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輝きの領域   作者: Idar
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崩壊の始まり

こんにちは!私の世界へようこそ。

この物語は、古い秩序が崩れ、新たな勢力が権力を巡って争う時代に始まります。私は、壮大な戦いや陰謀だけでなく、個々の人々が混沌にどう向き合い、どんな決断を下し、その成熟がどんな代償を伴うのかも描きたかったのです。


主人公たちは、普通の若者たちです。大きな出来事の渦に巻き込まれ、彼らの視点を通して、戦争や政治、野心が、最も小さな村落の一角さえも変えてしまうこと、そして一人の選択が大陸全体の運命に影響を与え得ることを感じ取ってもらえるでしょう。


これは恐怖と決意、友情と復讐、そして自分の道を見つける物語です。かつては安定していた世界が、今や混沌に沈む中で。

皆さんがこの物語に夢中になり、小さな決断が大きな結果をもたらすことを考えるきっかけになれば幸いです。


どうぞお楽しみください!

――夢想家より


第1章 崩壊の始まり

世界は崩れ始めていた。誰もそれに気づかなくても。

その発端となったのは、人々自身が下した決断だった──大陸の運命を変え、命を奪い、権力の本質を蝕む決断。もし私たちが本当にその選択をコントロールできるのなら、すでに世界を壊してしまった者たちにチャンスを与えるだろうか。人は変われるのか、それともその本性は常に混沌へ向かうのか。

アルヴェンダル──すべての中心。

ヴァルミーリア大陸に輝く偉大な都市、その存在は歴史のリズムに合わせて鼓動する心臓のようだった。しかし、心臓さえも止まることがある。

第十一代皇帝タルヴィンド・オルデリス──オルデリス家最後の血筋──は、生者の世界を去った。

その死は、晴天に響く雷鳴のような衝撃だった。鋭く、予期せず、恐ろしく。

ヴァルミーリアにとって、それは統一の時代の終焉を意味した。

何世紀もの間、大陸の秩序を保っていた脆弱な安定は、砕け散り、貴族たちは互いに疑いの目を向けた。ある者は陰謀を囁き、ある者は避けられぬ戦争を予感する。世界は一夜にして変わったのだ。

皇帝には二人の子が残された。

十四歳の息子──まだ若く、それでも王位を巡る戦いに身を投じる覚悟を持つ少年。

そして十七歳の姉──年若くとも聡明で狡猾な後継者。貴族たちは彼女の側に味方を求めた。鋭い知性、政治の嗅覚、そして結婚を権力の道具として利用しようとする貴族たちの思惑──それらすべてが、彼女を最も有利な候補にしていた。

ヴァルミーリア大陸は、今まさに混沌の瀬戸際に立っていた。

そして、すべての一歩、すべての決断が、致命的な結果を招きかねなかった。


夜明けとともに、皇帝崩御の知らせはヴァルミーリアの最果て――シヴォヴェルフ村にまで届いた。

人々は家から出て、通りに集まり、小声で囁き合いながら、その恐ろしい出来事を語り合っていた。大人も子どもも、皆が緊張していた。これから何が起こるのか、誰にも分からなかったからだ。次の皇帝は誰になるのか。これらの変化は、自分たちの暮らしにどんな影を落とすのか――。

先帝の時代、生活は比較的穏やかだった。税は抑えられ、農民たちは権力の庇護を感じ、地方守備隊が秩序を守っていた。だが今、その多くの護衛は引き上げられ、長年続いた平穏は朝霧のように消え去った。

「聞いたか?」

レヴァンは大きく手を振り、瞳には恐怖と絶望が燃えていた。

「これから一族同士の争いが始まる……。俺たち、どうやって生きていけばいいんだ!」

皇帝の死とともに、彼の夢も崩れ落ちていった。

血筋もない農民が、いつか上流へ――“光のエリート”を名乗る者たちの中へ入れる日が来るのだろうか。皇帝にのみ仕える騎士団。アルヴェンダル、そして大陸全土を守護するその組織に、果たして平民の居場所はあるのか。

「気にしすぎだよ」

俺は落ち着いた声で、わずかに嘲るように言った。

「どうせ、お前は選ばれない」

レヴァンは不満げに肩をすくめた。だが、その瞳には小さな希望の火花が宿っていた――幼く、しかし世界を変えうる信念。たとえ自分が、この混沌の中のちっぽけな存在であっても。

