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勇者だけど大魔王城で執事やってます。え、チートってもらえるものなの?  作者: 黒丸オコジョ
第一章:大魔王の姫と勇者な執事?みたいな?
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23話:男子のロマンってまかり間違っても女子に理解してもらえないよね?

 魔王たちの部屋は大魔王城のVIPルームと言うべき部屋になっている。

 うん、VIPルームってホテルにそこまで多くないと思うよ?なんで三十室もあるのかな?


「つべこべ言わずに働け!というか、魔王様たちにそんな変な口の利き方するんじゃあないよ?首が物理的に飛んでも知らないからね!」

「承知いたしております、ダリアさん。こう見えて、それなりの教育は受けさせていただいておりますので」

「ねぇ、ロベリア。今日こいつに変なの食べさせた?」

「肉球をぷにってたくらいですかね?」


 辛辣だ!これでもね、おぼっちゃまだったんだよ?キッチリかっちり上流教育させられて帝王学まで覚えさせられてるんだよ!?まぁ面倒くさいからさっさと覚えて遊んでたけどね!遊んでたらスイスのマッターホルンでヨロレイヒ?だった!羊じゃなくて雪崩と遊ばされたよ!寒いな?


「まぁ戦力になるならなんだっていいよ!兎も角そそうが無いようにそれぞれの部屋の掃除とシーツの張替えともろもろを終わらせるように!」

「承知いたしました、メイド長」

「だ、だめだ、なんか気持ち悪いよ、こいつ!なんでこんなに真面目なの!?」

「しかたありません、ここは我慢の時です」


 ううん、なんでこんなに評価がおかしいのかな?俺はいつでもまじめのはずだよ?よろれいひ?




 魔王と言っても種々様々だ。羽の生えた者、角のある者、人の形すらしていない者、形すら無い者。そして、いずれもが人の姿を取れるようだった。あれ、これって人の中に混じっていたりするんじゃあないかな?必要だよ真実の鏡さん!気が付けばあなたの隣に大魔王さんだよ!這いよって来たりもするかもしれないよ!SAN値も危険だよ!!俺は大丈夫だけど!

 まぁだけどね?そんなことは全くもってどうでもいいんだ。そう、ロボがいた。ロボだった。ロボだよこれ!


「かっけぇ……」

「真人さま、敬語、敬語。目を子供のように輝かせていますが、グルンガスト様に失礼です」

「ふふ、構いません。というよりも私は魔王という肩書のままですが、ここの四天王を務めさせていただいておりますので」


 んん?思ってたよりも高い声だ?でもフォルムがいいよ!流線形で複雑な配色が素晴らしい!ああ、ここ!ここの接続部と関節も素敵だよ!関節部の一部は人工筋肉って奴かな?ねぇ、ロベリアちゃんどう思うかな?


「知りませんよ、まったく……。申し訳ありませんグルンガスト様、私の主が失礼でして」

「ああ、彼が例の……。ふふ、なるほど変わっていますね。大魔王様が気に入るわけです」

「気に入られているんなら趣味で俺をコロコロしないで欲しいなって。うん、言ってくれると泣くほどうれしいかな?遊ぶのは楽しいけど?」

「それは無理ですね……」


 キュゥゥン、ってなんか駆動音まで悲しげだよ?そこまで無理なのかな!?今思い出したけど、最初に使ってた大剣ってオーバーロード(ガイムの敵キャラ)の剣じゃなかったかな!?やりたい放題だよ!!


「で、貴方もこの武闘会には参加するのですか?武闘会と言っても手上げで戦わせ続けて最後に残ったものが婚約者となるようでしたが」

「適当だなー。いや、その方が参加しなくてもいい魔王が参加する必要が無いわけか」

「ええ、これは戦争ではありません。たとえ死んだとしても魔王ならば体内にある魔石で復活が可能ですので。最も、それを復活させるかは相手次第でしょうが」


 ううん、殺伐としてるな!流石魔王たちだよ!


「だけど俺ごときが参加して勝てるかなって?」

「勝てるか、勝てないかではありません。参加するのか、しないのか、です」


 その質問はずるいな?けどね、あの子の笑顔を俺が護れるだなんて思えないんだ。また失うかもしれない。守れないかもしれない。だからきっと俺以外の誰かが――


「その誰かは誰なんですか?」

「それは……」


 答えなんて出ない。出せない。見て回った魔王で参加をすると言っていた輩はみな自らの力を信じ、過信し、俺はいずれ大魔王を超える男だと言っていた。誰もかれもがあの子の事を見ていない。見ようとすらも、いない。


「ならばもっとよく見て来ればいい。答えはきっとそこにあります」


 グルンガストさんの言う言葉が俺の胸に突き刺さる。そんな資格なんてあるのだろうか?選ぶ資格なんて……。


「まぁ、それは置いておくとして。色々と聞きたいんだけどいいかな?換装するって聞いたけど合体はするのかな?こう大型の飛行機とか鳥ロボとかと!もしくは変形とか!」

「へ?えっ?そ、そうですね、一応飛行形態への変形機構はありますし、別フレームとの接続もできますが」

「見たい!ダメかな!リアルロボだよ?マジロボだよ!?スーパーロボットだよ!!特に合体が見たいんだよ!!」

「んーダメです。決戦兵器でもありますし、もっと貴方の事を知ってからでないと見せられません」


 焦らされた!焦らされちゃったよ!でも見たいよ!見たいよね?だってロボだよ!合体だよ!!飛行形態だよ!?あ、ドリルはあるのかな?パイルバンカーでもいいんだよ!男のロマンだからね!!

装備に納豆ミサイルも欲しい所だよね。粘るんだよ?ネバネバだよ?

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