出会いは空から
はじめまして改造好きです。
初めての作品なのであたたかい目で見守ってください
ここは幻想世界フォークテリウス。
この世界は、幻想の国[ジョニナス]戦乱の国[ハイトルガ]
草原の国[ソーマラフス]などの3つの国家で形成されている。
俺はアリト・クルス。ソーマラフスの小さな村アグルスで育った。
アグルスでは父と一緒に楽しい毎日を送っていたが...あんなことになるなんて.....。
思い出したくもないので今回は省くが、とにかく今俺は旅をしている。
村をでてから二つ目の町に向かう途中、
俺は休憩をしようと小さな丘で寝そべりながら雲を眺めていた。
色々な形の雲を見ているだけで楽しかった。
だが、突然一つの小さな雲が大きくなって....いや、落ちてきてる?
驚いて逃げようとした俺に声が聞こえる。
「たーすーけーてー!」
見上げると一人の女の子が空高くから落ちてきている。
俺は女の子を受け止めようとして、腕を広げたが...
「ぐほっ!」
時すでに遅し。
女の子の頭突きを喰らった俺は倒れる。
そう言えばなんかの物語だと落ちてきた少女は光ながら減速したよな...
などと考えても現実は違うのだ。
「あ、あの・・・ありがとうございました」
「いや、別に...いいよ...」
頭突きの衝撃が和らいで時間が過ぎた頃...
「そろそろどいてくれないか?」
「....?」
女の子は今の座っているところを見ると同時に
「....!」
顔を真っ赤にしつつ、慌てて俺の体から降りた。
「いやらしい...」
「確か俺の記憶だと君が乗っかったんだよね!」
「知りません!」
「堂々とすんなよ!俺が悪いみたいじゃねえか!」
「えっ?違うんですか?」
「あぁ...まぁいいや」
なんか初対面の子と口喧嘩するのも嫌なのでここは退いておく。
俺も大人だな。
「それで、君の名前は?」
「ホリンと言います。」
「俺はアリト、旅人だ」
「へぇ旅人かー。良いですねー」
「ちなみに凄く聞きにくいんだけど.....何で落ちてきたの?」
「んーそうですねー。転移の失敗とかですかね〜?」
「そうなんだ....」
「私家出してきたんです」
「へぇそうなの...ってはぁ?!」
「だって親がウザイんですよ」
「いやいやいや、親がウザイとか言っちゃダメでしょ!!」
「お母さんは全く相手にしてくれないし、
クソオヤジはべったりべったりしてきて気持ち悪いし、
これは家出するしかないんです。必然なんです!」
「まぁ...事情はわかったよ。そう言えばホリンはどこに向かうの?」
「えっ?もちろんノープランですよ?」
「・・・。」
まじか!いく宛も無いのに家出してきちゃったのか。
てか、なんかやたらとホリンが俺をじーっと見ているのは気のせいか?
「ということでお供します!」
「却下だ」
「ひどい!あなたはいく宛のない可愛い子犬を見捨てるのですか!」
「だれが子犬だ!俺には人を騙す化け猫にしか見えないな!」
「ひどい!そんなに言うことないじゃないですか!」
ホリンは本当に悲しかったのか目に涙を溜めている。
うっ...ヤバい....こいつかわいい。
くそっ!こんなものに負ける俺も俺だが
女の子の涙なんか見ちまったら断れねぇじゃねえか。
「...来るか?」
「えっ?」
「だから、一緒に来るかって聞いてんだよ....」
俺は頭を掻きながら恥ずかしくもそんなセリフを吐いていた。
「はい!」
ホリンは屈託のない笑顔で返事をした。
次の更新はまだ未定です。
今後よろしくお願いします。
3月18日に改行を行いました。
見やすくなってたらいいんですが...