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ー第4話ー 『世界の中心で…』

※キャラ崩壊注意!

ネタですみません

遂に………遂にこの時が来たぞ!!


俺は『勉強』と言う名の呪いから解放されるのだ!!


やっと8ヶ月が過ぎてくれた。物の価値やら魔法原理やら何やらを覚えさせられ、剣や刀や双剣や何か色んなジャンルの武器の使い方を学び俺は遂に………


「自由だぁー!!」


「五月蝿い。まだ最期の試練が終わってないぞ。」


そうなのだ……何かちゃんと武器が扱えるかテストをするらしい。


「で、どうゆうテストなんだ?」


「簡単だ、魔法無しで戦って貰うだけだ。」


「ほう?誰と戦うんだ?」


「今から行く。乗れ!」


俺はそう言われドラグの背中に乗った。


ドラグは空へ飛び上がり翼を羽ばたかせ飛び立った。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



暫く飛んでいると見たことのあると言うか完全に俺のいた大陸が見えてきたしっかり俺の家がある山が見える。


ドラグはそこに真っ直ぐ飛んで行った。










何ヶ月振りの我が家に到着する。相変わらずなにも無いことで……ただ、庭?が広い。


分かったぞ。俺と戦う奴が……


これは言った方が良いのか?


………知らない振りの方が良いのか?



そう考えていると正面からおっさんが転移で現れた。両手には剣と十手を握っていた。


……………やっぱりな。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




我は愛剣の手入れをする。

名前は忘れた。

忘れたので新しく付け直すとする。この剣の名は……ふむ、ムツゴロウで良いかの……で、この十手は………まあ良いや、何でも。


手入れは終わった……


では、行くとするかの……転移!!



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




「フハハハハハ!!掛かって来るといい。」


おっさんが両手に剣と十手を構え魔王みたいな発言をする。

いや、魔王なんだけどなぁ……こうさ、久し振りに会っていきなり剣を交えるって何よ?何処の戦国時代よ。


いや、戦国時代どころか異世界だけども……


なんか最近俺、色んなことを考えてる気がする……どうでもいいことばっか……


さて、じゃあ俺も武器を出しますかな……


俺はローブの左袖の中から一本の綺麗な木の棒を取り出す。


「なんだ?木刀か?」


おっさんが疑問に思っている。


「フフフ、ただの木刀と思うなかれ!……はぁ!!」


俺はそう言って棒に魔力を流す。

すると棒は虹色に光り、形を変え1メートル程の剣に変化した。


ヘッヘ〜ん!ドヤ!この武器の名前は魔剣『魔力樹』

ただの魔力大樹の太い枝を削っただけの簡単仕様です!!

それに俺が創造魔法をかけて武器に変える!!俺だけの武器だ!!ドラグの案だけどな!!


「何だそれは!?凄いな!!」


おっさんがこれを見て目を輝かせている。それを聞いたドラグは若干嬉しそうだった。


「魔剣だよ。俺だけのな。」


「ほう……面白いの…では、始めるか。」


俺は剣を構える


「ああ。」


「では、始めッ!!」


ドラグのかけ声と同時に俺はおっさんとの間合いを一気に詰め剣を振るう。

おっさんはそれに反応し十手で俺の剣を受け止め片手の剣で横に斬りつけてきた。


「はっ!」


俺は体を十手の方に移動しそれと同時に剣に魔力を流し巨大な盾に変化させる。


バキンとおっさんの十手が大きさに負け折れた。おっさんの剣は俺の盾にぶつかり振動が来る。


いてて……この感覚は慣れないな……


おっさんは一歩飛んで下り十手を捨て剣を両手持ちに切り替え構えた。


俺も素早く盾をさっきと同じ剣に変化させる。


「成る程…分かったぞ……」


おっさんが呟く

何が分かったか知らんけど多分間違ってる。


その時おっさんの姿が視界から消えた。


安心しなさい。俺には【魔力感知】という魔法を手に入れているのだよ。


そこだ!!


俺は剣に魔力を流しかなり長い棒に変化させる

そのまま俺は振り向かず棒を後ろに突き刺す。


「グフッ!」


大魔王が現れた!!


俺の棒はおっさんの腹に命中していた。俺は身体を回し後ろを向く、そのまま棒をおっさんに押し続け突き飛ばす。


こけたおっさんに一気に近づきその間に棒を刀に変化させ首を狙い刀を振るう。


その時おっさんが目を見開き魔法を唱えた。


魔力拘束パースティル!!」


その瞬間、俺の身体から一気に力が抜け刀を落としそのまま俺は倒れた。

おっさんもそのまま倒れたのが見えたのが俺の最後の記憶だった。


《帝級呪『魔力拘束』を受けました。暫くの間行動が不能になり、魔法が使えなくなりました。》

《称号『不死身』の特殊効果が発動しました。次回から『魔力拘束』が効かなくなりました。》







ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




「……は!」


俺は気付いたら布団で寝ていた。


「気づいたか…」


ドラグが俺の姿をして座布団に正座し勝手にお茶を飲んでいた。


「……お前が止めをさす時にアムリタの馬鹿がお前に呪いを掛けてしまった。永遠にお前は魔力を扱えん…がアムリタが復活すれば解くことは可能だからな…暫くの辛抱だ。」


ドラグがペラペラ喋る茶を啜りながら。なんか、腹立つな……

呪い?解けるんだろ?なら良いわ


「そうなのか、で、おっさんは今どこに?」


「外で巨大なゴリラに監視して貰っている。」


ゴリラって……ベータの事か……


てか、ドラグってウルト◯マンじゃ無かったっけ?大丈夫なのか?