太陽が目を射た。

もう少し背が高ければ、木々の葉がせめて半分は日差しを遮ってくれただろうに。黒い髪は熱を余計に吸い、頭が煮え立つようだった。

「自分の将来、まったく不安じゃないのか?」

レヴァンはいたずらっぽく目を細めた。

「想像してみろよ。お前の名を誰もが知っている――カイレン。人々は誇らしげにその名を口にして、会ったことがあるって言う奴まで現れる」

「どうでもいい」

俺は淡々と答えた。

「今のままで十分だ。身の丈以上を望むつもりはない」

「その考えじゃ、遠くまでは行けないぞ」

レヴァンは笑って、ひらりと手を振った。


「ふん、そうか」

俺は木陰をチラリと見た。

「じゃあ、あそこに行こう……涼しい草の上に」

「俺は無理だ」

レヴァンは不満げに唸り、動こうともしなかった。

「まあ、立ってろ。邪魔はしない」

俺は軽くからかうように答えた。

「日差しに焼かれ続けろよ」

「いや、別に……」

彼はぶつぶつ言いながら、わざとらしく苛立った口調だったが、声には笑いが混じっていた。

太陽は容赦なく照りつける。

だが、ちっぽけな木陰さえも、本物の天国のように思えた。

――――

「もう、いい加減にしろ」

レヴァンが耐えきれずに言った。

「お前はこのまま、何者でもないまま生きるのか?」

「それがどうした?」

俺は怠そうに答えた。

「俺の選択だ」

「そんなことじゃダメだ!」

彼はきっぱりと言い放った。

「流されるだけじゃ駄目だ」

「ほっとけ」

俺は落ち着いた声で言った。

「自分のことは自分で決める。心配するな。それに、なんでそんな重い話ばかりするんだ?俺みたいに、涼しい木陰で休んで、葉っぱのざわめきを聞いていればいいじゃないか」

「いやだ」

レヴァンは鼻で笑った。

俺はもううとうとし始めていた。

すると突然、彼が隣に座った。

「そんなに日差しがきつかったのか?」

「たぶん」

彼は振り返りもせずに答えた。

「もしヴァーグレイム家とアルデクレイン家の戦争が始まったら?」

レヴァンはじっと俺を見つめた。

まるで俺が許す以上に深く覗き込もうとするかのように。

「二家の関係は元々緊張している。お前はどちらに味方する?」

俺は片目を細めた。

「他の家は?」

「今の話はそれだけだ」

「誰にも加担しない」

俺は目を閉じ直した。

「どこへも行かない。それにもうすぐ仕事だ。だから黙って休め」

「そのままだと死ぬぞ」

レヴァンは怒りながら言った。

俺はかすかに笑った。

「それなら……できれば、長生きしてからだな」

――――

「おい!二人とも!」

俺は顔をしかめ、目も開けなかった。

素晴らしい……見つけやがった。

こんな瞬間は大嫌いだ。

俺はレヴァンを見る。

彼は遠くを見つめ、まるで別の世界にいるかのようだった。

肘で軽く突く。

「何だ?」

「呼ばれてる」

ガルドルは近くで腕を組み、怒ったように俺たちを待っていた。

いつものことだ――彼は朝から必ず俺たちを探す。

畑に集まるだけで、俺たちにとっては一大事だった。

そもそも、誰が畑仕事なんて好きなんだ?

