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ー第8話ー 『天才の子供?』

本日2度目の投稿、もしかしたらもう1回投稿するかもです…

取り敢えず9人全員の魔法を見る限り回復魔法の適正があるのは6人、残り3人は適正は無いが別の魔法には適正がありそうだ。消費魔力は少ないので疲れていそうな子は居ない。俺は次の段階に移った。


「じゃあ、アイナちゃんのギノ君とニーナちゃんはコッチに並んで、タッ君とメルちゃんとノア君はその隣に、ザンバ君とデュメス君とランバ君はタッ君の隣に並んで。」


三列を作る。アイナちゃんの列は回復魔法の詠唱短縮をやらせて、タッ君の列は暫くさっきと同じ事をやらせて、ザンバ君の列はそれぞれの属性魔法の練習をさせる。


「じゃあアイナちゃんの列の子おいで〜。」


テクテクと歩いてくる。俺の前で横一列に座った。


「じゃあ、さっき魔法の詠唱短縮を教えます。さっきと同じ様にするんですが、詠唱が違います、魔法を唱える時に『ヒール』と唱えて下さい。」


俺は後ろの木3本にナイフで深く傷を付け三人にやらせた。三人は「はぁい」と言って俺の言った事をやってくれた。


「じゃあ、タッ君の列の子は『傷を癒せ』って言って木を回復させて下さい。」


また近くの木、三本に深く傷を付けやらせた。俺は残りの三人の前に立ち言った。


「ザンバ君、デュメス君、ランバ君は回復魔法は使えない。」


「「「えーー!!!」」」


三人はやだやだ、とか駄々をこねるが俺は手で制す。


「ただし、回復魔法じゃない、属性魔法を教えましょう。」


そう言って俺は手の平に炎の球を出現させお手玉した。


「うわぁ!」「すげぇ!!」「何それ!!」


少し驚かさせてから俺は咳払いをし言った。


「ザンバ君は砂遊びは好きかい?」


「うん!好き!」


「よし、じゃあこの砂を使ってリンゴは分かるかい?」


俺は地面の砂を手に取る。


「うん、わかる。」


「じゃあ砂でリンゴを作るんだ。」


俺は土をリンゴの形に生成する。小枝と葉っぱ付きな。


「すげえ!どうやったの?」


「イメージするんだ。砂をリンゴになれ!ってね?分かるかい?」


「んー何となく。」


そう言ってザンバ君は土に触れ小さな小山を土で作り出した。


「そうそう、そんな感じでリンゴ作ってごらん。」


「わかった。」


俺は向きを変えデュメス君を見る。


俺は落ちていた小枝を拾い俺も小山を作って頂上に刺した。棒倒しの様に。


「デュメス君はこの棒を倒すんだ。」


「分かった!」


そう言ってデュメス君は突き刺した枝を蹴り飛ばした。


「違う!違う!魔法で倒すんだよ。ホラ、こうやって…」


俺は山を作り再び棒をさして風を起こし棒を倒す。


「魔法で風を起こすんだ。倒れろ〜倒れろ〜って念じてみたりしても良いかもよ。」


「分かった!」


そう言ってデュメス君は手で山を作り棒を刺して何か「んー」って念じ始めた。

最後に残ったランバ君は何が使えるか分からないので取り敢えず火属性でも教えよか、


「ランバ君。君は私と同じ事をするんだ。」


そう言って火の玉を出す。


「んー、分かった!」


特に何も言って無いのにランバ君は手の平に薄っすらと火を出現させたが、すぐに消えた。


「おー!良いぞ、頑張れ!」


子供達を見るとみんな熱心に自分の言われた事をやっていた。


「おーい!みんな、できる様になったら言ってなぁー!」


「「「「はぁい!!」」」」






うむ、暇だ。子供達を見るがずっと同じ事をやっている。



飽きないのかな?俺だったら途中で辞めるぞ……まあ、世界が違うから子供の性格も違うのかも知れないけどさ。


……俺も暇なので少し離れて魔力樹を取り出し素振りをする。久しぶりに魔力樹使ったから鈍ってるな…


暫く素振りをしているといつの間にか辺りは薄暗くなり始めていたので俺は子供達を家に帰るように促した。


「せんせー!明日も来てくれますかー?」


ニーナちゃんが聴いてきた。

明日ね……まあどうせ暇だからいっか。


「ああ、良いぞ。」


「やったー!じゃあ明日も来ます!せんせーさようならー!」


そう言ってニーナちゃんは走り去り他の子も帰ってった。


「なぁ。」


振り返るとタッ君とアイナちゃんがいた。


「どうした?早く帰りな。」


「…そうだよ、タッ君…早くお家に帰らないと怒られるよ?」


アイナちゃんがおどおどしながらタッ君の服を引っ張るが全く動かない。


「俺にも属性魔法教えてくれ!!あと、剣も使えんだろ!?剣の使い方も教えてくれ!」


面倒くさいな…


「回復魔法が完璧になってからな?」


「言ったな!絶対だぞ!!」


「ああ、良いぞー良いぞー。」


回復魔法なんて、そんな2日3日で、出来るもんじゃないしな、当分無理だろうな。

タッ君とアイナちゃんは二人並んで帰って行った、いや、タッ君が前を行ってアイナちゃんが付いてってるだけかな?


