28話:木を隠すなら森の中だけど初詣にサンタさんは目立つよね?
お仕事を仮面で華麗でテキパキといつものごとく分身を多用しながらサクサクトントンとこなしていく。
うん、忙しいよ!戦わなければ生き残れないけど、戦いの準備の前にお仕事さんだよ!!働けど働けど我が暮らし楽にならざり?ブラックだよ?RXッッ!!
「で、なんで仮面をつけいるんだ?邪魔じゃない?」
「人はね、心にいつも仮面をしているんだ。だから人はみんな仮面ライダーなんだよ?」
ギャリ!と効果音的なアレを演出したけどナイナイされた。ロベリアちゃんはヤレヤレだった?く、やはりイケメンじゃないとダメだというのか!!イケメン滅ぶべし!あ、チャーハンできたよ!朝からチャーハンは重い重くないかな?
「でも、仮面付けてるのに俺だってバレてる時点で阻害も何もなくないかな?ちゃんと機能してない?うごいてないよロベリアちゃん?」
「起動はしてますが、真人様が無軌道で無尽蔵でムリムリさんな行動をされているので、そんなこと真人様しかされませんからバレバレなのです」
「というか、分身して料理しだす時点でお前しかおらんだろ?」
ば、馬鹿な!完璧な変装なはずなのに!木を隠すなら森の中じゃないの!?俺今仮面ライダーカメレオンさんだよ?変装もばっちりじゃない!!
「真人さまは木は木でも季節外れで真っ赤になってる木ですから。というか仮面はずしましょう」
「群衆の中にいても目立ちまくるわなぁ。仮面じゃ」
ジトだった!うん、ロベリアちゃんのジトは嬉しいけどおっちゃんのジトはいらないんだよ?いえ、調理場お姉さまがたは関係ありません!ありがとうございます?でぇす!
お洗濯をしながら木札の調子を試していく。力の循環は四割?前よりだいぶ進歩したんだよ!水玉さんの中に洗濯物を入れたら自動洗浄で洗浄、すすぎ、脱水までできてるからね!ふふ、一人家電さんも復活だよ?お師匠さん!金稼ぎに力を使わせないで!オイラ疲れちゃう!!
「真人様って魔道具いらずなんじゃないですか?というかランプだってうまくすれば……」
「いるよ?便利さと使いやすさは違うんだよ!というかこれすごく疲れるから!水流から水質やら脱水までやりつつ自分の体で干してってるからね?あれ、ぷにさん?プニカさんや!働いて?」
「え?やだ?」
やだって言ったよこの人!首傾げて可愛いな!けど働いてほしいなって!というか洗濯物の量も多いよ!なんで武闘会に来てる使用人の人の分まで洗ってるかな?馬鹿なのかな?アホなのかな!?
「うん、まーくんが他のお仕事手伝いに行ったら本気出すからがんばー。んふ」
にこにことしてるけど俺の腕もアリアリでオラオラでドラドラだよ?時間を止めて!加速でもいいんだよ!クロックアップ?ああもうポーズ使いたいな!あ、でもポーズ使ったら休憩するかな?駄目だなポーズ!仕方ないから大魔王のファイズアクセルをパクりたいけどあれプレミアムバンダイさんだよ!加速自分でしてたよ!!装置の意味ないじゃないの!!うん、でもちょっとうらやましいなって?
「じゃあマッハ?」
「マッハで動くのかな!?動いてたな!というか、持ってるのベルト!?しかも炎だよ!劇場限定版だよ!なんで持ってるのかな!巻いてるんじゃないよ!なんでVシネ限定のライノさんも持ってるの!俺にもくださいお願いします!」
「普通に嫌だよ?これは余のだからの!ふははは!行くぞ!!」
思う存分大魔王にボコられる。マッガーレ!でトッマーレ!も拡散!!も自力でやってたよ!ゼンリンシューターさん持ってたけどいらなくないかな!うん馬鹿だな?というか自在に扉を自分の部屋とつなげないで欲しいんだよ!お仕事中だよ!!というか、いつもさぼってるよこの大魔王!!
「で、覚悟を決めた勇者は大魔王に挑みかかるわけだ。そして余はこういう。娘が欲しいのなら余を倒してからゆけ!とな?」
「それじゃあ、これで終わり?みたいな?」
「んがああ!!!だから!嵌めるんじゃない!なんだ今の!空から戻ってこなかったぞ!なんで落ちてこないの!?」
「エリアルは極めればボコだからね?ボコられたらボコり返す!これ自然の摂理ね?そして星となれ!」
「ニューゲーム、君と僕とで、ランデブー?んがああああああ!一撃必殺ぅ!?」
頭を抱えてぴくぴくしてる。うん、追い詰めてボコボコしてなんとなくやったら当たったんだよ?あ、次はアフロにしてしまおう?
「ふー、格闘ゲームでも駄目か……。こっちだと形無し過ぎて泣けてくるぞ……」
「勝てるところがどこかないと俺も困るんだけどねー」
グリムの場合はコントローラーにちょっとでも力を入れると砕け散るから繊細に扱う必要がある。だからそこが隙なんだよ?隙が無くても勝てるけどね!ゲームなら?ノーコーンティニューでクリアしてやるぜ!!
「オリハルコンコントローラーを発注するしかないのぅ……。おこずかい前借しないと」
「できるの!?というかおこずかい制なの!?大魔王の威厳はどこに!?」
「そんなものは犬に食わせてしまえ!儂は勝たねばならんのだ!余とお前は……戦うことでしか分かり合えないからの!」
「ゲームだよ?」
「ゲームでもだ!」
サムズアップしてるよこの大魔王!うん、若いな!娘さんがいるとは思えないよ?子供かな?
「余は次はイルカさーんなキャラで遊ぶとして。真人よ、昨日はいい告白だったぞ?本人は聞いておらんがな!」
「うん、聞かれてるのは覚悟してるけど、本人を前にして普通に言うってどうなのかなって!というか子の前に親に聞かれるってどんな羞恥プレイなんだよ!? 」
「聞こえるのだから仕方あるまいに。だが、あの岩男もイケメンも強敵だぞ?他に参加を決めているものもパワーだけでいえば四天王とそん色ないだろうしな」
「無理無茶だけど何とかするしかないよ。おばあちゃんが言っていた、男はやってはいけないことが二つあるって。女の子を泣かせることと食べ物を粗末にすることだって。俺おばあちゃんに逢ったこと無いけど。ともあれ、あいつはロベリアちゃんとビオラちゃんを泣かせてくれたからね?ティウンティウンさせてあげないと?」
「おおっと、クールでないといかんぞ?おばあちゃんはこうも言っておる。沸騰したお湯は蒸発するだけだとな?余もおばあちゃんにはあったことが無いがの!」
ピシガシグッグッ!YAAAAAAA!……あ?
振り向くとオコだった。
うん、アリステラさん言い訳を聞いて欲しいかなって。お仕事をね?しようとね?お部屋に入ったらこの大魔王にさらわれたんだよ?ボクわるくないよ?遊んでたけど?遊び倒してたけど悪くないよ?ボクわるいゆーしゃじゃないよ?ぷるぷる?
二人正座で超激オコだった。怖いよ!大魔王より怖いよ!ジトでオコで眼鏡の美人さんだよ!でもタイトなスカートで黒ストッキングは男子高校生さんにはご褒美なんだよ?ありがとうございます!
イッテイーヨ!