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異世界転生なのです、お姉さん!  作者: 乃平 悠鼓
第1章
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第6部 理想郷のあれこれ《1》

「おはよーごじゃいましゅ!」


 ぺルルに手を引かれ食堂にやってきた私は、今日も元気に朝の挨拶をしましたとも!


「おはようグルナ、今日もご機嫌ね」

「あい!」


 お母様が、元気にやってきた私を見て、ニコニコしながら言いました。

 そーなんですよ! 昨日もとってもご機嫌だったけど、今日は目が覚めて部屋を見回したら、昨日買ってきた物が商品別にちゃんと置いてあって、それを見てテンションア〜ップ。今日もご機嫌なのです♪

 昨日は向こうのお店を心行くまでまわり、帰りの車の中ではぐっすり寝てしまったけど、おかげでお屋敷に戻ってからは自分の部屋でしっかりと荷物の整理ができましたからね。

 お祖父様が高性能のマジックバッグを持参していたから、買い物後の荷物はすべてマジックバッグに入れて持ち帰りましたよ♪

 お姉さんによーくお礼を言って、夕飯もそこそこに買ってきた物をわけていたら、お祖父様がマットレスで寝てみたいといいはじめました。

 いやいやベッドのサイズ違うから! 無理だから! と言う私に


「床に敷いて寝る」


 とまで言いました。


「ちかたない」


 私はお祖父様の部屋に移動すると、ポシェットから王都のお屋敷で棄てられそうになっていた祖父母のベッドを一つ取り出しました。お祖父様のベッドと並べてみると、高さは同じなので大丈夫そう。二つのベッドを並べた上に、マットレスを置いて寝てもらいましょう。

 だって、向こうの世界と違ってこちらは靴のまま屋敷の中を歩くから、買ってきたばかりのマットレスを直接床に置かれるのはちょっと……と言うことで、ベッドを並べてサイズはあってないけど、その上にマットレスを置いてもらいましたよ。

 マットレスを買う時にいかに睡眠が大切か力説した手前、多忙なお祖父様に良質な睡眠を取ってもらうのも大切と、買ったばかりのマットレスを敷いてもうことにしました。

 お祖父様には、マットレスの説明もよーくしましたよ。お姉さんにお金を出してもらったマットレスは、厚さ10センチの三つ折りタイプ。真ん中の沈みやすい腰部は、両サイドより硬めに仕上げられたバランス設計の物なの。


「グルナ! 聞いてくれ、素晴らしい寝心地だった! 身体も頭も爽快で、こんな目覚めは初めてだ!」


 そーでしょう、そーでしょう。寝具は大切なのよ。食堂に入ってくるなり、叫んだお祖父様は


「すぐに持って行って同じ物ができないか研究してもらおう。だが、研究のためとはいえ、こんな素晴らしい物を切るのはもったいない。」


 と、呟いていた。

 そうなんです、このマットレスの大きさじゃ、錬金術の箱に入るはずがありません。錬金術の箱に入れるには、切らないといけないのです。せっかくお姉さんがお金を出してくれた物なのに。しょぼん……。


「まぁ、そんなに素晴らしい寝心地なら、私も寝てみたいわ」


 ですよね、お祖母様。昨日はお祖母様も、珍しげにマットレスを見つめてたもん。じゃ、今日はお祖母様が寝てみますか。

 錬金術の箱に入れて調べてもらう物はたくさんあるから、今日はそれを分けるだけで1日かかりそう。分け終わったら、マットレスと一緒にお祖父様に持って行ってもらうの。

 その後、皆で美味しく朝御飯をいただきましたよ。そして今は


「そえ、こっち」


 自分の部屋で、錬金術の箱に入れる物を集めています。

 お祖父様が置いていったマジックバッグに、100均で買ったものを一種類ずつ入れていきます。数が多いし、小さいパーツも多いのでけっこう大変ですよ。ふぅー。


「こえ、かいちぇ」


 私はキャメリアに、100均で買ったフリーラベルのシールとボールペンを手渡しました。

 そのフリーラベルにマヨネーズやケチャップなど、昨日スーパーで買った調味料の名前を書いて、それを100均のお弁当などに入れる小さな “たれボトル” に貼ってもらうのですよ。

 貼り終わったら、それにスーパーで買った調味料達を、キャメリアとぺルルに分けて入れてもらいます。

 私は小分けされ箱に入っているタイプの商品を開け、そこから一袋を取り出す役目。取り出した品物はシールを貼ってもらいマジックバッグへ。お祖父様に明日持って行ってもらって、錬金術の箱に入れてもらうのだー。

