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ー第2話ー 『不死身』

……うぅ…お腹痛い…やっぱり焼いて食べないと駄目だったか……

熊の肉がすっごい生ハムみたいに見えたから食べたけど……腹いてぇ……


水…水が欲しい……はっ!!そうだ!!川を探そう!!





ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー





さあ、始まりました。俺の冒険。って言っても適当に真っ直ぐ歩き続けてるだけなんだけどな。木とか草がいっぱいて鬱陶しいんだけど……


しかも俺学生服何だけど…凄い動き辛い……はっ!!そうだ!!服を作ろう!!





ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー





「さてさて、今回ご用意した素材はこちら!!」


小太郎が掲げているのは大きな葉っぱだった。


「これをー!私の魔法☆で、ローブちゃんに変身させたいとー思いまーす!」


小太郎は目を閉じ頭の中でローブ?をイメージする。


すると、小太郎の着ていた学生服・・・が白く輝き始め紫と黒のローブに変化した。靴は魔法使いっぽいブーツに変わり。白いブリーフパンツは黒いトランクスに変化し手に持っていた大きな葉っぱと平均以下のモテない顔はそのままに魔法使いっぽい格好に変化した。怪しまれるタイプである。





……そう来ましたか…俺が葉っぱを採った意味が………まあいいや。



「大地を震わす。最強の魔法使いバンシィ=ディラデイル参上!!」


小太郎は決めポーズをとる。哀しいものである。




………さてと、川を探しますか……



小太郎はまた歩き始めた。




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー





時折決めポーズをとる小太郎は少し基地外じみていた。


「はっ!」


「ふんっ!!」


歩いてはカッコつけまた歩いてはカッコつけの繰り返し。そんな中ザァーと水の流れる音が微かに聞こえた。



「む。この音は!ついて来い!皆の衆!!」


そう言って一人で何処ぞの忍者走りをして音のする方へ駆けて行った。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




「川だ!!海だ!!抜錨だ!!」



そう言って小太郎はローブを脱ぎ捨てトランクスを履いたまま川へと飛び込んだ。


バシャーンと水飛沫が上がるが小太郎は直ぐに岸へ戻ってきた。



「……浅かった…」



だ、そうです。



「はぁ……」



小太郎は深い溜息を吐きトランクスのまま座り込んだ。




……何でだれも居ないんだよ…一人くらい居ても良いじゃないか……何なんだよ此処は……



馬鹿とは思えない位まともな事を考えていた。



小太郎は足を延ばし空を見上げ考える。




……おっぱい。





……すまぬ、さっきの言葉を取り消してくれ…



小太郎が空を見上げていると大きな黒い影が現れた。


黒い影は小太郎に向かって降りてきた。


「……ど、ドラゴン!?」


そう、それは黒いドラゴンだった。


黒いドラゴンは川に降り立ち羽をしまい小太郎を見下ろすように見た。



「……何故人間が此処に居る?」



ドラゴンが呟いたその言葉は小太郎が使う日本語・・・だった。



「……え、えぇ……」



小太郎がビビって声が出てないでいると黒いドラゴンは驚いた様に小太郎に話しかけた。



「ほぅ…人間よ。我ら天龍族・・・の言葉が解るのか?」



日本語だった。小太郎はブンブンと頭を縦に振る。



「ほぅ…面白い……人間、名を申してみよ。」


「……あ、え…えと…その……」


小太郎はテンパって口をパクパクさせていた。


「………人間よ。一旦落ち着くが良い…」


ドラゴンは呆れた様に呟く。

小太郎は目を瞑り深く深呼吸をした。


「……落ち着いたか?」


「……あ、ああ。」


「……さて、では名を聞こうか。」


名前…俺ってこの世界だとアレだよな…


「バンシィ=ディラデイルだ……です。」


あっぶな!ドラゴンにタメ語使うとこだった!殺されちまうよ←偏見


「バンシィ=ディラデイル……か…覚えておこう。我が名はドラグ=バンバーン。天龍族の『族王』だ。」


「……は、はぁ……?」


「うむ?『族王』を知らんのか…分かりやすく言うならば一族の王たる位置の者だ。」


え!何それ!めっちゃ偉い人やん!!

何て言えば良いの…取り敢えず謝れば良いのか?


「…えぇと、無礼?をお許し下さい?」


「……ん?別に良いぞ。我は平等に見るタイプだからな。そんな事よりおぬしは何故この様なところにおる?」


「……えぇと、わかんないっす、気づいたら此処にいました。はい。」


「……ふむ、そうか…バンシィよ、此処はこの世で一番と言って良いほどの強力な魔物共が生きておる大陸じゃ。我が人族の住まう大陸に送って…………いや、この大陸でおぬしが生きておる時点で相当な手慣れだろう。大きな世話だったな…」


「あ!ちょ!あの!」


何か勝手に話進められたよ!ちょっ待てよ!


