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勇者だけど大魔王城で執事やってます。え、チートってもらえるものなの?  作者: 黒丸オコジョ
挿話:くっころ勇者さん達と勇者な執事
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挿話:くっころな勇者さん達と勇者な執事5

 ぷっくりと焼けた餅を海苔でくるんと巻いて砂糖醤油に付けてあちちとほおばる。うん、んまい!もっちりさっくりでうまうまだよ!お夜食さんにはお肉の敵だけど、もうそんなこと気にしてられないよね!だって食べたくなっちゃったんだから!


「ああ、だいふくはんおいひぃ……。お米がこんなに美味しいものだなんて初めて知りました!」

「ほらほら慌てて食べないんだよ?あんこが口元についてるし」


 あわあわとロベリアちゃんは口元をぬぐう。うん、ミニ大福さんも大好評だ!焼きあんこ餅にしてるからあちちのウマウマ倍増なんだよ?香りが近いかなって思ってた薬草さんを練りこんだ大福はほぼヨモギ餅さんだった!うん、あれも薬草だしね!あんこに逢うんだよ?もちもち。


「……異世界にまできてお餅、食べれるなんて思わなかった」


 ぽつりと苺ちゃんがつぶやく。


懐かしんでくれたらいいなって思った出したけどどうやら喜んでくれたみたいだ。苺らしきものが品切れで苺大福らしきもの?を作れなかったのがちょっと残念さんだけど、美味しい果物を入れたら大好評さんだった!うんうん、サクラちゃんにもおやつに持っていこう。きっと喜んでくれるかなって?


 宴もたけなわ、餅も減ってきたところでロベリアちゃんがお膝でおねむだった。


「おもちぃ……もちもち……えへ」


 と、寝言で言っているのでよほどお餅を気に入ってくれたのだろう。うんうん、ロベリアちゃんはちょっとやせ過ぎだからね。沢山食べておっきくならないと。


「……貴方は苺たちを、どう……したいんですか?」


 ぽつり、そう苺ちゃんがつぶやく。


 どうすると言われてもどうする気も無いよ?助けたいから助けちゃったし?俺のって事になっちゃったけど、それならそうれで幸せさんになってくれたらなって?割と責任感じてるからね!


「なんで?」


 苺ちゃんは小さく首をかしげる。うん、かわいいなー?身長的にはロベリアちゃん位だからね!年齢は十四だって聞いたからちょっと小さめかな?一部分の盛り上がりは年齢不相応?だけど!あ、見てないよ?ジト目だよ!ありがとうございます!


「あなたには何もメリットが……ない。苺たちを助けただけ。そんなのおかしい。体が目的なら命令すればいい。けど、貴方はしない。お金が目的なら、私たちなんて壊れた勇者じゃなくて、あの魔王の魔石を売れば良かった。けど、貴方はしなかった。その魔石で私たちの手足を、心を直してくれた。ねぇ、なんで?」


 眼鏡のレンズ越しに苺ちゃんはじっとこちらを見つめている。うん、そんなに見つめられたら恥ずかしいよ?あと、恥じらいね?パンツの色は白だよ?


「む、えっち」


 男のさがだから仕方ないね!あ、ごめん?時計は投げないで?俺のなけなしの私物さんだからね!制服と一緒に持ってきた数少ない私物さんだからね!妹にもらった大事な誕生日プレゼントだからそっと置いててね?


「もう……本当に調子、狂う。……真人さん。貴方には私たちを好きにできるのに……何でしないの?」

「え、だって恋人さんいるし?好きな人がいるのに可愛いからって女の子にエッチなことしちゃダメダメさんでしょ!恋人になって一日で浮気はヤバいかなって?」

「なら――」

「だから、何度も言ってるよ?俺は助けたいって思ったから助けたの。助けたいって気持ちに理由なんて無いんだよ。俺は苺ちゃんを、林檎ちゃんを、夏凛ちゃんを、あの子を助けたかった。うん、だからお薬さんを貰ったんだよ。それ以上でも以下でもない。だから苺ちゃんはお仕事さんを頑張ってもらって?ジャンジャン稼いで好きにお買い物さんして?好きな人が出来たら結ばれて?幸せになってくれたらなって思うんだよ」


 だから俺の事なんて気にしなくていい。苺ちゃんは料理もできるし裁縫もできる。頭もいいからどこに行っても大丈夫、というよりもいいお嫁さんになるよ?


