三話
俺は、かつてないほどの速さで準備し、泊まっていたビジネスホテルを後にした。そして、驚いている人を掻き分けて進み、駅に到着。
なんとか間に合うことができ、ホッと一息つきながら俺---江島栄二≪えじまえいじ≫は昔のことを思い出していた。
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俺が産まれたのは二一五六年十月一三日だった。その頃にはもう、人類は<エネミー>による襲撃の被害をほとんど受けていなかった。
ディエクトは何年もかけて<エネミー>を調べ、一つの結果にたどり着いた。<エネミー>は、姿は犬や猿などの見た目で、破壊力や耐久力が以上に高かった。その原因は探す際に調べた細胞からわかった。なんと、細胞の核が虹色に輝いていたのだ。人類はそれを<SS細胞>と名付けた。
そこで、人間にもいるのではないか、という仮説を立てて探した結果100人に1人の確率でいることがわかった。そこからさらなる研究を重ね、<エネミー>を撃退するための技術を手に入れた人類は、その技術を<SS技能>それを扱う人間を<SS技能者>と呼び、これまでの恨みをぶつけるように反撃をした。
絶滅する、ということはなかったが、ある程度の平和を手に入れることができた。だが、そんな幸せすら許さないかのように今度は<SS技能>を犯罪に使う<SS犯罪者>が現れるようになった。
政府がそれに対抗するために作ったのが、防星高校こと防衛星土高校だ。<SS技能者>を教師にすることで、質を上げよう、ということらしい。
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ここまで思い出したところで、電車が星土市につく。そしてダッシュで防星高校まで行き、なんとか入試に間に合うことができた。




