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煉獄ノ陽炎―復活編―  作者: 王加王非
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復活編2-3<ですごっど★らいふ>

(うぎゃゃゃゃゃやややややややあああああおああああああおあああああああああ!)

 少女の絶叫が、夕刻の刈谷家に、否、唯一人の脳内に直に響く。

 自室からゆらゆらと這い出て、視界が朦朧とするのも構わずストンストンと足を落とすように、ゆっくりと階段を降りる。

(な、なんだ今の音は、や、ヤバイ、く、来る。や、止めろ止まれ来るな来るな……)

 惹きつけられるように声の元へと歩を進め、欠伸をしながら扉をゆっくりと開く。

 ――怜悧、まだやっていたのか。

(うぎゃゃゃゃゃやああああうお! って、な、なんだ霊智か。脅かすな、もぅ)

 ――家の中なら刈谷の姓のお陰で僕から離れても自由にできるとかなんとか言うから、僕も気にせず眠れると思ったけど、君の声からはどうしても逃れられないじゃないか。

(吾の声から……って。ど、どうした霊智、急にそんなことを言われても、吾としてはアレなのだが……)

 大きく伸びをしつつなんとなく浮足立つのを感じた。

 その理由を窓から差し込む夕日に見た。

 逢魔ヶ刻。

 ここまで明確に操影師の力を発現させればこの感覚も理解できる。

 零奈も夕方になると少しだけ目つきが変わったものだ。

 ――よりにもよって、なんで死神がホラーゲーに熱中しているんだよ。死神の叫び声が子守唄ってさぞかし良い夢見られそうだよ、全く。

 僕が自室で昼寝をしている間、怜悧はテレビの前を女の子座りのまま一歩も動いていなかった。

 怜悧の細い指にカタカタと打ち鳴らされるコントローラーもずっと拘束され続けていたことだろう。

(た、助けてくれ霊智、足が痺れて電源ボタンを押しに行けぬのだ。か、勘違いするなよ、べ、別に腰が抜けたわけじゃないんだからな!)

 ――どっちでもいいよ。

 何に対する照れ隠しなのか頬に紅葉を散らす怜悧は夕日を浴びていてもはっきりわかった。

 プツ。

 ディスクの回転音が止まり、この寒さの中、暖房器具として一役買っていたゲームの電源ランプが緑から赤へと変わると、怜悧は窓の向こうを見る。

(おぉ、空が紅いぞ。日が暮れるな)

 ――そうだね。

 電気も点けずに長々とテレビゲームをしていて気づかなかったにしては、リビングはとても暗く、窓の向こうは既に夕焼けが漆黒に塗り潰される間際の紫色であった。


 やがて東京全体に漆黒の帳が落ちる頃には、全てが終わっていた。

 ――これで百年分なの?

(そんなわけなかろう。一日分だけだ)

 ――そう。

 なんとなく予想していたよりは少ない。

 ただそれだけ。それ以上の感想は特に浮かばなかった。

 通常立入禁止と思われるビルの屋上には数百の青色の炎が浮かぶ。

 学校の屋上とは一線を画す強風に煽られて学生服が身体をバタバタと叩いていた。

 軽く息を切らしてフェンスに背を預けて真上を見上げると、怜悧がフェンスの天辺で汚れた星空を眺めている。

(忝いな、こんなペースでは霊智の身体に負荷をかけてしまう一方だな)

 ――怜悧、一ついいかい?

 辺りのビルの航空障害灯が赤く点滅し、浮遊する青い灯火がゆらりと揺れて、怜悧の瞳がそれらを規則的に反射する。

 死屍累々の山の上に立つ者の眼はとても無機質だった。

(なんだ?)

 ――それは……何?

 怜悧の手には白い円柱状の物質が握られている。

 上部が融けだして粘性の強い液体と化したそれらがべっとりと手に纏わりついている。

(フフ、なんだと思う?)

 悪戯な笑みを湛えてどこか挑発的な態度で返す怜悧。

 きっと僕もかなり無機質な瞳をしていたことだろう。

 気後れすることなく純粋に答えてみた。

 ――?燭かなんかかな?

(はぁ。なんなのだ……つまらんな)

 期待していた答えが返ってこなかったようで僕に肩透かしを喰らった怜悧は項垂れる。

(まあ現し世で言う蝋燭で間違いない。コイツは吾が狩って来て断片を継ぎ接ぎした生態的寿命だ)

 融けだした蝋燭は全く熱を帯びずに怜悧の肌をコーティングするように同化していく。

 ――じゃあ、それが死神の食事なの?

(その解釈で問題無かろう)

 ――それは?

