可愛いくて優しい2人~お家ゲット!~
「・・・えっと・・・・おはよう・・・・アカネ、テイル///」
突然だけど、ラムネちゃんは真剣な話をする時以外は基本恥ずかしがり屋なんだよね。旅に加わって、そろそろ1ヶ月だけど、あの日以降は、ずっとこんな感じ。戦闘の時なんかはそんなことは無いけどね・・・まあ、そんな暇も無いけど。
そんなところが可愛いからいいけどね?
「うん、おはよう?ラムネちゃん。テイルも、おはよう?」
「おはよう、あかね、らむね」
あ、それとね?前回ラムネちゃんが空間から鎌を取り出してけど、あれって無制限に入るみたいでラムネちゃんの部屋にあった、ベッドなんかも一緒に持ってきたんだ。しかも流石は魔王だけあって、かなり大きいし丈夫!テイルが寝ても全く問題なしの優れ物!
一気に快適になって今までよりもぐっすり眠れる。
ただ、場所を選ばないと駄目なんだけどね?遣ろうと思えば家もすらも入れることができるみたいだけど、その家が今は無いからできるだけ早く買って3人の安住の地を作らないとね!
今も十分平和だけど!
「家ってどこで買えるのかな?」
「・・・5の街に・・・・職人・・・が・・・・いるよ?・・・ここ・・から・・・・西に1週間・・・位の所///」
「そうなんだ?ありがとう、ラムネちゃん。教えてくれて」
そう言って頭を撫でると真っ赤になって、俯いてしまった。
もう!ホントに可愛い!
「それじゃ、準備したら出発しようか?テイルはもうOK?」
「うん」
「ラムネちゃんは?」
「・・・いいよ///」
「よし」
その後、ベッドやら何やらをラムネちゃんの空間に仕舞ってごはんを食べてから出発した。
1週間後私たちは5の街に到着した。
早速ラムネちゃんの言っていた、職人さんの店に向かって、中に入ると小柄ながらもガッシリとした体格のおじさんが1人いた。そのおじさんはガートルさんと言うらしく、1人で家を造れるとのこと。勿論その分時間はかかってしまうけど、腕は確かだから人気は高いようだ。
ガートルさんに家を買いたい旨を伝えると、未だ誰も買い手が付かない家があるそうで、それでいいなら今すぐにでも買えるそうだ。どうして、買い手が付かないのか聞いたら、なにかあるらしい。それがガートルさん本人にも分からないようで困っているそうで、誰かにどうにかしてもらいたいと言っていた。その家はガートルさんの傑作でもあるから、尚更困っているみたいだ。
「それじゃあ、それをどうにかすることができれば、その家を買っていいんですか?」
「ああ、本当にどうにかしてくれるならただで譲ってやるぜ?こっちもあの家がこの先ずっと、誰にも住んでもらえないとなるとな・・・生みの親としては悲しいんだ。頼むぜ?嬢ちゃん達?」
人気が高いのは家に対する情熱が誰よりもあるから何だね?それなら何が何でもどうにかしないと!
「任せてください!行こう!テイル、ラムネちゃん!」
「「おー!」」
勢いよく店を飛び出してすぐにあることに気付いてまた店に戻った。
「どうした?嬢ちゃん?」
「・・・その家ってどこにあるんですか?」
「・・・・・・・」
あーー!そんな目で見ないで!死んでしまいます!
家の場所を教えてもらって鍵を預かって、再度気合いを入れて、教えられた場所に向かう。
暫く歩いて居ると静かな場所に出て、そこには大きな家が一軒建っていた。ラムネちゃんのお城ほどじゃないけど、結構な大きさの家で、私たちでも十分余裕を持って暮らすことができる。
早速なんとか使用と玄関を開けて中に入る。
「・・・玄関は特に何もおかしな所は無いけど・・・テイル達は何か感じる?」
人間の私が感じられないことでも、シャドー・ドラゴンと魔王なら感じることができるかも知れないと思って聞いて見たけど、どうやら2人も何も感じないらしい。
「嘘をついてるようには見えなかったけど・・・とりあえず、奥に進んでみようか?」
「「うん」」
1階にある3つの部屋を観察して、右の壁際にある階段を使って2階に上がり、4つある部屋を順位見ていく。でも、どの部屋も私たちは何も感じなかった。1階に戻り全体を見ても・・・ん?
「ねぇ、テイル?あれ取ってこれる?」
天井の一点で何かが光っているけど、小さくてそれがなんなのかまでは確認できない。
「?・・・うん、だいじょうぶ。すこしまってて?」
「分かった。お願いね?」
「まかせて」
バサッと翼を広げて飛び上がり天井に行って、光っている何かを取ってくる。テイルが加えていたのは小さな鉱石だった。私が見ても分からないから、ガートルさんい見てもらおうと思ったけど、ラムネちゃんが「見せて?」と言うので、渡した。
暫く観察した後、ラムネちゃんは石について説明してくれた。
「この石は、魔力が少ないものを寄せ付けない結界を常時発動する物だよ?多分、これがあるからこの街の住人はこの家に近寄ることができなくて、誰も買えなかったんだと思う。わたし達が入れたのは単純に魔力が桁外れだから・・・アカネは普段抑えているけど、この石は潜在的な力も含めて、作用するから、入れたの。とりあえず、これを外しさえすれば、問題は解決だよ?」
「「・・・・・・」」
「・・・・・ぁ・・・えと・・・もう・・・大丈夫・・・だと・・思う///」
真剣モードから一転恥ずかしがり屋モード(勝手にそう命名しました)に変わった。
「そっか、ありがとう。ラムネちゃん、これで家が貰えるよ?テイルも、ありがとうね?協力してくれて?」
「あかねにきょうりょくするのは、あたりまえ」
「それでも、ありがとう」
「うん」
「それじゃ、ガートルさんい報告しに行こうか?」
「「うん」」
家を出て鍵を閉めてから、ガートルさんのお店に向かい石を渡して事情を説明する。この石は天井に使っていた材料に最初から付いていたみたいで、深く考えずにそのまま使ったそうだ。でも、そのお陰で私たちはこの家をもらうことができたのだから、感謝だね?
「結局、俺の所為だったのか・・・すまねえな?嬢ちゃん達?俺が知っていれば、こんなこと頼まずに済んだんだが・・・まあ、とりあえず解決してくれた助かったぜ。
約束通り、あの家は嬢ちゃん達に遣るぜ!好きに使ってくれ!」
「え?いいんですか?私たちは石を取っただけなのに・・・」
「言ったろ?それも結局俺が悪かったんだ。気にせずに使ってくれ!やっと、あの家にも住んでくれる奴等が現れたんだからな!」
「ガートルさん・・・はい!ありがとうございます!」
「ありがとうございます」
「・・・ありがとう・・・ございます///」
「おう!何か必要な物があったら造ってやるからよ!あ、分かってると思うが、その時は金取るぜ?
ガハハハ!」
「分かってますよ。その時はよろしくお願いします」
こうして私たちはやっと住居を手に入れることができた。
後はベッドなんかをちゃんと整理すれば万事OKだ!
「これからは毎日お風呂に入れるね!テイル、ラムネちゃん!」
「そうだね。いつも、あかねのみずにたよってたから・・・これで、ふたんもへらせるね?」
「・・・いつも・・・・ありがとう・・アカネ///」
「もう!そんなこと気にしなくていいんだよ!」
2人ともホントに優しいんだから。
これからもよろしくね?
可愛いテイルに、恥ずかしがり屋の魔王様!




