第一話『怠惰の悪魔』
新年あけましておめでとうございます。
年越し投稿はいかがですか?
これを読んでいる貴方、さては暇人ですね。
調子に乗りましたすみません。
さて、約半年振りに投稿しましたが、すみません。
ぶっちゃけ逃亡してたので、あんまり上手く筆が乗ってません。_____かなり短い。
chapter3は長くなるので、恐らく一年くらい続きそう……もっと掛かるか?
まぁ良いや、どうぞ。
なぜ生命は、欲を抱くのだろうか?
まぁ……どうでもいいのだが。
薄れていく思考に身を委ね、頭の枕に顔を埋め、世界から意識を遮断しようと、急に身体が浮遊感に襲われる。
「いい加減ッ!起きんかいッ!」
そんな声が聞こえた気がしたが、多分気のせいだろう。
地面に叩きつけられたかの様な衝撃が、背中に生じるが、別に痛くもないし気にもならないので、睡魔に襲われるがままに眠りにつこうと意識を投げやるが………
「ちょっ……魔王さま!せめて敵を目の前にしているんですから、寝ずに戦って下さいよッ!」
「イーチェ、フクロウ様は眠られる。邪魔をするな。」
「いや……だってアンタ。敵を目の前に寝る馬鹿が何処に居るのよっ!」
「この程度の魔王など、フクロウ様が手を下すまでもないと言う事だ。」
なんかちょっとうるさいな。
「そんな事言ってるからッ!無駄に兵力減らしてッ!こうやって敵が、目の前にいるんじゃないのッ!」
ギャーギャー近くで騒がれると、心地よい眠りにつかないじゃないか。
面倒ではあるが、少し………目を開き、状況の確認を…………
「なんなんだ……お前ら、やる気あんのか?」
何やら言い争いをしている男女を見て、赤い骨格を持つ、蟹のような男がそんなことを呟いていた。
「ちょっと待ちなさい!『強欲』の魔王ズ・ワーイ。今、貴方の相手に相応しい、魔王様を起こす所だから!」
「フンッ……フクロウ様のお手を煩わせる必要などない。______僕が相手をしよう。」
そう言って前に出た黒髪の男が、蟹男と対峙する。
「無謀よ!ロード・ノーマンっ!いくら『傲慢』の力を持つ貴方でも、魂の格が違い過ぎるッ!無駄死によッ!」
「魂の格?その程度の要素で、この僕が負けるはずがかない。」
女の忠告を鼻で笑った男は、地面を蹴った。
____________この世は理不尽な世界である。
どんなに大きな夢を抱いても、どんなに崇高な理想を掲げても、それを正当化させる為には力が無くてはならない。
そしてその力は、平等では無い。
生まれつき強い者、そうでない者。
体格差や性別と育ち、さまざまな要素が力を形成する。
力があれば全てが正しい。
生まれた時から強ければ、そいつが全て正しいのだ。
だからこそ、この世界は理不尽である。
だが____________この世界には、そんな理不尽を覆す、たった一つの力がある。
全ての生命が平等に持った力。
それは____________
『欲』
この世界に於いて、『欲』は『力』と言う理不尽に対抗できる理不尽。
目には目を、歯には歯を、理不尽には理不尽を。
凡ゆる理不尽は、『欲』と言う理不尽で塗り潰す。
では、改めて言おうか______
______この世は理不尽な世界である。
『欲』が大きければ大きいほど、その者の強さを向上させる。
欲と言う力は強大で、理不尽だ。
使用者の力を強化し、その破壊力は素手でも山を粉砕できる程になる。
その速さは音を超え、光を超え、森羅万象を覆す。
世界の常識を上書きする理不尽。
『欲』という理不尽を振り翳した男がたった一歩の踏み込みで蟹男まで接近し、その握り込んだ右手で、文字通り、蟹男を粉砕した。
衝撃破が大地を削り、視線の先まで破壊の衝撃が残る。
理不尽という暴力。結局は力だが、そんな理不尽もまた、別の理不尽に潰される。
______そんな世界だ。
「フクロウ様、邪魔者は排除致しました。どうぞご安心してお休み下さい。」
「あ」
ああ、ご苦労だった。
名前も知らない男へ言葉を送るが、声は疲れて出ない。出す気もない。
さて、何だったか。
______そうだな、こんな時はアレか……
俺の名前はフクロウ。
理不尽な世界に生きる、理不尽な存在である。
次回投稿1月3日予定
そして宣伝。
本編では語られない、ビギニングの前の時間軸。
300年戦争の出来事を書いた駄作。
【死の皇帝-大皇国建国記-】を並行して執筆しております。アムリタとバンシィと愉快な僕達が無双するありがちなやつです。良かったらご覧下さい。
尚、本編にて回想はちゃんと挟むので、読まないと分からなくなる仕様では無いです。たぶん。
https://ncode.syosetu.com/n5524gq/
↑検索検索ぅ!
そう言えば、シンエヴァが今月公開ですね。皆さん公開日に有給は取りましたか?
僕はもちろん、取れませんでしたッ!
ではまたっ!