「お嫁さん……。でも、私は……」

「うん、いいお嫁さんになる。俺が保証する。苺ちゃんは可愛いんだから、お嫁さんにしたいって人沢山いると思うよ?」

「その、私は……これ以上は、成長……しない。だから……いたら?ロリコンさん……かなって?」


 い、いけない!このままだったら事案さんだ!成長薬がいるのかな!というか成長しないってやばいな!?いろんな意味でヤバいよ!ロリババアが出てきちゃう!狐耳だったら嬉しいな?とか考えたらすごくジトで見つめられてる。うん、ありがとうございます!


「あー、うん。それも追々に考えてこうか」

「せめて……十歳のこの体から成長、したい。もう、四年もこのまま、だし……」


 んんん?異世界生活の大先輩さんだった!え、四年もいるの!?


「魔法学校で、三年間……勉強して、卒業したから……勇者としてお仕事うけた、の。でも……」


 そこであの魔王に捕まったらしい。知識はあっても経験がない。能力があってもその能力を発揮する前に潰され、いや、囮にされてしまったからその能力を発揮できずに喰われてしまった。

 喉を砕かれ、四肢を奪われ、泣いても、叫んでも助けは来ず、呑まれ、喰われ、取り込まれ、激痛と快楽のはざまに閉じ込められて魔術紋を刻まれて堕とされた。

 何体ものゴーレムの(魔石)を産ませられ、殺してと言っても殺されることもなく、ただ、産まされたのだという。うん、もう少しあいつに地獄を見せてやれば良かったかな?今更ながらに簡単にやっちゃったのを後悔してるんだよ。


「気にしないで。苺が……弱かっただけ、だし。それに……真人さんは、助けてくれた……から」


 思わず頭をなでなでとしてあげる。目を細めちゃって可愛いな!

 苺ちゃんの見た目はロベリアちゃんくらいだけど、年齢的には妹くらい。そんな子があんな目にあってただなんて腹が立ってしかたがない。どうにかして幸せになってもらいたいんだよ。女の子ってのは沢山美味しいご飯や甘味を食べて、沢山楽しいことして、沢山綺麗な服を……。服……?


「……ん?んんん?まて、待とう、待った!そういえば今日苺ちゃんが来てたメイド服一式ってアラク姉(クレオ)さんのオーダーメイドだよね?」

「そう……だよ?」

「じゃあ、ま、ままさか下着も?」

「そう……だけど……」


 そ、そんな!そんなバカな!俺作ってもらえなかったよ!お願いしたけど作ってもらえなかったんだよ!なのに苺ちゃんだけ……は!ま、まさか他のみんなも!?ず、ずるいや!男女差別だ!俺だってパンツ作ってもらいたかった!


「うん、すごく着心地……いい。胸もすごく……たすかる」


 ふんす、とちょっと鼻息をならす。とっても気に行ってるようだ!

 くそう、くそう!いいなぁ……。俺も欲しかったよ!明日のパンツに!予備で二枚くらい!


「……見たいの?」

「え?」

「……さっき見られてた、けど……。見る、の?」


 そっと、苺ちゃんの手がスカートの両端へと向かう。いやいや待とうか?うん、肉体年齢に見合わないちょっと色っぽい脚だけどね!待って?そこまでだよ!それ以上はダメだよ?ああ、太ももさんもまぶしいな!ハイソックスさんが奇麗だよ!うん、だめ、ダメだよ!ダメダメさんだ――


「おう!餅食いに来てやった……ぜ?なにやってんだ、お前?」

「……明日のパンツのお話?」


 扉を開けた夏凛ちゃんにかわいく首をかしげて苺ちゃんが答えた。

 あ、やばいな?扉林檎ちゃんと夏凛ちゃんがすごいオコでジトだよ!でもね!違うんだ!ごかい!誤解だよ?誤解なんだ!苺ちゃんにパンツの話を聞いてただけなんだよ!……あれ?違うんだ!そうだけどそうじゃない!違うんだよ!変態さんじゃないよ!たとえ変態さんだとしても変態と言う名の紳士なんだよ!俺は無実だ!く、クマー!


 超激おこだった。正座でお餅を焼いていたんだよ。うん、沢山食べてね?

苺大福さんという至高にして究極の食べ物

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