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6話 プレゼント


 お土産はリリの好きそうな洋菓子をしこたま買いため、さらにリリの好きな漫画のおもちゃを買った。

 守護天使たちにはスマホ。いや、なんかコロネの別荘でみんなで一日休んでたとき、コロネとリリがやっていたゲーム機を三人とも物珍しそうに見てたからさ。

 かといってゲーム機だとゲームには興味がなかった場合、いらねーってなるし。

 スマホならネットはできないけど、写真はとれるしメモできるし録音できるし、ゲームも音楽もいろいろダウンロードしてあるやつをチョイスした。

 電気も私と一緒ならスクロールで建てた家で簡単に充電できるし。

 ついでだから内緒でコロネとリリの分も買っておいた。

 リュートにはストップウォッチにやたら感動してたので、ストップウォッチなどを買っておく。

 スマホにしちゃうと電気補充できないしね。

 レヴィンにもよくわからないスパイに役立ちそうなネタアイテムを買い込んだ。

 リリの友達のグラッドさんの子供達にもお土産はしこたま買ったし、グラッドさんと奥さんのプレゼントも買った。

 喜んでくれるといいけれど。

 最後にコロネにもせっかくきたのだから欲しいお土産を買ってあげよう。


「コロネは何か欲しいものないの?」


「私は……」


 コロネがニコニコ何か言おうとしたとき、何となくいうことが予測できてしまい。


「私と一緒なら何もいらないとかナシだから」


 ジト目でいえば、コロネがうっとした顔になる。

 やった!勝った!


 コロネをたじろがせた事に気分がよくなる私。

 うんうん、やっぱりこうでなくっちゃ。


「……そう言われましても。こちらの世界で欲しいものというのは特に思いつきません」


「じゃあ、コロネは腕時計にしておく?なにげに便利だと思うけど」


 そう、懐中時計をいちいち出してみるのはちょっと面倒くさい。

 私はいつもシステム画面で時間確認してたし。


「猫様からいただけるだけで嬉しいです」とニコニコ顔で言う。


 くっそ。イチイチいうことが可愛いのは仕様なのか。


「では、猫様にいただくだけでは申し訳ありませんので、私からも時計を贈らせてください」


「え?別にいいよ。私持ってるし」


「ですが、今日は日本ではそういう日なのでしょう?」


「……え?」


 言われてつい顔が赤くなる。

 なにか、これは私たちが恋人同士ということなのか!?


「赤い服のおじいさんに脅されて、プレゼントを渡さないといけない日だとか」


 コロネがわりと真面目な顔で言う。

 

 ……うん。何その設定。

 てか、魔王の記憶をもらってるのにその間違った認識はどうなんだ。

 クリスマスイブの事をよく知ってるのかとおもったら、こいつちょっと認識間違ってるわ。


「コロネ、どこでその知識仕入れたの?」


「はい。魔王から教わりました」


「そ、そう……」


 犯人はお前か魔王!!どこをどうやったらそういう知識になるんだよ!?

 あいつも意外と天然なのかもしれない。



 △▲△


「それでは、ペアのこの時計などいかがでしょうか?」


 時計屋に入り、お薦めの腕時計を聞いた所、店員さんに何故かペアになっている腕時計を紹介された。


 ……うん。よく考えればそうですよね。

 クリスマスイブで男女二人できて、二人ともお薦め教えてくれっていえばそうなりますよね。


「えーっと、それはその……」


「猫様がご迷惑でないのなら」


 ニッコリとコロネが言う。

 

 ううう。迷惑とか言えるわけもないじゃないか!


「いや、でも絶対お揃いの時計とかしてたら、リリもほしがると思うし……」


「ではリリ様の分も買っていきましょう」


 ニッコニコで言うコロネ。

 って、そう来るか!?

 ヤバイそれじゃあ親子みたいじゃないか!?


「って、でもよく考えたら、男に戻った時付けれないような……」


 と、私が言うと、コロネは意外そうな顔をして


「女性には戻る予定はないのですか?」


 と、尋ねてきた。

 うっ!?確かに言われてみれば、もう平和になったんだから女に戻ってもいいような気もするが……

 私はコロネをジト目で見やる。

 うん。女にもどったら絶対コロネが調子に乗りそうな気がする。

 何故か女の時は強気でくるし。

 

「考え中。あっちの世界で今更女にもどるのもちょっと……」


 と、言葉を濁した。女に戻るとしてもなんとかいまの立場を逆転してからでないといけない。

 私がコロネをからかいたいんだよ!コロネにからかわれる現状はものすごく納得いかない。


「では、男性の時用のものも買っていきましょう」


 と、コロネ。

 なんでもNPCをしていたお給料とかで魔王から沢山もらったらしい。

 まぁ、確かに持っていても使いどころはあまりないのだから使ったほうがいいのだろうけど。


 こうして、私たちは何故か同じようなデザインの時計を4つも買うことになるのだった。


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