15 あなたとの未来へ
繋いでいた手がなく
不安になった私は手を探す
あれっ?
いない?
目を開けて隣を確認したらいなくなってた
目を擦りながら部屋を出る
ふと
あなたの書斎から僅かに明かりが漏れている
私に気づかれないようにいつも頑張ってしまうあなた
私もあなたに気づかれないようにホットミルクを作る
一応ノックをしてみる
反応がない
そ~っとドアを開けると
ほらやっぱりイヤホンを付けてる
しばらくじっと見つめる
この瞬間がいつも愛しく想える
きっと私のために頑張ってくれてるんだよね
思わずホットミルクをそっとテーブルに置いて
ゆっくり近づく
そして
後ろから優しくギュ~っと抱きしめる
ちょっと驚いたあなたは
しばらく抱きしめられたまま浸ってくれる
この瞬間が大好き
幸せを感じられる
あなたとこうしていられることに
その後は決まって頬にチュッとキスをする
するとついついまたギュ~っと
さっきより強く抱きしめたくなるんだ
もう寝よ?
っとホットミルクを渡すと
決まって優しく微笑んでくれる
その微笑が見たいから
ついつい起きてしまう
そして
私のお願いを叶えてくれた
大きなダブルベットに戻り
また手を繋ぎ安心感に満ちながら眠りにつく
15 あなたとの未来へ
最後まで読んで頂きありがとうございました




