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白銀術師の冒険物語  作者: ピスタチオだお☆
一章〘始まりの街〙
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五話【久しぶりの  だねぇ】

最近少し寒くなってきましたね、皆さん体調に気を付けてください。


それでは今回のお話をどうぞ

薬草には主に3種類ある。1つ目は回復草、回復ポーションの原料となり一番需要がある。2つ目は魔力草、魔力ポーションの原料となり回復ポーションに比べれば需要は少ないが魔法使いや魔術師に重宝されている。3つ目は毒草、毒薬や毒矢などに使われることが多いが、あまり需要は無い。そしてこの3種類は見分け方が少し難しい。何が言いたいかと言うと


「・・・ん?これは・・・回復草なのか・・・?」


この通り、間違える者が続出してしまうのである。


「うーん、仕方ないねぇ、スキル使うかぁ。」


そう言ってフェルティアはスキル『掌握』を使用し周囲の状況を把握する。そうして


「あぁ、あれか」


直ぐに見つけることができた、しかも大量に。


「これだけあれば良いだろう。さて、そろそろ帰るとするかねぇ。」


そうしてギルドに帰ることにしたのだった。






ギルドに依頼の回復草の納品を済ませた後、何をしようか考えていた時


「おい」


突然敵意のこもった声で話しかけられた


「何か食べに行くかねぇ」


当然自分に話しかけられていると思っていないフェルティアは無視をする。


「おいてめえ!無視すんな!」

「ん?あぁ、ボクに話しかけていたのかい?」


どうやら昼に絡んできた、というか絡みに行った冒険者達だ。仲間も連れて来たのか全部で6人いる。ちょっとイライラしているようだ。


「お前、昼の時の奴だよな、ちょっとツラ貸せよ。」

「昼間は油断してたが今はそうはいかんぞ。」

と、ドスの利いた声で脅しているようだが


「嫌だよ、めんどくさ・・・ん?君達は昼の件の奴らだねぇ。ちょうどいい、まだ恨んでたんだよ。」


やる気である。食べ物の恨みは本当に恐ろしい物である。


「ほぉー、ずいぶんやる気だな、じゃあこっち来たもらおうか。」


そう言われ、路地裏へ向かった







路地裏に入ってしばらくしたら少しひらけた場所に連れたこられた。そしてフェルティアを囲むように並び武器を手に取り、こちらに構えだした。


「昼間のお礼はきっちり返させてもらうからな、覚悟しろよ。」


そう言って襲い掛かってきた。しかしフェルティアは全ての攻撃を躱しつつ魔術を唱えた


エリミティスペル(魔術範囲・効果限定)、ライザーダウン」


フェルティアの周囲に電撃が放たれ、1人を除き全員が倒れた。一瞬の出来事に唖然としていたがすぐに逃げ出したが


「ひっ!」


すでにフェルティアは唯一の道の前に立っていた。


「逃がすわけないよねぇ、先に喧嘩を売ってきたのはそっちだろう。」

「た、助けてくれ!何でもするから!お願いだ!」


必死に懇願する男。しかしフェルティアは


「そうだねぇ。なら、1つお願いを聞いてもらおうかな。」


そう言いながら付けていた仮面を外し、優しい笑みを浮かべ


「君の血をもらおうかな、ここ最近飲んでないんだよねぇ。」

「え・・・血?」

「あぁ、実はボク吸血鬼なんだよねぇ。というわけで頂くよ。」


そう言う顔はまさに絶世の美少女だが、男からみれば獲物を前にした猛獣である。恐怖で声も出ず助けも呼べない、そもそも


「助かろうとしていることが、間違いなんだよねぇ。」






次の日、瀕死で焼け焦げた荒くれ冒険者5人と血が無くなりかけ干からびていた男が路地裏の広場で見つかったという。


今回登場したスキル『掌握』は主に、周囲の探知、心を読む、記憶を見る、演算、などの情報に関することが出来るスキルです。まぁnフェルティアはほとんど周囲の探知、にしか使わないんですけどね


見てくださってありがとうございます。次回もお楽しみに!

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