「何だ?申してみよ。」


「えぇと、俺、この世界の事とかわかんないっすけど。教えてくれませんかね?」


ドラゴンは変な顔で小太郎を見つめた。


「……我は余り外に居られる時間が長く無くての……そうじゃ!バンシィよこの川の水を飲むと良い。此処の水に我が知識の魔力を流しておく。常識やこの世の言葉を覚えられる様にしておこう。ただしな…この水を飲むと腹を痛めると思うが許してくれ。……すまんが、我の時間が無くなる。戻らねばならん。また会おうぞバンシィよ!!」


ドラゴンは羽を広げバッと空へと羽ばたいて行った。




「……えぇー……」


ウルト◯マンかよ…なんだよあのドラゴン……てか…ここまじで異世界かよ……ドラゴン出たら納得だわー……



「取り敢えず水飲めば良いんだよな?」


小太郎は川の水を手で掬い口に入れ飲んだ。


「……!ふぎぃ!!」


小太郎はお腹を押さえ倒れるゴロゴロと地面でのたうち回る。そして、仰向けになり小太郎は白目剥いて気絶した。




《異常な魔力を吸収しました。常識が少し・・補給されました。》

《常識がまとも・・・になった事により、称号『大魔法使い』が称号『大魔法賢者』に変化しました。》

《異常な魔力を吸収したため。称号『メタルメンタル』が称号『オリハルコンのメンタル』に変化しました。》

《『族王』と対峙し無傷で撃退した為、称号『無傷無敗』を手に入れました。》ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー





……あのドラゴンめ!次会ったら文句言ってやる!!何だよ腹壊すだけってよ!気絶しちまったじゃねーかよ!!



………さて、水を飲みましたが、特に変わった感じはが全く無いんですけど……


……そういやこの大陸は強い魔物が一杯いるって言ってたよな?あの熊強いんか?


…………腹減ったな。ん?


ふと見ると川向こうに鹿のような生き物が木の幹を食べていた。


あれはクックロイだ!!


……え?何で俺名前分かたん?

………え?これってアレか?お水効果ありですか?

まあ、いいや、多分あるんだな。うん、原理は知らんけど。


とにかくクックロイは焼けば美味いと言う訳で魔法で捕獲するぜ!


俺は何気無く手をクックロイにかざす


「…リーフバインド!!」


すると木の幹が突然伸びクックロイの前足を拘束した。クックロイはジタバタするが地面に生えた草が伸びガッチガチに拘束され動けなくなった。


「俺、天才になった!!」


やったー!!長年の夢が叶ったぞ!!フハハ!!俺もう勇者名乗れるんじゃねーか?(注:名乗れません。)


でわ、早速……


小太郎はゲスな顔で川を渡る。ぱっと見は調子乗ってやられる敵キャラである。




……早速焼いて行きましょうか。







……………………どうやって火、だすの?






……え?ちょっと待てよ。何だよ!!口から火を吹くってよ!!ドラゴンじゃねーよ!俺はよ!!




………そうだ!!魔法を使かおう!!

さっきと同じ様にやれば良いはず……



小太郎はクックロイに手をかざす


「……ファイ!!」






…………………







「…………ファイ!!」





…………………………







「……………メ◯!!!」







…………………………







「……メラガ◯アー!!」


「……バル◯ミコ酢!!」


「……エルサ◯ダー!!!!」


「……塩化ナトリウム!!!」


「二酸化炭素!!!」






………





「………ファイーボール!!」



その瞬間クックロイが火達磨になり悲鳴が上がる


「ギョエェェェ!!!!!」


そんな事は構わずクックロイが真っ赤に燃えるのを死んだ魚の様な目で見る小太郎。何を思っているのだろうか…….きっとしょうもない事だろう……






……フヒ、フヒヒヒヒ………







見なかった事にしよう。





ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー






上手に焼けました〜!!




いっただっきまーす!!


……アチっ!!



……熱いのでゆっくり食べるとしよう…






…………暇だ……そうだ!こんな時間こそステータスを見よう!


いでよ!ステータス!!




ーーーーーーーーーーーーーーーーー




Name…バンシィ=ディラデイル



能力…『オリハルコンのメンタル』 『無傷無敗』 『大魔法賢者』 『金剛体』 『神々の声を聞いた者』 『手違い』




ーーーーーーーーーーーーーーーーー



え?何かよく覚えて無いけど能力変わったよね?


………あれ?能力って文字が赤く光ってるんだけど…………あ!これは!能力の究極進化可能のマークだ!!


……だってさ、突然知識が出てくるんだけど………何か二重人格みたいだな……二重人格にはなった事無いけど……


まあ良いや究極進化なる物をやってみようでは無いか!!


俺は人間を辞めるぞー!!ジ◯ジ◯ーー!!!


どうやってやんの?…………




…………分からんな…適当に言ってみるか……




「トラ◯ザム!!」



……………




「……ファ◯ネル!!」




……………




「卍◯!!」





………………





「デュアル◯オーロラ◯ウェイブ!!」




……………



「究極進化!!」




………違うのか……




「能力!究極進化!!」



《称号の究極進化宣言を受諾しました。》



キタコレ!!


頭の中で女の人の声が聞こえる



《現在習得している。能力全てを統合します。暫くお待ちください。》



此奴!直接脳内に!!

……いや、言ってみたかっただけだよ。

何かワクワクするね。



《称号の統合が完了致しました。称号『不死身』を手に入れました。これにより個体バンシィ=ディラデイルに呪いが掛けられます。》



ファッ!?



《呪『不老』呪『永久の死』呪『称号の呪縛』に掛かりました。》

《神級呪の特別能力が発動します。呪『永久の死』を持つ者が存在しています。その者との通信が可能になりました。》ーーーーーーーー




ファッ!?何だよ!呪い!?やばいじゃん!!俺死んだ!?何だよ!『永久の死』ってよ!!





「…お前が『永久の死』を手に入れた者か?」




そう言われ振り向くと黒いコート?みたいなのを着た40代くらいのおっさんがいた。




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― 新着の感想 ―
[一言] なんかつまんないな。
[一言] 三点リーダー使いすぎで読みづらい。
[気になる点] 読み始めです。 ところで、結構パニクったりしてるがメタルメンタルはどこいった?
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