fifth_result
受験日、僕は美祐と一緒に会場に行った。
「自信はある?」
「うん、大丈夫じゃないかな」
「お互い、がんばろうね」
「あぁ」
英文も、数学も、理科も思ったほどではなく、手ごたえもそこそこ。くだらないミスをしていなければ受かっているはずだ。
そして結果発表。
僕と美祐は合否発表掲示板の前に立って番号を眺めていた。
「ど、どう…?」
「お前は?」
「あ、あった……よ」
「おめでとう、よかったな」
「一也は?」
僕の番号は……。
無かった。
「無い……よ」
自分の目を疑った。
B判定取ってたのに、自信もあったのに……
「まあ、後期もあるから……私でよければ勉強教えるし……大丈夫だよ」
「うん……とりあえず美祐、合格おめでとう」
「……ありがとう」
周りの音が僕を突き抜けて通り過ぎていった。
吹いてくる風は冷たくて痛かった。
美祐の家にて。
「大丈夫……?」
今日何回目の台詞だろう。
「うん、続けて」
手が止まってしまう。
シャープペンが文字を書こうとしない。
空返事ばかりで、耳が説明を聞こうとしない。
勉強が手につかない。
後期まであと三日のことだった。
「精神的に辛いのはわかってるけど、一応最後のチャンスなんだから頑張ってね」
別れ際にそんなことを言われてしまった。
大事な時期であるはずなのに僕は自信を失ったまま、立ち直れずにいた。
そして後期結果発表。
僕は……あまりこうは言いたくないのだが、案の定、落ちてしまった。
蒼太のアトリエにて。
「結果、どうだった?」
言いたくないけど、言わなきゃいけない。
「あぁ……」
雰囲気から察したのか、顔がこわばる。
携帯が鳴った。
「ごめん……」
「いいよ、出なよ」
美祐からだった。
「結果、どうだった?」
「結果……は……」
蒼太のほうを見た。
彼は軽くうなずいた。
「落ちたよ」
彼は目を伏せた。
「そう……今、何処にいるの?」
「蒼太のアトリエ」
「ちょっと……話がしたいんだけど……そこじゃあ、ねえ……」
「来るか?アトリエ」
蒼太に目をやると大きくうなずいていた。
「美祐、ちょっと待って。……蒼太、ちょっと出てくるよ」
「ああ、待ってるよ。行っておいで」
「美祐、今何処に居るの?」
「家……だよ」
「行くよ、今から」
「……わかった」
携帯電話を切る。
「また来るよ」
「うん、いつでもおいで。じゃあね」
僕は、コートを着てアトリエを出た。
美祐の家にて。
かじかんだ指でインターホンを押す。
「ーはい?」
美祐の声がした。
「一也です」
「今出る」
ドアが開いた。
心配そうな顔をした、少し寒そうな格好ではだしの美祐が現れた。
「どうぞ」
僕は少し泣きそうになった。
稚拙な文だけど、もっと頑張ります。そしてちゃんとした文章を書けるようにします。