 この領地で使える材料が表示されれば、それを使って同じような物が作れるかもしれない。

 ただ、材料の分量まで正確に出るわけじゃないから、同じような味になるまでは研究が必要。時間はかかるよね、やっぱり。

 ボトルに小分けする量はちょっとなので、残った調味料類は料理(クック)長にプレゼント。何か美味しいものを作ってくれるといいなぁ♪

 次に向こうのお店に行く時には、料理長も一緒に行きたいね。100均にも、台所用品はたくさんあるし、あれを見たら創作意欲もわくと思う。

 あぁーそう言えば、食パンの金型も欲しい。食パン、食べたいよね。

 こちらのパンは、丸い形のパンがほとんどです。サンドイッチも、丸いパンを切って中に具を挟んだ物を言います。

 イーストも買ったし、マヨネーズも買った。なくなっても、マヨネーズなら手作りできるし、食パンがあれば玉子サンドができますよ! 夢がふくらみますー♪

 と思っているうちに、もうお昼です。こういうチマチマした作業は時間がかかりますよね。

 昼食を食べたらお昼寝です。しばしの間おやすみなさ〜い。









「こえ、あけゆ」


 お昼寝から目覚めた私は、またキャメリアとぺルルと共に商品分けの作業ですよ! もう少しで終わりだから、頑張れ〜私達!100均のポンプボトルをぽんぽんと指差すと、キャメリアとぺルルがポンプボトルにリンスインシャンプーの詰め替えを入れていってくれます。

 詰め替え二袋を、お屋敷で使う分と、寮の分と、料理長のお家の分と、工場で使う分にわけて行くのですよ。あと、錬金術の箱用に少しだけ旅行用のボトルに入れてもらいます。

 入浴剤も同じように分け、それに石鹸も一個ずつつけます。リンスインシャンプー、入浴剤、石鹸の三点セットです。本当はボディソープを買おうかと思ったけど、民家にはお風呂がないから、街から通いの皆も同じように使える石鹸を買ったの。

 街からの通い組、御者(ぎょしゃ)のアガト、厩番(うまやばん)のベトゥーロ、庭師のシィリンゴにも、洗濯にも使える石鹸を一個ずつと、用意してある青い缶と一緒に渡します。

 ぺルルに三点セットを各場所に持って行ってもらい、錬金術の箱用はマジックバッグに入れ、私はキャメリアと一緒に皆の所を回っていますよ。

 お祖母様とお母様にはオールインワンの化粧品を渡し、女中頭(ハウスキーパー)のスリジエにもスキンケアクリームを渡し、メイドの休憩室にハンドクリームを持って行きました。

 次は従者(ヴァレット)従僕(フットマン)達の休憩室に男性用の青い缶を置いて、執事(バトラー)のトルキーソにはヘアトニックを渡して、厨房にハンドミルクを置いて、見習いのピーノに男性用の青い缶を渡し、アガト・ベトゥーロ・シィリンゴを訪ねて石鹸と青い缶を渡しましたよ。

 あらかじめ、皆から少しずつ錬金術の箱用に、中身は分けてもらいました。毎日、ずっーと使えるようになるといなぁ。

 もちろん、衣料関係もマジックバッグに入れましたよ。今年の冬は、皆にぬくぬくしてもらうのだー!

 最後に料理長のお家に行って、ノワイエにスキンケアクリームを渡し、ティヨルにはヘアトニックと調味料類を全部渡しました。

 おやつのクッキーを食べながら、簡単な調味料の説明をしてみましたよ。そして明日、お好み焼きを作ってもらうことになりました。やった〜、お好み焼きですー♪

 ルン♪ルン♪とお屋敷に帰る私を見て


「ご機嫌ですね」


 と声をかけるキャメリア。


「おこのみやき、おいちぃの。りゅんりゅん、にゃの」


 ルンルンがりゅんりゅんになってるけど、気にしないー。おいちぃは正義なのよ!

 お好み焼きなら工場で皆にも振る舞えるし、屋台でもいけるかもしれない。うどんも手作りできたら、やっぱりあとはたれとつゆが領地で作れるかどうか。一日も早く錬金術の箱に入れてもらわなきゃ。

 明日、お祖父様には全部持って行ってもらうからね。楽しみでもあり、不安でもあり、でもとにかく明日のお好み焼きが楽しみなの♪

 明日は、100均で買った物でお姉さんにプレゼントも作るんだ!

次回投稿は6日か7日が目標です。

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