表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/11

否定された憐れな子 一話


「神よ、命の恵みに感謝します」


いつものように天へ祈り、捌いた魚を口にする。やはり森の生活は不便だ。

けれど争いを起こさないためにも、独りで暮らすのが丁度いい。


「郵便でーす」

「なんでこんなところまで手紙を?」

「私が知るかっての。確かに届けたからね」

「ああ、どうも」


中を開いて内容を読んでみる。そこには息子へ、帝都で待つ、両親より。と書いてあった。


「これは……何かの罠だな!?」


と思いつつ、帝都まで着いてしまった。


「なにいきなり騒いでんの」

「君は郵便屋の……どうしているんだ?」

「別に郵便屋じゃないし、たんに森に住んでて変な奴から手紙を渡すよう頼まれただけ」


つまり便乗して都会についてきた?


「つーかなんで目合わせないの?」

「俺の目を見ると普通の人間は呪われてしまうから……」

「混血の呪い?」

「なぜそれを!」

「私も混血だから、でも呪いを受けるのは強い力を持つ証拠、こっちからしたら羨ましいくらいね」


弱くても強くても混血で疎まれるなら呪いだろうと力がほしいと考える者もいる。

しかし俺にはそれが理解できない。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