 僕は辺り一面にゆらゆら宙を漂う電飾のような青い炎を指差して尋ねる。

(これを食べるのは悪魔の所業だ。本来コイツらはあらゆる泉界へと誘われる。でも水先案内は吾の管轄外だ。ホレ)

 そう言って、蝋を吸いきった手をゆらりと僕に向けてくる。

 だが、その細い手には何も乗せられてはいない。

 見るからに催促である。

 ――え? 何?

(何故わからんのだ、電話だ電話、霊智も持っているのだろう? すまーとふぉん)

 ――何に使うのさ、まあいいけど。

 僕の型落ちしまくったスマートフォンを受け取ってから、怜悧は直ぐに突き返してきた。

(霊智……掛け方がわからん)

 ――いったいどこに掛けるつもりなのさ、ホラ、番号言って。

(うむ、六六六―六六六―六六六だ)

 怜悧が画面を覗き込もうと霊化を解いて僕の内に入ってくる。

 その馬鹿げた番号に胡散臭さを感じつつも、言われた通りにダイヤルして通話ボタンを押す。

(まあ番号自体に意味など無い。借りるぞ)

 ――うん、承認。

 途端、僕の身体は白い霧に包まれる。

 貸したのは携帯電話ではなく僕の体の方だ。

 一度僕も霊化してみたいとは思っていたので都合が良かった。

「もし」

『もっしー』

 明らかに背伸びしている怜悧の声に、珍妙な女性の声で返答が返って来る。

 元気のある発声とその声の高さから幼さが感じられる。

 僕の身体とは言え、他人の会話を盗み聞きするのは気が引けたので、高層ビルのフェンスの上で軽く跳んでみたり飛んでみたりして気を逸らしていたが、霊化すると感覚が研ぎ澄まされでもするのか、夜の新宿の喧騒や風の音がはっきり聴こえる。怜悧はともかく電話の相手の声まで聞き取れてしまった。

「泉界門五番を指定、収穫地東京、現地時間二一◯◯にて御霊()の(サ)冷炎イ)三七八の回収を依頼する」

 僕と最初に遭った時のように真面目な口調で発せられる暗号のような情報伝達。

『え? 嘘、この声……まさか黒死舞踏!?』

「済まないが、人違いだ」

『やっぱり黒死舞踏だ! 何年振りかな。それよりアンタ今のって……現し世よね」

「色々有ってな。今は居候の身だ」

『はぁ? とにかく、今すぐそっち行くからそこで待ってなさいよ、ほぉら、そういう訳だから。行くよっ、お兄ちゃん』

『なんで俺も行くんだよ、嫌だよ。お前一人で行ってこいよ』

 電話越しに男の声も聞こえてきた。

 今時お兄ちゃんなんて呼称に信頼性の欠片も無いが、その言葉を信じるならば、怜悧の電話の相手の兄なのであろう。

『いいから、早く支度して――』

 プツリ。

 怜悧は慣れない手つきで電話を切ると、そのまま軽く跳んでフェンスの縁を踏み台にして都心の雑踏へと、闇夜の東京へと消えた。

 意識を怜悧に向ければ霊化した自分がそのままが自動で追尾する。

 摩天楼に身を投じる感覚はそう何度も味わえるものではないと思っていたのだが慣れてしまいそうだった。

 ――待たなくて、良かったの?

(モリガンは鬱陶しいだけだからな)


 翌朝、僕は双眸に重く伸し掛かる瞼を薄く開く。

 目の前を怜悧が横切り、シャーッとカーテンを勢い良く開け放った。

 このシャーッって音が五月蝿い。

 本当に耳に突き刺さる。

 考えた奴許さない。

(おはよう霊智、朝だっ! そろそろ学校に行くべき時間ではないのか?)

 閃光の走る視界では、闇を引き裂くようにして注がれる朝日を怜悧が気持ち良さげに浴びている。

 ただでさえ白い肌がより一層の光を反射している。

 ――んん、ああ、うん。おはよう。今日はそういう気分じゃないんだけど。

 昨日、いや、あわよくば半年前の事件からの日々が全て夢であったらと思っていたが、この幻想的な現状が現実である。

 そう怜悧の活気有る声が証明していた。

(もしかして霊智、そんな可愛らしい顔をして、実はお不良様なのか?)

