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勇者だけど大魔王城で執事やってます。え、チートってもらえるものなの?  作者: 黒丸オコジョ
第一章:大魔王の姫と勇者な執事?みたいな?
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11話:強くてチートで沢山いるって、黒くて光って早いあのアレな虫の事だよね?

「う~ん、苦い!苦いぞー!」

「そ、そんなに苦いなら無理して飲まなくても……」

「いや、俺のいた所ではね、こんな言葉があるんだ。う~ん、苦い!もう一杯!ってね?」

「変わったところなんですね……」


 うん、健康にいいからこそのセリフなんだよ?単に苦いだけなら罰ゲームでしかないんだよ!

 勉強終わりにサクラちゃんが健康にいいと出してくれたホットなドリンクはとっても苦かった!これアレだ!あれ!そう、青汁だよ!たぶん抹茶と蜂蜜でもっと飲みやすくなるよ!!抹茶……緑茶を……緑茶探さないと!


「それにしてもサクラちゃん、このお茶ってサクラちゃんが作ったの?

「はい、ここの庭園が薬草畑にもなっていまして魔法薬の研究と魔道具の研究をしてるんです」

「おお、学者さんだったの!?」

「そ、そこまではすごくは無いですが……」


 テレテレもじもじしてる!可愛いなー。


「そういえば魔道具と言えば魔道洗濯機とか魔導冷蔵庫あったね。洗濯機はホコリ被ってたけど」

「うぅ、使われてないんですね……」

「落ち込んでるってことは作ったのはサクラちゃんなの?」

「設計だけなんですねどね」


 一から設計してるのかー。サクラちゃんマジ天才じゃね?マジすごくね?撫でていい?撫でていいよね?いや、流石にあって2日目で同年代くらいの女の子の頭を撫でるなんて駄目だよなぁ。妹だって頭撫でたらジトだったし。うん、ジトなんだよ?おとなしく撫でられてたけど。


「その、あの、あ、頭を急になでられるのは恥ずかしい……」

「はっ!て、手が勝手に……まぁいいよね!」

「ふぇ!?」


 欲望ってね、開放するもなんだよ?メダル入れられてないけど。ちゃりん?


 それにサクラちゃんはもっと褒められるべきなんだよ。ご飯を持ってくるのを嫌がられるようなそんな子じゃあないよ。もっとすごいねって、頑張ってるねって言ってあげないと。


「……私は、そんなにすごくないですよ?ただ有り余る時間を道具とかお薬とかを考える時間にあててるだけですし」

「関係ないよ?暇な人がすごいことして褒められないっておかしいよ?すごいことしてる。サクラちゃん可愛い」

「か、かわいいは関係ないんじゃないですか!?」


 知らないのかい?可愛いは正義、ジャスティスなんだよ!正義じゃないとボタンをむしられるぞ!妖怪ボタンむしりあたりに?


「むしられるのは困りますね……」

「そういうわけで、俺がほめる。サクラちゃんすごい。サクラちゃん頑張ってる。そして可愛いっ!」

「あ、あぅぅ……」


 おお、耳まで真っ赤だ!これは毎日でもしてあげないとな!明日も勉強してからなでなでするからね!いぢめかな?いや、違うよ?違うからね?





 もくもくもくもく。自分の部屋で昨日作った木札を削って今日サクラちゃんに教わった文字で刻みなおす。うん、少しは出力が違うけどまだ本来の半分以下の以下かなー。大体20%くらい?出てる?出てるかなー?出てたらいいなー?


 まぁ少しでも上がるのなら書き換えていくべきだろう。どうせ明日もライおっさんに訓練と言う名の死合いをするだろうしね!もしかするとどっかの大魔王様に絡まれる可能性もある。というか絡むよね?うん、無くて困ることは無いかな?というかあっても死ぬよ?死ぬんだよ?死んだんだよ!


 こう、じゅっと上半身がはじけ飛ぶと言うか焼失した感覚はいまだ覚えている。死ぬことに恐怖はあけど、怖がってばかりもいられない。今生きているのならば殺されることなんて気にしては負けなんだよ。

 だけど気になるのは、死に戻りというか、デスルーラと言うべきあの現象はどういう原理。うん、死んだと思って目を開けると服ごともどってたんだよ?使った木札とか燃やされた木製ナイフやホウキとチリトリは無くなってたけど、死んだ瞬間に身に着けてたものは戻っていた。

 これもチートかな?と大魔王に聞くと勇者なら標準装備らしい。すごいな勇者!

 さらに言うと異世界転生した勇者はもれなくチートをもらっているらしい。どういう事かな勇者!

 ついでに聞くと今この世界に勇者って千人はいるらしい。多いよ勇者!

 死なない、チート持ってる、沢山いる。うん、魔族側詰んでない?と聞いたどうにかする方法はあるとの事だった。封印するか、心を殺すか、魂ごと消滅させるかさせればいいよ!だって!怖いな?


 ちなみに大魔王が放った技とかは消滅させれる技だって言ってたぞ!俺死んでないよね?生きてるよね?オレゴーストアイコンは持ってないんだよ?カイガンしてるの?


 まぁ、きっと異世界に来てもなお加護と言う名の呪いが消えてないのが原因なんだろう。そうなるとどうにか帰るかどうにか死なないといけない。

 死にたくはないけど俺が帰るか俺が死なないと妹が死ぬんだよ?

 だから手を動かす。もくもくもくと手を動かす。寝てる暇なんてあるわけがない。これまでも、これからも。


 生きるため、死なないため、生きて戻るために。


 そして、最悪の最悪の時に自分で自分を殺せるように。死にたくないな?


コメントとかブクマとかあれば嬉しいn(ry

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