表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/11

クイオレ! 1


「おい、アンタ都会は初めてか?」


ガラの悪そうな露出の高い銀髪の女に問いかけられる。


「そうだけど」


移動はA線だろうか、なんてあたりを見渡す。


「田舎もんがキョロキョロしてるって思われるぞー」


さっきの女が1メートル先から、ケラケラと笑いながらからかってきた。


「悪かったな田舎もんだよ!」


今来た電車に乗ろうと、するといつの間にか近くにいた女が止める。


「それは違うぞ。田舎から来たならまずはZ線で手続きしないとだからな」

「あ、どうも」


天涯孤独で誰にも教えてもらえなかったから、手続きがいるなんて知らなかった。

いや、田舎だから世話焼きの年寄がわんさかいるけど、誰も鉄道に乗ったことない。

一度田舎を出た若者が元の場所に帰ることはないから、そういう話題は共有されない。

地元愛がないんだろうな!


それにしても都会の不良のわりに親切な人だ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