「……そう言えばドラグってさ、ここに来た時は何で直ぐに帰ったのに今は帰らないんだ?」


ドラグは急須にお湯を注ぎ湯呑みに茶を淹れまた啜る。音がウザい、ズズズ…って、蕎麦かよ!


「簡単だ、俺たち天龍族は魔物に近い、だから魔力大樹が苦手な訳だ。しかも、魔物と違って何故か魔力大樹の影響を受けやすいから直ぐに帰ったのだよ。今はもう魔力大樹が無いからこうして茶を啜っていられるのだ。」


この家も湯呑みも全部魔力大樹で出来ているんだけどな……


「そうなんだ…」




………………






そこから話は続かなかった。










………


俺とドラグは無言のまま茶を飲む。


「……バンシィ、お前さ魔力樹をもう一本持ったらどうだ?」


ん?魔力樹?……ああ、俺の武器の事ね。


「何で?」


「予備だよ。予備。お前のそのローブの両袖に入れていれば良いだろ?二本あると何かと便利だしな。」


………そうだな…あれば双剣とか盾と剣を持てるしな……


「良いなそれ。もう一本欲しいな。」


「そうか、では作ってやろう。」


そう言ってドラグは立ち上がり突然家の柱を破壊した。


「おい!」


「安心しろ。再生するから。」


そう言った時には壊れた柱は再生されていた。

Oh……イッツァーファンタジー


「本当だな…」


「だろう?」


ドラグは壊した柱の塊を手で削り始めた。


痛い……俺の姿で手を使って削るのを止めて貰いたい。見てるこっちが痛い…


俺はそれに目をそらしお茶を飲んだ。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




「出来たぞ。」


30分位だろうか…やっと魔力樹が完成したらしい。


「ありがとな。」


「ああ良いぞ。」


渡されたのは俺の持ってた魔力樹と全く同じ形だった。ただの細長い棒、あの運動会とかのリレーで使うバトンよりちょい長いくらい。


俺はローブの右袖の内側に創造魔法で新たな魔力樹を仕舞う収納ポケットを作ろうかな……


創造魔法を発動してみたが、何の反応もない。


あ、そうか、魔法使えないのか。忘れてた。


じゃあ、裁縫でもしようかな?裁縫出来ないけど。


その時頭の中に声が聞こえた。


(バンシィ様、ダイマオウが起キタ。)


ベータだ……あの野郎いつの間に念話を……

でも、これで魔法が使えるようになるな。そしたら今度こそ創造魔法で収納ポケットを作ろう!


「ドラグ。おっさんが起きたみたいだぞ。」


「そうか、行くぞ。」


俺の姿のドラグが先頭切って部屋を出て行く。俺もその後に続く。








外へ出るとベータが座って待っていた。相変わらずデカイ……

おっさんは………


いた、ベータの足で隠れて見えなかった。


「よお!ベータ久し振りだな!」


「ソウデスねバンシィ様。」


少しベータの喋りが流暢になってきた気がする。


「おい!アムリタ!!」


ドラグが俺の姿から元のドラゴンに変身しおっさんに襲い掛かる。


「すまん!!解くから!呪い解くから許してくれ!!」


そして素早くおっさんが土下座する。土下座の文化あるんだ……


それでもドラグはおっさんに一発殴った。


…痛そう……



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




「良いか?いくぞ……」


「ああ」


俺は呪いを解いて貰うために地面に描かれた魔法陣の真ん中に正座させられている。


「目を閉じろ。」


「わかった。」


そう言われ目を閉じる。

するとおっさんとは思えない位だろうか真面目な声のおっさんの声が聞こえてきた。


「ああ……大いなる神々よ……不幸なる我らに大いなる祝福を授けたまえ……」


終わったのか?


「おお……呪解神タブリルよ……貧弱なるこの者に呪解の解きを……呪神バリュースによりかけられしこの者の呪いを解き給え…」


今度こそ終わったか?


「呪解神神聖導魔法・帝!!」


なに急に、かっけえな!もう終わりか?


「呪解!!」


その瞬間俺の体が一瞬吹き飛ばされる様な感覚になった。


「もう目を開けて良いぞ。」


そう言われ目を開ける。

少し視界がぼやけて見える。


だんだん見やすくなり目の前のおっさんがしっかり映った


「ちょっと魔法使ってみ?」


おっさんにそう言われ俺は取り敢えずおっさんに向かって炎の玉を放つ。


「ぬおっ!!」


体を捻って躱しやがった!!


「戻ったぞ!」


「良かったな。バンシィ。」


ドラグがそう言って手を叩く


「そうだな。済まなかったな。おめでとうバンシィ」


おっさんも手を叩く


…おい待て……なんかこのパターン知ってるぞ!!


「ウホッ!ウホッ!(おめでとう)」


ベータまで!!辞めろ!!それ以上やめるんだ!!まだ終わりでも何でもないぞ!!


「おめでとう!」


「おめでとう!!」


「オメデトウごさいます。」





あかん……ダメな奴だ……

















「ありがとう!!」



すまん、言ってしまった……





あ、そだ。収納ポケット作らないと……



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