表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
白銀術師の冒険物語  作者: ピスタチオだお☆
一章〘始まりの街〙
5/14

四話【初依頼を受けるはずだったんだけどねぇ】

今回でおそらくフェルティアの性格がしっかり分かると思います!

小鳥が囀り心地いい風が吹く朝、7の刻の鐘の音が鳴り、その音でフェルティアは目を覚ました。


「ん・・・・・もう朝なのか・・・ふわぁ〜」


と、大きな欠伸をしながら背伸びをし、服に着替えたあと1階の食堂へ向かった。


「あっ!フェルティアさん、おはようございます!すぐに朝ごはんの支度しますね!お好きな席へどうぞ!」


と、小走りしながら厨房へ入っていき、出てきた時にはお盆いっぱいの料理を持ってきた。


「こちらが本日の朝ごはんです!ごゆっくりどうぞ!」

「ありがとねぇ、すごく美味しそうだ。」


フワフワのパンに大きい肉の入ったビーフシチュー、サラダにスープと朝からガッツリのメニューだ。ちなみに食事後のフェルティアは大変機嫌が良かったのでとても美味しかったらしい。





「さてさて、依頼は何にしようかねぇ。」


6等級の依頼板を見てみると、薬草採集などの簡単な依頼がある。


「うーん・・・ヒールポーションの原料となる薬草の採集、これでいいか。」


カウンターで受付を済ませ、商店街で買い物をしてから近くの森へ行くことにした。相変わらずとても賑やかだ、と思いながらフェルティアは武具屋へ向かっていく。


「うーん、何を買おうかねぇ。」


ほとんどの事はスキルや魔術で対処できるフェルティアだが、もしもの為に剣を持ってきていた・・・はずだったが、地図同様に忘れてしまっていたらしい。一体出発前日に確認したのは何だったのだろうか、そう突っ込まざるを得ない程である。おっちょこちょいにも程があるだろうに。


「やっぱり剣の良し悪しなんてボクには分からないねぇ,どうしたものか。」


と悩んでいると、一つ気になる武器を見つけた。


「これは・・・」

「おっ、お客さん、それに目を付けたかい。」


店主らしき人物が出たきた。


「それはナックルっていうんだ。手にはめて殴れば攻撃力が上がるっていうシンプルな武器さ。」

「へぇ~、少し面白そうだねぇ。いくらだい?こいつを買わせてもらうよ。」

「まいどありぃ!小銀貨8枚だよ。」


こうして初めての武器を買った。そしてフェルティアは依頼のために森へ・・・


「もう昼だねぇ、そろそろご飯にしようかねぇ。」


・・・もうしばらく掛かりそうですね。






ギルドの酒場に行ってみると、やはりここも賑やかだ。賑やかというよりもバカ騒ぎの方が正しいかもしれない。そんな中一人で席に座る。職員に昼ご飯を注文すると直ぐに出てきた。早速頂こうとすると


「てりゃ!!」

「うわぁ!!」


と言う声と同時に目の前のご飯の上に男が飛んできた。


「やりやがったな!!」

「なんか文句あんのかよ、あ?」


喧嘩が始まったようだ。周りの冒険者が騒いでいる。が、そんなことフェルティアには関係ない


「おい」

「あん?」

「なんだよ」

「お前、今自分が何をしたのか分かってるかい?ボクのご飯の上に落ちてきたんだぞ。」


ぶち切れフェルティアである。


「そんなの俺に関係ねぇだろ!それともあれかぁ?お前も喧嘩に混ざりたいのか、あ?」


そう言った瞬間、男の顔面にフェルティアの拳がぶち込まれた。あまりの速さにその場にいた誰もが何が起こったのか分かっていない。男は気絶したのかピクリとしか動かない。

皆が唖然としているとき、もう一人の男にも拳がぶち込まれた。そしてご飯を食べ損ねたフェルティアは不機嫌のまま依頼のため、森へ行くのだった。

この世界にはスキルと言う概念があり、二話でフェルティアが飛んだり今回の素早い動きはスキルで可能となってます。スキルについては、本編で言及した回で詳しく説明します。


見てくださってありがとうございます。次回もお楽しみに!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