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勇者だけど大魔王城で執事やってます。え、チートってもらえるものなの?  作者: 黒丸オコジョ
第一章:大魔王の姫と勇者な執事?みたいな?
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15話:闇夜に紛れたドッキリは驚かす人を間違えそうで怖いよね?

 明日に備えて夜は久々にゆっくりとすることにする。やっと明日はパンツが買えるよ!ベットに寝転がり、薄い毛布をかぶる。

 今日は温泉に入れたし久々に充実した一日だったなー。サクラちゃんのとこから帰ってたら大魔王にさらわれてボコだったけど、その後ゲームでボコしたからチャラだよ!

 大気圏外までもろともに上がってライダーキックで蹴り落すとか馬鹿だよね!宇宙キター!じゃないよ!!!しかもロケットもドリルも着いてなかったよ!!ただ俺だけが流れ星になって燃え尽きたよ!!綺麗だったな?

 満点の星と三つもある月の光が雲の光に遮られると明りもないこのへやは完全な暗闇に閉ざされる。今日はカーテンも閉めてるし、本当に真っ暗なんだよ?

 ふと、()()()()()()()()()がしてベッドの上で寝がえりを打つ。あれ?枕から剣が生えてる!お薬塗ってありそうだな?

 とりあえず、クレオさん(アラクネのお姉さん)からこっそりともらったネバネバな糸で剣を固定する。うふふ、動かないから焦ってるよ!あ、剣がもう一本生えてきた!ネバネバさん大活躍だな!


「く、寝てればいいものを……」


 誰かと思えばロベリアちゃんだった!ごめんね、俺ってば寝つきが悪いんだよ。十二年くらい寝つきが悪くて寝れてない。うん、寝たら死ぬんだよ?


「そんなこんなでロベリアちゃんはなんでこんな夜中に男の部屋にいるのかなって?夜這いかな?まさかの好感度さんMAXだった!?」

「こうかんどが何かは分かりませんが、貴方はアリステラ様の邪魔です。殺すことは叶わなくても、動かなくして、心が死ぬまで殺し続ければいずれ死ぬでしょう。そしてこの暗闇です。貴方は見えないですが、私には見えている。間抜けに……糸?」


 うん、糸だよ?クレオさんにいらない糸もらったからね使わないともったいないかなって。そんでここを引っ張ると……。


「あ、足が!にゃ!?ひゃああ!??」


 不意にを突いて足を絡めて逆さ釣り!そのまま腕も縛り上げて動けなくしてしまう。お、今日は白いスパッツさんだ!でも線が見えないから下は履いてなさそうかな?


「く、こんな辱めを受けるだなんて――。申し訳ありません、アリステラ様」

「んー、それはダメかなって」

「むぐ!?」


 ハンケチを突っ込んで何かを噛みつぶそうとしたお口をふさぐ。うん、失敗はね、誰にでもあるものなんだよ。挽回の機会はあるかもしれないかなって思うからそれは駄目だよ?なんだか男子高校生さん的にいろんな意味アウトな光景が目の前にあるけどシカタナイシカタナイ。ぼくはわるくないよー?


「さてはてふてほて、こういう場合は尋問というのが相場だけど――」「んむー!」

「そんなことしたら好感度が低い男子高校生さんの好感度が更に底辺で悲しみに明け暮れることになりそうなんだよ。でも、一応は俺の?メイドさんなんだし?お仕置きくらいはした方がいいかなって思うんだけどどう思うかな?」


 涙目でジトだった。くやしさと悲しみと恐怖が入り混じったような顔。可愛いお顔が台無しだよ?


「まぁアレだ。もうこんなことしないって言うなら開放するけどした瞬間に奥歯のモノを呑み込んじゃいそうなんだよね?うん、アレだよ?これはお仕置きだからね?一応もう一回言っておくけどお仕置きだからね?同じことしなければもうしないからね?」


 ハンカチを口から外した瞬間、歯をかみしめようとした瞬間に口づけをする。口を閉じれぬように顎を抑えて舌を動かし、まさぐりあさくりこねこねレロレロする。んー、無いなー、歯の裏にもないなー、頬側にもないなー、プリプリだなー、ちょっと甘いなー。そういえばお風呂行く前にフルーツ牛乳あげたっけ?あ!やっぱり奥歯かなー?


「ふむ!ん、んんー!ん、んふ、ふむ、ん……んっ……あ、ん、むちゅ、んん……」


 お?なんだかおとなしくなってくれた!ここかな?あった気がする吸って……取れないなーレロレロ?お、うごいた?ちゅーっと、もうちょっとかなはむはむ?んちゅー。


「ぅんっ!ん、んんー!ん、ふむ、むー!む、むぅー!ん、んんっ!んっ――」


 お、取れた取れた!カプセルだけど割れてないよね?ぺっと。わ!踏んだらジュってなったよ!?やばかったな……。あれ?なんでロベリアちゃんぴくぴくしてるの?なんだかスパッツもしっとり……あ、ごめんね?見てないよ?真っ赤な顔でジトらないで?エロいな?


「は、ぁっ……あ、貴方は、なんで殺そうとした私を生かそうとするんですか?アリステラ様を脅すつもり、なんですか?」


 態勢を上下戻してあげるとなんだか熱い息を吐きながらロベリアちゃんがジト目で震えていた。漏らしちゃった?おトイレはトイレまで連れてってあげるからまだしちゃだめだよ?


「も、漏らしてないです!そうではなく、なんで……」

「死んだら何も残んないからね。生き返っちゃう俺が言っても説得力ないけど、死ぬってのは怖いことだよ?大切にしていたことも大切にしていたものも大切にしていた人も全部無くなっちゃうし、悲しむ人も絶対にいるんだよ」

「私は……孤児です。ここで拾われ、使い潰されて死ぬために生かされています。私が所属しているところはそういう部署です」

「でも、今は俺のメイドさんだよ?」


 頭をなでなでとしてあげる。うん、そんな部署があるなんて初めて知ったけど、今は関係ないよね?俺のメイドさんだしね!大事な事だから2回言ったよ!メイドさんらしいことしてもらった記憶無いけど!


「ですが、私は真人様を殺そうと……」

「されたからお仕置きしたよ?それでこの話は終わりね、終わり。罰を受けたのに許されないのは反省してない人だけなんだよ?ロベリアちゃんはもうしないよね?あと自分で死んだりもしないよね?」

「命令……ですか?」

「お願いなんだけどね?あ、でもしないと死んじゃうんなら命令だよ?ちゃんと生きてね?」

「本当に変な人です。馬鹿なんですか?」


 だから馬鹿じゃないよ?これでもそれなりに頭は良い方だったんだよ!?く、言葉だけじゃ証明できないのならどうすればいいんだ!悲しいかな成績表は持ち歩いてないんだよ……。


「はぁ……。わかりました。いえ、諦めました。真人様、改めまして貴方にお仕えいたします」

「そか、うん。よろしくねロベリアちゃん」

「あと、一応言っておきますがアリステラ様には暗殺の命令はされていませんので、文句は言わないでおいてくださいね?」

「まさかの忖度だった!?」


 こ、この世界にもあるのか忖度!?いや、どの世界でもあるんだろうね、忖度。上司がね、こいつ邪魔だなとか言ったらその人の首が飛んでるんだよ?飛んだんだよ!怖いな!


闇夜の暗殺者、その名もエラー……。書いたのが2回くらい吹っ飛んだんだよ?怖いな!

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