#6 大型図書館
皆さん、こんにちは!アオです!
「元の世界へ戻るために~とある部活と異世界召喚について~」をどうぞ!
「あっ!やっと来た!補習お疲れ様~!」
下駄箱で靴に履き替えているとそう言ってこちらにかけてくる人が。
「しっ、しおり!?待ってたのか?」
誰もいないはずの玄関にしおりが待っていた。
「うん、どうせ一緒に帰る人もいなかったし」
ますますしおりの行動の意味がわからない。いなければ一人で帰ればいいのに。
まあしおりがいればさっきのことも聞けるからいいか。
「生徒会長?ってどういう人なんだ?」
「急にどうしたの?生徒会長は生徒会っていう学校をとまとめるリーダーの
会長さんで今は確か御堂暁っていう三年生の人だったかな」
「なるほど……だからあの場にいると不思議だったのか」
おおよそ俺が想像していた通りでやっぱりあの場にいるのは不自然だ。
「でも生徒会長がどうしたの?」
「補習用教室に生徒会長がいたから少しだけ気になって」
「へ~、生徒会長が補習か~。確かに気になるね。でもたまたまじゃない?」
しおりの言う通りでそこまで深い理由はないだろう。
「生徒会に興味が湧いたなら生徒会選挙に立候補してみたら?」
「生徒会……選挙?」
「うん、半年で生徒会メンバーは変わるんだけどそれを決めるためのものなの。
私も中学の時に一度だけやっていたからね!まあ透は覚えてないと思うけど」
なるほど……まあ考えておくだけ考えるか。
それよりも今の俺には優先することがある。
「近くに前行ったところより大きな図書館ない?」
あの図書館では大した情報が得られなかったが大きな図書館に行けば
もしかしたらよい手がかりが得られるかもしれないと考えた。
「ん~大きな図書館か~……ちょっと遠いけど隣の県に行けば
県立図書館があるからそこ行けばいいかも」
夕日が照らす帰り道、しおりが言う。
「なるほど……じゃあ週末に一緒に付き合ってくれないか?」
「つっ……付き合う!?……わっ、わかったわ」
どうしてそこまで突っかかるのだろうか。
まあいいや、とりあえず補習を乗り越えなければな。
それから数日、放課後の補習をやりながら帰るための手がかりを
インターネットを使って探す。しかしやはりめぼしい情報を
見つけることができず今の俺の自分の限界が近づいている気がする。
どうせ、今週末になれば大きな図書館に行けるのだ。それまで待つか。
こちらの世界に来てからだいぶ経ったがやはり魔法が使えないと不便だ。
とくに移動に関しては自分の足で歩くのが基本なのが信じられない。
街の中の施設を利用するために歩いたりはするがモンスターの討伐などでは
基本的に移動呪文を使っていたので若干、登下校がイライラする。
早く、元の世界に帰って魔王を倒さなければな。
週末、俺たちは最寄り駅から電車に乗り隣の県に移動する。
"電車"というものがあるのか、魔法ほど早くはないけどそれでも歩きに
比べたらずっとこれを利用したいくらいだ。しかし線路というものが
繋がっているところにしか行くことができずその部分は不便だ。
「でも記憶喪失になってからよく本を読むようになったわよね。
なんか少しだけ賢くなったように思えたけど全然ね」
しおりに軽くディスられながら俺たちは数十分かけて向かう。
「ここが県立図書館か」
学校ほどの大きさを持つ図書館に俺は圧倒される。
「そうよ。透が探している異世界転生ものも近くの図書館よりも多いはずだわ」
早速俺たちは図書館に入る。一面本棚だらけでこの中から目的のものを
探すのはかなりの至難の業だろう、どうしたものか。
「ほら~これで検索した方がいいよ!」
迷っていると向こう側でしおりがとある機械を指さしている。
「ほえ~、こんな便利なものがあるんだ」
「本当に何もかも忘れてしまったのね……」
知らないものがたくさん出てきて不便なこの世界も面白いとも感じる。
どうやらこの機械を使うことによって目的の本を探すことができるらしい。
魔法のようなもので驚いた。試しに俺は異世界転生と打ち込んでみる。
するとそのような内容の本が百三十冊ほどヒットする。
これだけあれば一つくらい元の世界に戻るための鍵があるはずだ。
しかしこれだけあると見つけてから読むのも結構時間がかかりそうだな。
「結構多いね、二階にある分見つけてくるよ!」
しおりは大まかな場所をメモした紙を持って二階へ移動していった。
助かるな。よし、気合いを入れた俺は一階にある本を見つけ出す。
三十分かけて十五冊ほどの本を見つけれた……全部の本を今日中に読むのは
無理そうだな。とりあえず見つけてた分を読んでみるか。
それから数十分後、見つけた本は全てフィクションつまり空想で描かれた
ものだった。こちらの世界では俺がいた世界は実際にはないとでも
言いたげなようだった……くそっ、いやまだだ。まだ本がある。
しおりが見つけてきた本も加えてさらに読み進める。
ヒットした半分くらいの本を読んでみたがどれもこれも
フィクションフィクションフィクション……
残り半分ほどの本があったが時間だったので今日はあきらめることに。
読んでいただきありがとうございました!
ブックマークや評価を付けてくださるとうれしいです!
それでは次回お会いしましょう!アオでした~!