別にいいか、そんな事。


俺も帰るかな。そろそろ。



俺は宿に向かい歩いて行った。






次の日、俺は食堂で飯を食べていると女将が突然俺の肩を叩き現れた。


「あんたに、お客さんだよ。」


そう言われ現れたのはタッ君だった……プラス、アイナちゃん……

仲良いなお前ら。


「おい!回復魔法できる様になったぞ!」


そう高々にタッ君が宣言すると女将が凄い驚いていた。まあ、俺も驚いてるけどさ、どんなもんかね?


「女将さん、何か生きてる魚か何かないか?」


「生きてる魚かい?ちょっと待ちな、おい!あんた!!」


「何だよ五月蝿いな迷惑だろう。」


板前みたいな格好をした女将の夫が現れた。


「生きてる魚ってあるかい!?」


「んあ?生きてる魚?……活け造りにする鯉ならいるけど?」


「じゃあ、それに傷を付けて持って来て貰えませんか?…すぐに治すので。」


「ああ、治るんなら別に良いけどよ」


そう言って夫さんは直ぐに腹に包丁が入った鯉を持って来た。

俺はタッ君にやってみろと促した。

タッ君は頷くと手をかざした。


「『ヒール』」


「あら、凄い…」「こりゃ、たまげた…」


鯉から流れた血は止まりお腹の切れ目がみるみる治った。……まじか…天才だよ…こいつも…


「大将さん、ありがとうございますもう良いです。」


「お、そ、そうか。」


大将はさっさと厨房に戻ってしまった。女将はまだ驚いた顔をしていた。


「ど、どうだ?」


「うん、良いんじゃないかな?」


「じゃあ、教えてくれるのか?」


「……仕方ないな…」


「よしゃぁ!!…じゃあ、早速行こ!!早くしろよ!!」


俺はタッ君に引っ張られそのまま連れ出された。女将は呆然としたまま…そして、俺は飯の途中のまま、俺は公園に連れて行かれた………






さすがにまだ朝なので公園に他の子供達は居なかった。

タッ君は落ちていた木の枝を拾い権を教えろと言ってきた。

俺は流石に木の枝で剣はやりたくないので予備の魔力樹を渡した。


「なんで、袖の中に木の棒が入ってんだよ…」


タッ君は小さい声で言ったが俺にはしっかり聞き取れた。

アイナちゃんは少し離れた所で体操座りで座って見ていた。タッ君をな?


「良いから剣だと思って握るんだ。」


タッ君は魔力樹を握り前に構えた。


「それで良い、俺が教えるのは剣の基礎だけだ、それ以上の高みを目指すのならどっかの剣の達人にでも弟子入りしろよ。」


「分かった。」







そのあと少しだけ、俺は大魔おっさんやドラグから教えてもらった剣の基礎を教えた。タッ君はコツを掴んだのか、才能なのか分からないが完璧だった。俺の見る目ではな?



気づいた時には他の子も集まっていてアイナちゃんと一緒に見ていた。あれ?なんか増えてない?



まあ、昨日と同じ事をしてみんな自分の事を頑張っている。




そんな事が1週間続くと最初にいた9人の回復魔法を練習してた子はみんな『ヒール』を身に付けニーナちゃん、ギノ君は回復魔法の最高峰の魔法『マヒール』を身に付け、他の子は『ヒール』の他にそれぞれの属性魔法を身に付けタッ君に至っては火属性と雷属性っていう結構稀な二属性持ちの魔法使いになっていた。みんな6、7歳なのにだぜ?天才だろ……


そんな1週間の間に更に人数が増え大人も時々混じっていた。


「あんた、これ難しいね…」

「そ、そうだな。」


女将に大将何やってんだよ……

俺は近所で結構、有名になってしまい。あんまりウロチョロ出来なくなってしまった。


だけど、お店に行ったりすると少しまけてもらったりおまけも付けて貰ったりして結構嬉しいです。


それから更に3日が経ち、あまりにも人が集まりすぎて俺が教えれないので、いつの間にかタッ君が指揮をとっていた。


「ディラ兄、あそこのおば様方を教えてくれないか?」


「あ、ああ分かった。」


そう言えばいつしかタッ君は俺の事をディラ兄と呼ぶようになった。悪い気はしない。



それにしても、何か忘れている様な…………





あ、思い出した。聖神会の為にここにいるんじゃん俺…


そう言えば今日何日だ?



………4月6日か……



明日じゃん!!


そうと分かれば今日は帰って寝なければ!ついでにタッ君にも言っておこう。


「タッ君!俺、明日から二、三日居なくなるわ!よろしく!!」


「はぁ!?」


俺はダッシュで宿に逃げた。

明日朝1で闘技場に行こう…絶対迷うからな……




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