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ー第4話ー 『光速の不死身』


「無い!無いぞ!!どこへ消えやがった!!」


「朝から煩いのぅ…バンシィは……」


「無いんだよッ!!アレがっ!!」


「アレじゃ分からん、何が無いのじゃ?」


はっ、となり俺は考えた。そう言えば何が無いんだ?

………

……



俺は久し振りに風呂に入る事にしたんだ。あ?今まで風呂に入って無かったのかって?……まぁ、うん。


いや!でも!名前知らないけど清潔になる魔法は毎日掛けてたよっ!?

ただ、何となく、お湯が溜まったお風呂に入りたくなったんだよ。変だよな?今までは特に気にして無かったのに…


そして俺は脱衣所で衣服を脱いだんだよ。

そしたら何故か目線が下に行ってな?

何かが無いと思ったんだよ…


改めて見ても無いんだよ…アレが…逆に無いと聞いて別のナニが付いてるのかと想像するだろうが、それも無いんだよ…今まで何で気付かなかったのかが不思議な位なんだよな……

なんか、その生物としての本能?みたいなのが今の今まで忘れていた様な…


でも、何故か急にそんな事思い出してさ?なんか、誰かの意思か何かが入ってきてる様な気がしなくも無いんだよ……


まぁ、それは兎も角だな。


「無いんだよ!!アレがぁぁぁぁ!!!!」


するとおっさんが首を傾げ手をポンと叩いた。


「もしや、アレか?アレの事かの?」


おっさんが品もなく股間に指を向ける。


「そうだよ!無いんだよ!!」


するとおっさんはまるで興味をなくした様に「やはりの…」とか呟いた。


「知らんのかバンシィよ『永久の死』を持つものは永遠に死を見せると同時に永遠に性欲を感じなくなりアレが無くなる呪いでもあるのじゃぞ?」


なんだ、その後から取って付けた感じの設定…ちゃんとしろよな…


まぁいい、兎に角アレが無いのは違和感しか無いがまぁうん。今の今まで気付かなかったのに今気づいてもなんて言うの……今更?


今まで気づかなかったからもう良いんだが、俺には遂に『性欲』そのものが消えてしまってる様だしねー。


まぁ良い、風呂行こう。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




風呂に入り体を軽く洗い風と火の魔法を同時発動で体の水滴を一気に乾かし紫のローブを身に付け外の空気に触れるため外へ出た。

外にはいつの間にかやって来たドラグが神妙な顔つきでおっさんの隣で腕を組んで座っていた。


「おう!ドラグー」


「ああ。」


ドラグの目が鋭くこちらを見つめる。

おっさんは大陸がある表世界がある海の方を遠く見つめていた。


「どうした?何かあったのか?」


「遂に魔族と人族が衝突してしまった……恐らく今までに無い大戦争が起こるだろうな……」


成る程、それは大変だな。

かと言って俺には関係無い感じが凄くて仕方ないのだが……


「俺が見てきたところ、3日ほど前に王都サンでスケルトン召喚による攻撃が行われなんとか王都サンが勝ったそうだぞ。だが、王都サンもかなりの激戦の様でな酷い荒れ方だったな…復興には何年もかかりそうだったなアレは…」


マジかよ、王都サンとか俺に関係バリバリあるじゃん。

バズズ様とか大丈夫かよ、絶対死んでるだろ。

……ふん…心配だな……見に行ってみようかな?


あの逆移動召喚魔法(言ってみただけ)は海中水泳の二の舞にはなりたくないし……


「その顔は表世界に行こうかな?という顔だな。」


ドラグが自信満々の顔で俺に聞いた。


「ああ、そうだな。」


「フッフッフッ…」


ドラグが何か手がある様なあからさまな動作で不敵に笑う。キモい。


「こんな事もあろうかとこの俺様が!シューラ王国付近に転移魔法陣を設置しておいたぞ!!」


「マジかよ!流石だな!」


こればっかりは褒めざるを得ない。流石物知りドラゴンだな。


「しかし、この魔法陣には欠点がある!」


重量制限とかかな?


「アムリタの強制転移と違い点から点へ移動するのではなく、点から線を引いて点へ移動する形なのでタイムラグが生じるな。しかしだ。表世界の魔法技術と比べると数百年はこの転移魔法陣の方が先を行っている!安心しろ!!」


そのな高レベルの技術置いてきたんだ…勿体無い。

だが、まあいい!そうとなれば早速転移だ!!




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




「ふぅ……」


辺りを見回すがシンプルに森の中だった。赤い色の魔法陣が草木の生えた地面に描かれ薄く消え掛かっている。

あと二、三回が限界ってとこかな?

所詮は簡易性だな。


さてと、何処だっけ?サンは……



「あっちだった気がする…」


身体強化に風魔法を纏い一歩踏み込む。


強化に強化を重ねた俺の体はわずか一歩で何キロ先の向こうまで一気に移動する。

今の俺を、誰も止めることなど出来ないのだーーーーーーッ!!



木々を風圧で薙ぎ倒すが遅効性の完全回復魔法で馬鹿みたいな魔力を使い回復していくぅ〜〜!!


魔力が有り余ってるぜ!!


「ヒャッハーー!!!」



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




さて、僅か数分で着きました。王都サン。そこは城壁が4割ほど崩れ中の街が丸見えだった。

まるで空襲のあったあとの場所みたいでかろうじて城が存在感を放っているくらいかな?


今行くと確実に門番辺りに捕まりそうだからな…

知ってるか?警戒態勢って奴だぜ?王国連合の紋章がない奴はとうしてもらえないのさ(ドヤァ)


と、言うわけでここは光速・・で駆け抜けます。


魔力を掻き集め自らの足のみに力を注ぐ。


「フンッ!!」


大地を思いっきり蹴り先程よりも強く一歩を踏み込んだ。衝撃で後方の殆どが砕けるが即回復を掛ける。

騎士と思う格好をした人の間をすり抜けるとまた、風圧で騎士の首があらぬ方向に折れてしまい掛けたので回復魔法に強化魔法を一時的に掛けた。

騎士をすり抜けたあと風魔法を向かい風の様に全力で掛けスピードを落とした。

因みにまだ1秒経っていないからな。


俺の動体視力と頭の回転早くねっ!?やっぱり俺は天才なのダァァァァ!!




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




「大変だった様ですね?」


「まぁの。」


まさか、生きてるとは思わなかった。


俺の予想を裏切りバズズ様は戦争のあともベットの上でゴロゴロしていた。

だが、一見疲れている様にも見える。


「お疲れですか?」


「まぁの……」




余りにも返事が適当過ぎて恐らく疲れてるなと思ったので帰ろうかと思った時。


「ディラデイルよ。」


「は。」


「恐らく王都ロトムスが危うい、ここの騎士を送るにもこの惨状ではどうにもならん。」


バズズ様は溜め息をつき続けた。


「ロトムス王国への応援として行ってもらいたいのだが頼めんか?我は正直、勇者だけではちと足りない気がするのだ……嫌な予感がしての…」


面倒いな…でも、断るわけには行かないしな…


「分かりました。直ぐにでも行きましょう。」


「頼む…報酬は後払いで良いかの?」


「ええ、良いですとも。」


報酬貰えるのっ!全力で頑張るぞっ!!

何でしょう……申し訳ないですが、書く気力が出ないです……ちょっと次は長く書く予定ですが………いつになる事か……申し訳ない……

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