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勇者だけど大魔王城で執事やってます。え、チートってもらえるものなの?  作者: 黒丸オコジョ
第一章:大魔王の姫と勇者な執事?みたいな?
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17話:快適な生活な断捨離ってムリムリだよね?

 綺麗に舗装された道路に、コンクリートで建てられた建物が並び、ショーウィンドウにはきらびやかな服が並んでいた。あれ?地球かな?でもドラゴンな人が歩いてるよ!うさ耳さんいたよ!うさ耳さん!おっさんだったけど!


「俺のいたとことそん色ないけど、電気は通ってないみたいだし、道路を走ってるのも馬車とか龍車?あ、でも普通の車っぽいのもいたけどアレ何?何かな?」

「魔導機構車ですね。移動用のゴーレムみたいで、命令を出せば目的地まで自動で行ってくれるので便利らしいです」


 何それスゴイ!というか、待って。ゴーレム?ゴーレムって言った?まさかロボかいロベリアちゃん!?


「はい、機械でできたゴーレムですね。魔導エンジンで動いていて、土や岩など単純構成物でできたゴーレムとは違い、出力と効率が段違いに良いそうです。もっとも、魔王クラスのゴーレムになると意思を持っているので魔法を使ったり、分体を生み出したり等できるそうなので機械式と単純構成物でできたゴーレムの強さで語ることはできませんが」


 なるほどなー。流石物知りだよ、ロベリアちゃん!


「ちなみに、四天王に機械侯爵のグルンガスト様は全身を魔鋼(オリハルコン)を身にまとわれた機械式のゴーレムでして、全力を出される際は追加武装を呼び出すそうです」


 まさかの換装武器!もしかしてドリルかな?変形とかするのかな!合体するのかな!?すごく逢ってみたいな!戦いたくは無いけど!!


「それにしてもなんだか人が多いね?」

「そうですね、ここがこの国の都市だというのもあるんですが、今度舞踏会がありますので各地から魔王様たちが集まってくるんです。なので、腕の立つ方々が取り立ててもらおうと集まってきているんだとか」


 なるほどねー。立身出世の秀吉的なアレを目指してるわけかー。でもここまで治安がいいと、荒くれものの持ってる武器が目立ってるんだよ!鉄塊みたいな剣とか斧とか持ってたよ!普通に振れるんだなー。流石異世界だ!


「あ、ちょうどパレードのようですね」

「あれは……風の精霊たちが多く住む国のウィンディアの魔王様ですね」


 多くの羽の生えた魔人や魔物を引き連れ、御車に乗って手を振っているのがその魔王様らしい。

 金髪!イケメン!魔王って事は強いんだろうね!くそ、爆発してしまええええ!


「しかし、そんなにお姫様と結婚したいものなのかな?結婚って人生の墓場だよ?ゴールしてもいいのかな?」

「大魔王様の娘であるオウカ姫さまと結婚すれば、大魔王様に認められたことにもなりますし、いずれはこの国を吸収して次代の大魔王となれる……とも考えられますから」

「あー、国力の増強のためでもあるのね」


 でもあの大魔王様が倒されることなんてあるんだろうか?うん、下手すればこの国もろともとかそういうレベルじゃないパワー持ってそうだよ?訓練訓練、だいじょうぶだいじょぶ!と笑いながら振るってくるパワーでもヤバいからね!死ぬんだよ?俺が!!


「でも国のためってなんだか姫様が可哀想です。それって、お姫様のことなんてどうでもいいって事じゃないですか」

「そう……ですよね。結婚って夫婦になるって事ですから好きでもないただの道具としか見てないって事でしょうし」


 女の子二人がシュンとしてしまってる。ううん、大丈夫じゃないかなぁ。姫様可愛いよ?美人さんでスタイルもいいよ?ちょっとおなかのお肉気にしてた気もしないでもないけど!あれ?なんで二人ともジトなのかな?


「そういえば真人さんってお姫様とお会いしてるんですよね?私は……怖くて行けませんでしたが」

「うーん、木から落ちて来てたよ?お転婆姫様だったな?」

「い、いろんな意味でビックリですけど大丈夫だったんですか?」

「うん、勉強教えてもらってるよ?偽名が名前でピーターさんなサクラちゃんだけど、生きるためには仕方なかいんだよ?」

「お、おかしい、監視してない隙にそんなことをしていたなんて……」


 ロベリアちゃんもびっくりしてる!あれ?見てなかったんだ?


「見たら私ごときでは死にます。姫様の魔眼は支配の魔眼……。目に見えるすべての範囲を掌握してしまうと言う魔眼なんですが、いかんせん強力でして、耐性の無い者は気絶したり、死んでしまったりするんです」


 そこまで強力だったのね?うん、俺には効いてなかったなー。綺麗な目だったよ?金色で少したれ目で?褒めたら照れてたし。


「き、効いてなかったって……」

「気にしたら負けです。真人様は色々と奇妙な人ですから」


 あれれ?ロベリアちゃんがジトだ!ありがとうございます!じゃなくて、おかしいよ?普通だよ!俺普通の人だからね!大魔王とかライおっさんみたいな化け物と一緒にしないでね!


「まぁそれは置いといて下着と服ですね」

「あそことかどうでしょう?男性モノ中心のようですよ?」

「あ、あそこに魔道具屋さんが!あの魔導ランプとかよさそうだよ!タカなメダル一枚(一万円)って絶対にお買い得だよ!!」

「そういう訳でこちらに。ほら、あのジャケットとか似合いそうです」

「黒のイメージがいいですよね?このズボンも素敵ですよ?」


 まって?ほらああ!買われちゃう!小型魔導冷温気がタカ・クジャク(二万円)なのを見たいの!魔導レンジがタジャドル(三万円)とか欲しすぎるからあああああ!!

合体変形巨大ロボはロマン。あとはドリルを添えましょう……。

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