 他人から見た僕の顔は些か高校二年の男子学生のそれには見えないらしい。

 実は未だに声変わりもしていない。これが他人と会話を躊躇い始めた理由だったりもする。

 華奢な身体を転がすようにベッドから起き上がり、ゆっくりと洗面台に足を運ぶ。

 僕はあの事件の後、まともに学校に通っていない。

 大嫌いな両親であっても、通わせてもらっていた高校であるから卒業だけでもしようと主席日数は考慮していたが、所詮はその程度だった。

(いかんぞそれは、共に住まう死神として、由々しき事態だ。誠に遺憾であるぞ)

 特に理由を言わない辺り、暇潰しで僕を動かしたいだけだろう。

 まるで犬が散歩をせびるようだ。

 ――全く、余計なお世話だよ。いじめられっ子は登校しなくてもいいんだよ。無理して登校して何になるんだよ。

 チカチカ点滅を繰り返す灯りの中、薄暗い洗面台の鏡を覗く。

 死神を名乗る割にその立ち姿は凛々しく融然としている怜悧とは対照的に、負の根塊みたいなのが横に居た。

 ああ、僕か。

 僕の顔からは確かに漢らしさの微塵も感じられなかった。

 だが、稀に見る男の娘の如き可愛らしさがあるわけでもない。

 そこにあるのは執念と挫折の狭間に取り残されたが故の三白眼であり、怜悧が見たのは女々しさであり、可愛いらしい顔ではなく、可哀相な面だ。

 そう言えば鏡に映る怜悧は半透明じゃない。

 鏡ってやっぱ凄いな。

(それなら、代わりに吾が行ってやろう)

 ――そんなことをしたって僕の出席日数の足しにはならない。勝手にしてくれ。

(ほーう。聞いたぞ。今確かに聞いたぞ。よしっ、吾が学校に行く、霊智の身体で!)

 ――それは駄目。

(なんでだっ?)

 ――当たり前だよ。そんなことよりアイツを探してよ。

(むぅうう。フンだ! 学校に行かせてくれぬなら、赤羽なんか知らん)

 ――話が違うんだけど……。

(むぅぅぅぅぅううううううううううううう)

 ――わかったわかった。わかったから、そんな膨れっ面を近づけて来ないでくれ。

 ひょっとこみたいな顔した怜悧と普通におでこがぶつかっていた。いや、めり込んでた。

(ほ、本当か?)

 ――その代わり、放課後はアイツの捜索だからね。

 死が遠退いた僕にとっては、別に焦りなんてものは無かったのに、口先だけそんなことを言っていた。

(ふふん、任せろ)

 怜悧を押し退け、蛇口から吐き出される冷水を顔にぶつけてみたところで冷たいだけだった――。



(なんかつまらんなー)

 ――僕の知ったことじゃない。来たいといったのは怜悧だろう。

(想像してたのと違うぞ。妖術や魔術の勉強はせぬのか?)

 ――美術と技術なら中学で習ったよ。

 まともに取り合う気になれないので適当に返しておく。

(ほう、美術ということは、魔法陣や人形(ドール)製作でも――)

 ――しないよ。

(ん、技術? そうかでは兵器開は――)

 ――それは学生のすることじゃない。

(ではいったい全体、霊智はこんなところで何を学んでいるんだ?)

 いざ問われてみるとコレを学んでいる、とはっきり胸を張って返せる何かは思い付かなかった。

 高等教育なんてそんなもんだろう。

 未だに僕は学校で学んでいる内容自体に意味があるとは思えない。

 しかし、だから何も学ぶ必要は無いとかそういう反抗期みたいなアンチテーゼではないのだが、本来他に学ぶべきことやその選択肢があるのではないかとは思ってしまう。

 勿論、学ばなくて良いとは思わないし、大半の人間にとって学歴がそのまま将来の選択肢に直結していることも知っているつもりだ。

 夢が無いなら勉強しとけ。これに尽きる。

 まあもっとも、個人的なアンチテーゼとしては、現代文の試験は年端もいかない国民全てに対して特定の書物を半強制的に……いや、止めておこう。

 ――さあね。僕もわからないよ。

(なんとっ! 無教地帯と名高いジパングの絶対的な教え、極意を享受する身の上でありながらわからぬというのか)

 ――確かに日本人の宗教観念は総じて希薄だけど、別に代わりの何かを強いられているわけではないよ。

 そもそも義務教育は中学までだし。

 ――それといい加減、教卓からどいてくれない? 黒板が見えなくてノートがとれないんだけど。

 僕にお節介を焼いて、両手で悩ましく頭を抱える怜悧のその仕草は愛くるしい。

 そう思ってしまったのは彼女の頭の中身に対する僕の評価に起因するのだろう。

 咲夜から見た僕はこんな感じだったのだろうか。なんて、ふと思ってしまう。

(ふむ、ではコレに聞けば解るのか?)

