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ー第4話ー 『赤い彗星の魔眼』

またもタイトル詐欺かも…

不意に目が醒めるとふかふかでは無い少し硬めのベットで目覚めた。


布団を退かし起き上がる、見た事のある場所だった……だが、少し雰囲気が違う様な気がする。


俺は見回し色々確認する



「間違いなく俺の部屋だな……」



と言っても教会にある部屋の事だが…それでも俺の目には何か狭く感じる




すると突然、木で出来たドアが開きマリサさんが入ってきた。

目が合いマリサさんは驚き突然涙を流し俺に抱きついて来た!



「あ、あの……」


「良かったよ…目が覚めたんですね?」


「は、はぁ?」


「ディラさん貴方は此処に運ばれてから一週間も目が覚めなかったんですよ?」


マリサさんが抱きつくのを止め離れた。それでも少し目元が赤かった……

しかし、そんな事よりも俺はマリサさんを見て何かおかしく感じる……




マリサさんの顔が半分見えないのだ……


俺は目が良かった方だし、見える方の半分はしっかりマリサさんの小ジワまで見て取れるのに、何故か右半分は見えなかった。


俺は疑問に思い右手で右目に手で覆い隠す様に触れると、何かガーゼの様な物が取り付けられていた。


「駄目よ、触っては!ちょっと待っていなさい!今、ガードラ様を読んできますから!」


そう言ってマリサさんは部屋を出て行ってしまった。



……何だったっけ?確か………



その時、あの目をえぐられた時の瞬間が脳を過ぎった!!!



「うわあ"ぁ"ああ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"!!!!!」



俺は右目を抑え頭を枕に埋める。



その時ドアが勢いよく開き


「大丈夫ですかっ!?ディラ!今回復魔法を!!」


ガードラ様の声が聞こえると、身体がポカポカする暖かい感覚と共にゆっくりと落ち着きを取り戻した。


俺は体勢を変え仰向けになる。


相変わらず右半分は見えない。


「マリサ…アレを持って来て貰えるかな?」


「…分かりました。」


そう右側から聞こえ頭を向ける。そこにはガードラ様の姿があった。


ガードラ様は俺を心配そうに見つめ話し始めた



「ディラ、辛いかも知れませんが起きた事を話して貰えますか?」


「………はい…」










俺は起きた事をそのまま伝えた、今度は頭にあの映像が流れる事は無かった…


「……成る程…恐らく、ディラ…貴方が遭遇したのは『ダンジョン』のエリアボス、『魔眼帝』でしょう……」


「エリア…ボス……ですか?」


「ええ、エリアボスです、普段はダンジョンの最下層に居るはずのGランク魔物モンスターなのですが…恐らく地下で何かあったか、何か災いの前兆でしょう……」


Gランクって……確か一番強い魔物のランクじゃなかったっけ?


そんな事を考え居るとマリサさんが何かを持って戻ってきた。


「持って来ましたよ。」


「うむ、ありがとう…」


マリサさんがガードラ様に手渡したのは2つの薄い紫色のレンズの様な物が入った、赤い彗星◯シャアがつけている様なマスクだった。


「良いですかディラ?」


ガードラ様が凄く真面目な雰囲気で俺に聞いて来た。


「……はい。」



「……私の見る限り貴方のその右目には通常の魔力とは異なる別の魔力が大量に溜まっています。……これはどういう事かと言うと……

単刀直入に言いましょう…ディラ、貴方のその右目は……





俺は緊張で唾を飲んだ。






「『魔眼』に変化しています。」





………ん?





「つまり貴方のその右目は通常の人とは異なる異形の眼になって…「ちょっと待って下さい!」


俺は凄く疑問に思いガードラ様の話を止めた。


「あの…この右目は普通に見えるんですか?」


コレだよ!だって右目が封じられてたら失明してんのかと思ったんだけど!


「ええ、見えますよ、ですが普段見えている様には見えません。」


え?見えないの?


「…魔眼には8つの種類があり『千里眼』『透魔眼』『予測眼』『魔力眼』『幻術眼』『支配眼』『記憶眼』『透称眼』、その全てがその眼の能力によって見え方が変わるのです。」


ええ…と千里眼…予測眼…あとなんだっけ?


