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俺の女神は偽物だった!?  作者: カサゴ
3/11

3.女神との昼ごはん!?

「やっぱり、ここが落ち着くよなぁ、誰もいないしサイコーだね!」


と屋上に着いてから言った。

そうある場所とは屋上の事なのだ、ここはいつもは空いていないのだが、昼になると空いていて、ここの階は本館とは離れていて、特別階となっていて、人があまり来ないのだ、そのため屋上にも特に人は来なくて、ぼっちには、最高のスポットとなっているのだ。


「誰もいないっていいね、静かだし、人の目も気にすることがない。」


「そして何よりも、この時だけはなんか、学校の事を忘れられるような気がする!気がするだけどけど…。」


とそんな事を言いながら昼飯を食べる、5時間目からは体育館に移動なので、13時40分にはそちらについてなければいけない、ちなみに今は12時40分だ。

あと1時間くらいはあるかなぁと弁当を食べながらそんな事を考えていたその時


ガチャ

とドアが開く音がした誰かと思い見てみると。


「あれ?あの時の子じゃん、やっほー」


と朝にぶつかった人と出会った。


「君は何時もこんな所にいるのかい?」


と聞いてきたので


「はい、そうですね。」


と答えた。


「ほぇー、よくこんな所にいつも居れるね。私だったらなんか寂しすぎて無理かなぁ、なんて。」


と言ってきた、まぁそれはそうだよね、見るからに周りとのコミュニケーション得意そうだし、凄く明るい性格をしていそうだもんな。


「あははは、自分人とあまりコミュニケーションを取るのが苦手で、少しクラスで浮いてまして、こういう所に1人でいた方が落ち着くんですよ。」


と自虐気味に答えた。


もうね、ぼっちなのはもう慣れっこだからこういう事も出来てしまうのだ。


「え?全然そんな風には見えないけどな、話して見ると凄くいい人じゃない、しっかりと礼儀みたいなものもあるしさ、私は全然良いと思うんだけどなぁ、クラスの人達見る目がないんじゃない?」


なんて事を言ってくれた、やめてくれよ、そんな事言われたら、私ときめいちゃう、、、

なんて、気持ち悪い妄想はやめてと。


「いえ、ほんとに全然なんですよ、ただ貴女となら話しやすいだけで…」


「綾瀬君!」


「は、はい、なんでしょう?」


「貴女じゃないでしょう、私にだって名前があるのよ?」


「へ?でも名前知りませんですし?」


「あれ?知らない?私結構この学校では、有名だと思ってたんだけどなぁ、なんて。本当に知らない私の事。」


「はい。」


そう答えたが、どこかで見たことはあるような気がするんだよなぁ、本当にどこで見たっけ?


「そっかぁ、知らないなら仕方ないね、私ももっと頑張らなくちゃ!」


「なんの事です?」


「いや、なんでもないの、それと私の名前は、前川奏よろしくね!」


と凄くにこやかに教えてくれた。

あぁ、こういうのを女神と言うんだなと俺は思った。ぼっちと言っても否定してくれて、そうでも無いと言ってくれて、楽しそうに俺に話しかけてくれる。まさに救いだな。

あぁ、神様あの時はあんな事を言ってごめんなさい。

俺この人と喋れてるだけで、生まれてよかったと思ってるよ。


「ではこちらからも、改めて、俺の名前は綾瀬快人と言います。よろしくお願いします。」


「よろしくね、ところでお弁当食べてたの?良かったら私も一緒に食べてもいいかな?」


なんて事を小首を傾げながら尋ねてきた。

こんなの断れる訳もなく。


「はい、勿論いいですよ!」


「ありがとう、じゃあお隣失礼するね。」


なんて、言って隣に座ってきた。

やべぇ、なんかいい匂いがする。これが女子というものなのか、あぁこの十数年生きててよかった、、、

しかもまだあって数時間でこの距離だぜ!?なんかあるんじゃないか?

ワンチャン、ワンチャンあるかも…!?

なんて、妄想はやめよう、この妄想で何度中学で折れたことか…

はぁ、気分が暗くなってきた。


そうあの時は中学2年の後期

ある女子がいた、俺に対しての接し方が前川さんと同じだったのだ、まぁそんな接し方をされてしまえば、ぼっちの俺はそういう耐性はある訳もなく、ころっと落ちて、2学期の終業式の時に好きですと告白をしたら。


「え?別に君のことが好きであんな態度をとっていたんじゃないんだけどな、あははは、ごめんね、なんか勘違いさせちゃって。」


と、ボロクソに言われた過去がある。


はぁ思い出してしまった。もう二度とこんな過ちは起こさない、と心に誓い。


「どうかした? あっその卵焼きすごく美味しそうだね!」


とただでさえ近かった距離がゼロ距離となり、目の前に前川さんが来た。

あぁ、やっぱり、過去の過ちなどしるか、やっと俺の目の前に女神みたいな人が現れたんだ、これを逃すわけにはいかない、ぼっちから、脱却していくんだ!!

と誓いは直ぐに折れた。

脆いな俺の誓い。


「よければ食べますか?」


「いいの?じゃあ1個貰うね! うん、凄く美味しいね!!

これはお母さんが作ったの?」


「いえ、自分でお袋は仕事があるので弁当が作る時間がなくて」


そう、家は両親共働きで、両方夜遅くまで帰ってこない。

なので基本的に料理は買うか、作るかなので、大体の物は作れるのだ。


「そうなんだ、いいねぇ料理が作れるなんて、私も一応作れるけど、こんなに上手く作るのは無理かな。」


なんて、笑いながら言ってきた。


「そうだ、1個おかず貰ったし、私のも上げるね?何がいい?」


「いえ、そこまでして頂かなくても大丈夫ですよ」


と言ったのだが。


「いいよいいよ、結構量が多いし、私が1人で食べても余っちゃったりするからね。」


と言ってきたので。


「そうなんですか、それなら唐揚げを貰っても良いですか?」


「唐揚げか、お目が高いね、これ私が作ったんだよ。」


「そうなんですね。凄く美味しそうです。」


そうこの唐揚げ凄く美味しそうなのだ、衣が黄金色で、サクッとしていそうで、見るからに美味しそうだとすぐ分かるのだ。


「じゃあどうぞ。」


「はい、あーん」


「へ?」

どうも、カサゴです。

3話目どうだったでしょうか?自分的にいい所で終わらせてみました、まだ、続くので是非読んでいただけたらなと思います。

おもろしいと思って頂けたら是非、評価などお願いします。

作者の励みになりますので。これからもよろしくお願いしますm(_ _)m

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