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Chapter.2
お待たせしました。~第壱章~始めていきましょう。まずはそれっぽい雰囲気だけを纏った中身の無いプロローグから。
大切な友を失い。
生きる希望を失った。
残っているのは絶望_____
それでも彼は生きている。
生きる希望など無く、生きる渇望もない。
それでも彼は生き続ける。
幾星霜の時の中で摩耗していた感情が、新たに生まれて煮えたぎる。
絶望
沈痛
鬱憤
憤慨
憎悪
_______復讐
彼の中で渦巻くソレは、いつしか彼の生きる糧となっていた__________故に。
『沈黙の皇帝』はそこに在る_________
Chapter.
ー1章ー 『再起する皇帝』
ー2章ー 『先に生まれし皇帝』
ー3章ー 『奪う幻』
ー4章ー 『追撃する狂喜』
《神を尊び、神を敬い、神を崇めながらも、神の身技を自らが顕現させようとする_______ナルホド……其れこそが、貴方の正義なのですねッ!》