「例えば透魔眼、これは物を見る事によってその魔力の流れを見る事が出来るのです。」


「は、はぁ…」


「ただ、これらの魔眼は全てオンとオフの機能が有ります。…魔力を流すか流さないかと簡単な動作なのですが、初めての方はその切り替えが難しいでしょうからこのマスクを付けます。」


そう言ってガードラ様は俺の眼に付いているガーゼを外した。


その時の俺の右側の視界には、鼻に指を突っ込んでメチャでっかい鼻クソを取り出しているベータの姿が見えた。


きったね!そう思って顔をしかめるとガードラ様が「大丈夫ですか?」と仰られた。


「大丈夫です。」


そうは言って見たもののモザイクを掛けたくなるくらいグロテスクなその鼻クソを見続けるのは何か来るものがあるな……


眼を閉じると何も見えなくなった。

そして俺は眼を閉じたまま他の事を考えた、ええ…と考えようとすると何も思いつかねぇ……


仕方が無いので眼を開けるとガードラ様の顔が見えた。


しかし、右側だけガードラ様がこっちに迫って来るように見える。


すると左側で見えたガードラ様が俺の方に近づいてきた。


次に右側の視界は何かを被らされる様なものが見えた。


次の瞬間俺は赤い彗星似のマスクをガードラ様に頭から被せられた。



すると視界は普段通りに戻った。マスクについては特に違和感は感じない、眼鏡掛けてる見たいな感覚かな?



「あ、治りました。」


「そうですか、それは良かったです。」


「ところで何故このような物をお持ちなのですか?」


このマスク魔眼の力を抑える見たいな役目をしているんだよね?何でそんなの持ってんだろ、素朴な疑問だね。


ガードラ様はその質問に顔色1つ変えずに答えて下さった


「私も一応、魔眼を持っているのですよ。」


「やはりそうでしたか…」


いや、今初めて知ったけどさ。

知ってるフリって時には大事だと思うよ?


「私の場合、生まれつきの魔眼持ちでしてね、他の人とは少し違う存在でしてね、今じゃ神官の間でも『異端者』と呼ばれるような人間になってしまいましたがね……」


少しガードラ様の元気がなくなる


「そんな事無いですよ!ガードラ様は素晴らしい人だと僕は思いますよ!」


こんな感じで言えば大抵の人は喜ぶんだよ、


「そうですか?それは嬉しいです。」


な?言ったでしょ?


「それでは、問題が解決したという事で次の話に入ります。」


俺一応、眼をえぐられたんだけどな……この世界ではこんなもんなのかな……


「昨日、聖神会の日程が送られて来まして、開催地は王都サンの聖六神闘技場、開催日が今から約3ヶ月後の10月7日です。」


「はぁ…」


「此処から王都サンまでだと馬車で2ヶ月は掛かるので早目に此処を出た方が良いでしょう。」


「ガードラ様は来られ無いのですか?」


「私はこの村の村長兼神官ですよ?」


その称号完全に忘れてたわ…


「そうでしたね。」


「……では、ディラ貴方に選ばせてあげましょう。」


「はい?」


「今から歩いて王都サンまで向かうか20日後の馬車に乗るか何方かです。」





そんなもの答えは決まっている……







「馬車でお願いします。」


「まあ、そうでしょうね。道中の金は用意しておきますがそれ以外の着替えなどの必要な物は揃えておいて下さい。」


「はい、分かりました。」


「それとディラ」


「はい?」


「聖神会で優勝すれば『特級神官』に成れる事は知っていますね?」


「はい、勿論です。」


とは言ったものの全然、今初めて知ったわ。


「『特級神官』に成れましたら私の跡を………いえ、何でも無いです。」



何が言いたかったのかは何となく分かるけど…………


「……では、ディラ、今日は安静にしていなさい。」


「はい。」


ガードラ様はそう言い残しマリサさんと一緒に部屋を出ていった。

俺はそれを確認するとベットから抜け出し壁に創造魔法で鏡をつけた。


俺は今の自分の姿を見て


「やべぇ、かっけぇ……」


そう声が漏れた。

そして俺は右目がどうなっているのか気になりマスクを外した。

右側はまた鼻クソをほじっているベータの姿が見えた。

左側で自分を見ると右目の色が茶色に変わっていた……

もう見ただけで一発で茶色って分かるくらい茶色だった。



……ちょっと鼻クソがキモいので右目を閉じた。


ちょっとして右目を開くと今度は右目が紫色に変化していた。


右目からは鏡の中に何かが流れているように見える。


もう一度眼を閉じ開く、次は金色に変わった。


何回も繰り返す。


青……紫……白……赤……茶……金……炎……炎!?


うわー……眼から炎出てるわ……あのさ、家庭教師のヒットマンに出て来るム◯ロ見たいな眼になっているんだが……


まぁ……良いか……よく無いけど。


眼を閉じ開くと今度は紫色の炎が出ていた……完全に骸……


眼を閉じ元に戻れみたいに念じる。


ちょっとしてから眼を開くと普通の黒目に戻り視界もいつも通りの視界になった。

………マスク付けとこ…

何が起きるかたまったもんじゃねぇ…




………さて、






寝るか。




ベットに潜り眠りについていった。



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