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不憫なドラゴンと人間関係  作者: 河川敷
8/8

8話


忍耐づよく聞いていたら答えてくれた。


「.....人間は空を飛べないだろ」


『うむ、まあそうだな。それが歩いていくのと関係があるのか?』


「..........」


また黙ってしまったが少しすると言いにくそうに話し出した。


「同じことを言うが人間は空を飛べないだろ.....察してくれ.........」


何を察しろと言うのだ?


「...分からないのか」


不思議そうに首を傾げたら子供がうなだれ、我以外では聞こえない程の小さな声で言った。


「....怖いんだよ」


......む?、むむむむ???


今なんと.....?



『すまんな、聞こえなかった。もう一回言ってくれ』


もう一回言わせてみる事にした。聞き間違いかもしれないからな。断じてもう一回聞きたかった訳ではないぞ!!


「.....だから怖いんだよっ!!悪いか!!」


子供をチラッと見たら、下を向いて肩を震わせている。怒りではなく恥ずかしさだろう。


いきなり子供が顔を上げ、畳み掛けるように話始めた。


「人間は空なんて飛ばないんだよ!飛べないんだよ!怖くて当然だろ!!」


まあ、そうだな...


「だから、怖いのは当たり前なんだ!分かったか!?」


すごい剣幕でこちらに詰め寄ってきて指を突きつけられた。子供にとってはよほど重要なことなのだろう。


『分かったから、落ち着くがよい』




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