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勇者だけど大魔王城で執事やってます。え、チートってもらえるものなの?  作者: 黒丸オコジョ
第一章:大魔王の姫と勇者な執事?みたいな?
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18話:ピヨピヨとひよこが嬉しそうにご飯を食べてるのを見るとなんだか幸せな気持ちになるよね?

 もてあそばれた!もてあそばれたよ!ころころと手のひらの上でもてあそばれちゃったんだよ!

 うう、俺はお人形さんじゃないんだよ?立派な男子高校生なんだよ?俺のタジャトルさん(三万円)が消え去ったんだよ……。アンク、アンクぅぅぅぅぅ!!!


「ふぅ、良い買い物をしました」

「着てくださる時がとても楽しみですね」

「うぅ、せめて魔導ランプを買うお金を残してほしかったなって」

「もったいないのでろうそくでいいと思いますよ?ほら十本で緑メダル三枚(三百円)ですし」


 そうだけどね?持っておきたいじゃない。ほら、あのスイッチを入れるだけで部屋中が明るくなるんだよ?Eランクの一番低い魔石で一週間持つんだって!お買い得だったんだよ……ぐすん。


「まったくもう、子供みたいなことを言って……」

「ふふ、ロベリアちゃんなんだか真人さんと兄妹みたいです」

「やです。こんな兄がいたら絶対に苦労しますので」


 ジトで即答されたよ!実妹にもジトられてたけどこれでも頑張ってお兄ちゃんしていたんだよ?お土産とか狩……買ってきたし、誕生日にはどこ(北極点)からでも頑張って帰っていたしね!なんでかよく泣かれたけど!




 沢山の桃色の花が咲き誇る大きな公園で作ってきた風呂敷とランチを広げる。うん、柔らかい食パンがあったからサンドイッチさんだよ?野菜たっぷりハムサンドと卵サンドは欠かせなくてカツサンドまで自分で食べたいから頑張ってきちゃってたりする。賄いとしてもらうために同じメニューが食堂に並んでいるのはここだけの話だ!……ちょっとだけこっちが豪華でフルーツサンドさんがあるけど。


「わぁ、美味しそう!これ全部真人さんが?」

「パンから作ったよ?普通の食パンさんも作ってたんだけど、個人的に甘めな食パンが好きだからねー」

「生地からって……ホントに何者なんですか?」

「冒険探検を強制的にやらされた商売人で建築家な職人で料理人な武芸……者?」

「うん、真人様らしい訳の分からないごちゃまぜ加減ですね。一つくらいに絞ればいいのに」


 生き抜くためにはね仕方なかったんだよ?運は良くても死ぬからね?死なないために一生懸命に頑張ったんだよ?戦わなければ生き残れない!死んだけど!


「まぁ、俺の事は置いといて、ビオラちゃんは出身はこの近くなの?」

「いえ、ここから東に外れた小さな海沿いの街です。海の精霊さんが祀られているところで穏やかでとってもいいところなんです」

「へぇ、そういえば髪の色も綺麗な水色だけど関係があったり?」

「詳しいことは分かりませんが、私の祖先が水の精霊様の一族だったって話があるんです。なのでそのせいか、水の魔法が得意だったり、水の精霊さんと仲良くなりやすかったりもするんです」

「なるほどねー。うん!水はとっても大切だからね!ビオラちゃんはどんな場所でも生きていけるよ!」

「真人様、たぶんビオラさんは変なところに行かないと思うのでまず大丈夫かと」


 そりゃそうだよね!ビオラちゃんはメイドさん頑張ってるからね!てか俺ももう行きたくないしね!うん、話を流そう。川とかに。どんぶらこ?


「にしても、公園で桜のお花見できるとは思わなかったなぁ」

「この桜の木は大魔王様のお妃さまが寂しくないようにと沢山植えられたものだと聞いています。オウカ姫様の塔にある巨木の桜は大魔王様自ら探した桜なんだそうですよ?」

「うん、向こうの世界にあんなでっかい桜は無いんじゃないかなー」


 そう、あそこにある桜の木は屋久島の杉の木並みかそれ以上の巨木だった。お台場あたりにあったガンダム並みかな?もしくは奈良の大仏くらい?とにかくでっかいんだよ!


「あの木は大魔王城の名物になっていますから、塔の下でお花見をすることもあったりすみたいです。私は来たばかりですので、まだ参加したことはありませんが……」

「おじさんたちが宴会を開きたいだけですよ。あの桜って通年で咲いてますし」

「それは行けないよ!ぐでぐでのおっさんが大量発生でおつまみとお酒が大量生産で枯渇してしまって厨房がくるくるで火の車なんだよ!?」


 そして忙しさで俺が死んじゃうよ!はっまさか武闘会でもお花見をするつもりでは!?お祭り気分がお花見でパワーアップでバージョンアップしちゃうのかな!?やばいな?


「……それで、なんでロベリアちゃんは真人さんのお膝に?」

「乗ってないとどこかに飛んでいきそうなので」

「あー……なるほど」


 ビオラちゃん、なるほどじゃないよ?納得しないでほしいな!俺そんなに軽くないよ?凧じゃないからね?紙ヒコーキでもないんだよ!ロベリアちゃん軽いから俺くらいのでかさの凧なら飛んできそうだな!


「そういうわけでほい。たんと食べないと大きくなれないぞー」

「小さくて悪かったですね。あむ」

「あ、あーんを!?あ、あーんて!」


 あれ?口が開いてるよビオラちゃん?ほら食べるんだ!一口サイズだからぽっかりお口にポンと入っちゃうぞ!あれ?ロベリアちゃんお代わり?ひな鳥かな?二羽に増えた!!


欲望を?開放するんだよ? つ 三〇

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