 そう言って怜悧の細い指は、せかせかと黒板に数式を羅列させていく副担任の頭に突き刺さる。

 無論、触れることはない。

 ――駄目だろうな。

 僕の通う私立珀楼高校二年E組の副担任、神楽坂千恵子(かぐらざかちえこ)、専行は数学。

 ピカピカの教員一年生である。

 エレベーター式のお嬢様学校を突き抜けて来たため、もう十分大人だというのに生徒以上に無邪気なその瞳は教師としては実に頼りなかった。

 容姿も性格も良い為に教師としてではなく、一人の女性としては学内では男女隔て無く人気が高く、生徒の方が百瀬副担任の授業の進行を見守っている程である。

 教育ということに関して言えばキャリアが変に気張って末端に出しゃばっちゃった感が漂っている。

 きっと塾講師か家庭教師の方が向いているだろう。

 無知の知というが、それはそうであって欲しいと願う知識人の妬みに過ぎない。

 知らないことを知らないと知っている優越感に縋る姿は実に滑稽だ。

 無知の恥なんて言うまでもない。

 生産的な知識を持っていなかった人間が、その砂粒程の知識の差で他者に対する優位性を獲得しようとする醜い言葉だ。

 役に立たない知識を有するが故、その知識を有していること自体に価値を見出そうとしてしまうのだ。

 知識だけでは他人から優位性など得られるはずがないのに。

 幸福とは、そんな知識有る愚者を差し置いて無知蒙昧の極みのような人間にこそ与えられるのだ。

 知らないことの方が良いことだってある。

 なーんて、教育実習生として指導していた頃の神楽坂先生を指さして、咲夜がそんなことを言っていた。

(むうぅぅぅうう。なんで吾がこんな収容所みたいなところに……)

 ――僕の家の物置に百年閉じ込められていたんだったらこれくらい大したことないだろう。六時限目は体育だからそれまで我慢してよ。

(たいく? なんだ? それは)

 ――確か剣道だったっけな?

 実のところ、今日の時間割は勿論、今日が何曜日なのかも解らない。

 それより怜悧の知識の偏りが凄い気になる。

 僕も人のことは言えないのだけど。

(おおお、霊智は剣術を磨いているのか?)

 ――磨いてなんかないよ、掠めてもいないし、擦ってもいない。形だけのごっこ遊びだからね。

 きっと僕が全国大会制覇を成し遂げた剣道部主将であってもそう答えただろう。

 たった今、怜悧の期待してしまっているものはきっとそういうレベルだ。

 格の差じゃ済まされない、正しく次元が違う。

(ふむ、吾が剣術を習得するわけにはいかぬからなー。ところで霊智、あの黒板の六の数字の横に書いてあるのがそのたいくの内容なのだよな?)

 ――え? まあそうだけど、もう一つは女子の……ってまさか――。

(よし。では、私は創作ダンスをやろう!)

 ――それだけは勘弁してくれ。

 その時、僕は怜悧の奥に立つ人間と目が合っていることに漸く気づいた。

 非情にも不登校の僕を気に留めた神楽坂先生は眩しい瞳でウインク混じりにご指名をくれた。

「はい! じゃあ、刈谷君ちょっと難しいけど、この問題をよろしくね」

 クラスメイト達の声にならない悲痛な叫びが聞こえたような気がした。


 ろくに授業に出ていない僕がこの問いを答えれば、日々努力するクラスメイトからの皮肉な感情をぶつけられる。

 日頃からそう考えている僕は、問題の答えなんかこれっぽっちも考えないまま、ぎこちない発声で貧血を訴えて保健室に逃げた。

 別に解けないわけじゃない。

 もう一度言おう、別に解けないわけじゃない。

 この学校には保健室の先生が居らず、そのことは現在友達の居ない僕の耳にも入る程の有名な珀楼七不思議の一つである。

 一見すると穴場のような気もするが、珀楼の生徒らは寧ろそれを気味悪がって保健室を避けるのである。

 そこを突こうとして保健室に向かったが、意外にも、先客が居たのかベッドの一つにカーテンが掛かっていたため、大人しくもう一つのベッドで横になる。

 僕の横で怜悧は小躍りしながら勝手にタンスを漁っている。体育着の替えが目当てである。

 普通にクラスの女子の体育着をトレースさせても良かったが、それでは始業時間に間に合わないし、霊蝶装填の瞬間だけは絶対に見られるわけにはいかない。

 ――ねぇ、本当に出る気?

 布団を鼻の上まで被せて、気持ちだけでもこの自由な死神様と距離を取ろうとした。

(フフフ、吾に任せろ)

 ――うぅ。もう僕だとバレなきゃなんでもいいよ……。

(ほう、コレが噂に聞く……よしっ霊智、トレース完了だ。行くぞ)

 どうせ他クラスの生徒と間違えられて追い出されるのがオチだろうと意気込んでその身を死神に預ける。

 ――承認。

 保健室から出て行く僕と保健室から出て来る怜悧。

 液体窒素を撒いたような冷気が廊下を滑るように広がる。

 怜悧はその冷気を引き裂き従えながら、束ねられた長く白い髪を揺らして体育館へと向かった。


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