eighth_friend
春、初夏の間……僕はずっと勉強していた。
大学生になった二人は大学で勉強しているらしく忙しい日々をすごしているようだ。
蒼太は海外で頑張っているらしく、その様子を手紙でよく送ってくれる。
美祐はよく連絡をくれた。
「そういえば蒼太はそろそろ帰ってくるんだっけ」
「空港まで迎えに行ってみようか」
「いいね」
「麗ちゃんも誘おうよ」
「じゃ、連絡よろしく」
「わかった」
一週間後、空港で僕達は蒼太の帰りを待った。
「あ、あれじゃない?」
着陸してきた飛行機を麗が指差した。
「麗ちゃん楽しそう」
「早く会いたいなー」
「もうすぐだよ」
「うん」
しばらくして麗の携帯に連絡が来た。
「ロビーにいます」
麗の表情が輝く。
「ちょっと歩いてみようか」
「そうだね」
すぐに、大きなスーツケースをひきずっている青年を見つけた。
「蒼太おかえり!」
「ただいま」
「おかえり。どうだった?」
「とてもよかったよ。お土産かって来たよ。三人分。あとで渡すね」
「ありがとう」
僕達は蒼太の家に行った。
「海外の友達とかできた?」
「うん、いろんな人にも、作品にも出会えたよ」
「よかったね」
「二人は大学どう?」
「楽しいです」
「私も」
「よかったね。一也は、勉強どう?」
「この前の模試でA判定出た」
「お、よかったね」
「うん」
「頑張ってね」
こんなかんじでいろんな話をした。
蒼太からはむこうでついた先生の話や、見た作品、出会った人……いろんな話を聞いた。
美祐と麗からは大学生活について聞いた。
勉強のこと、サークルのこと、教授のこと。
早く大学入りたいな、なんて思った。
あと8ヶ月くらいか……。
入試まで4ヶ月ほど。
僕達は夕方まで蒼太の家で話した。
「そろそろ塾だから帰るよ」
「そうか、がんばってね」
「頑張ってね」
「頑張ってーっ」
「あ、よかったら皆でお祭りの話し決めといて」
「おう」
「わかった」
授業の合間、メールを確認すると美祐から連絡がきていた。
「今週の日曜日、空いてたら話がしたいんだけど、いいかな?」
了承のメールを送って僕は教室に戻った。
久しぶりの投稿ですね。楽しみにしてくださっていた方がいましたら、お待たせいたしました!これからもよろしくおねがいします。