「で、今度は何だ?」

彼はぶつぶつ言った。

「迷子か?」


「もう行くところだったんだ」

俺は肩をすくめた。

「ただ、時間になったことに気づかなかっただけさ。忙しいと、そういうこともあるだろ?」

「は?」

ドン。

彼は俺の後頭部を叩いた。

「痛っ!何のためにだ?」

「嘘をついたからだ」

ガルドルが雷のような声で言った。

そしてレヴァンの方を見やった。

「お前もな、夢見がち」

レヴァンは何も言わなかった。

まるで重要な決断を下しているかのような表情。

普段ならもう口を尖らせて反論するところだが、今回は違った。

畑では作業の音が響く。

人々は収穫を進め、空気は埃と汗、そして大地の重い吐息で満ちていた。

畑仕事の唯一の利点は、ただ一つ。

もうすぐ昼食が来ること。

それだけのために俺は生きていた。

それが俺を支えていた。昼食が大好きだった――木陰、質素だが美味しい食事、冷たい牛乳。

とにかく、昼食までは耐えるのだ。

――――

ついに太陽はちょうどいい位置に移動し、木の陰は俺たちが立っている場所に落ちた。

「さすがだな」

ガルドルはからかうように言った。

「お前はどうだ、カイレン?」

「別に驚くことじゃない」

俺は答えた。

「すべて日課通りだ」

ガルドルはかすかに微笑んだ。

俺たちは皆、座り込んで一息つき、軽く食べ物を口にしながら雑談をした。

誰が何をしているか、村の様子、面白い話――そんな些細なことだ。

俺はレヴァンを探した。

彼は少し離れて座り、思索に沈んでいた。

近づこうとしたその時、突然、叫び声と鐘の音が響いた。

誰かが村の守備隊から走ってきた。

若者のニコだ。

なぜ他の守備隊と一緒に来なかったのか不思議だったが、恐らく村やリアへの愛着だろう。

「早く!村へ戻れ!キセレクスが襲ってきた!」

ニコは手を振りながら叫ぶ。

キセレクス……いつも派手な名前をつける盗賊たち。

俺はただ頭を振った。驚きはしなかった。

守備隊が去った今、彼らの襲撃は時間の問題だった。

問題は、いつ来るかだけ……だが、待たされることはなかった。

事前に村を整え、防衛準備を整えてくれた守備隊のおかげで、俺たちは守られていた。

勝つ可能性は低いが、ゼロではない。

守備隊はわずか四人しか残っていなかったが、それでも我々にわずかな優位を与えていた。

小さな、しかし確かな優位だ。

「陣取れ!全員、城壁へ!」

カグリムが大声で命じた。

彼は守備隊の上級者の一人で、がっしりとした体格の男。だが髪はすでに銀色に染まり始めていた。

声には動揺はなく、経験だけがあった。

「壁から出るな。防衛を固めろ。独断行動は禁止だ」

彼は若者たちに鋭く視線を送った。

「特にお前ら」

俺は怖かった。

これが初めての本当の戦いだった。

以前、シヴォヴェルフが襲われた時、守備隊と数人の年長農民だけで対処していた。

俺たちはその後、話で聞くだけだった。

「怖いか?」

レヴァンが小さく問いかけた。

俺は顔を向ける。

彼の瞳は燃えていた。

恐怖ではなく……決意だ。

俺の目は完全にそれを曝していたに違いない。

「俺は初めて城壁に立つ」

俺はやっと口を開いた。

「それが男ってもんだ。そして、満ち足りた人生を生きるってことだ」

彼は言った。

「え……?」

俺はすぐにその意味を理解できなかった。


「俺は必ずアルヴェンダルへ行く」

彼の顔はかつてないほど自信に満ちていた。

「自分が何を求めているか分かっている。迷いはない」

──それが、今まで君が考えていたことか。

俺たちの夢は違った。

俺の選択は――余計な心配のない、穏やかな生活。

視線を逸らし、何も言わなかった。

地平線に盗賊の影が現れた。

数は少なかった――それが逆に不穏だった。

もしかすると残りは待ち伏せしていて……俺たちが城壁の外に出るのを狙っているのかもしれない。

「動くな。待て」

カグリムが再び繰り返す。

「近づかせろ」

盗賊たちは立ち止まり、まるでこちらの準備を察しているかのようだった。

村の壁の上には大砲が並び、シヴォヴェルフを守る体制は整っていた。

三門しかなかったが、それで攻撃を退け、敵を軽い獲物に変えるには十分だった。

一人の盗賊が手を挙げた。

手には銃が握られていた。

発砲――信号弾が空へ舞い上がった。

「すべてを破壊せよ!」

彼は声を張り上げた。

その瞬間、村の方から声が響いた。

叫び声、悲鳴。

何だ……!?

冷たい汗が背中を伝った。

どうして?シヴォヴェルフは守りが固いはずだ。防衛は、決して裏切ることは許されない。

「皆、落ち着け!」

カグリムの声が騒音を切り裂いた。

「恐怖に体を支配させるな!」

彼は素早く、的確に命令を出す。

「ニコ!仲間を集め、さらに数人呼べ!」

「残りは壁へ!」

「若者たちはここに残れ!こいつらに一矢報いるんだ!」

その声には揺るぎない自信があった――真の指揮官としてのものだ。

そして、彼こそが最初に戦場へ飛び込んだ。

盗賊たちは村へ侵入した。

どうして……?

秘密の通路でもあったのか?

それとも、誰かが道を教えたのか?

戦いは二つの戦線に分かれた。

一つはシヴォヴェルフ内部、もう一つはその壁の外。

そして俺はその間に立ち、自分の世界が裂けていくのを初めて感じた。


これは、大陸を覆う大きな混乱のほんの始まりです。

普通の人々が、すべてをひっくり返すかもしれない変化の目撃者となる様子を、楽しんでいただければ幸いです。


皆さんの感想やコメントは、私にとってとても貴重です。

読後にぜひシェアしていただけたら嬉しいです。

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