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[スメシア戦記]-親のミスでこの世に生まれた男-  作者: 流鏑馬


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第176話 陸軍王城

陸軍王の屋敷は王城スタイルだった

王城の周囲に水豪は無いが土嚢塁が無数に設置されていて高低差の最上部に城壁の無い王城らしい物が有った

海上からの艦砲射撃では射程外との事で断念するが

海上警戒は続けてもらう事になる

陸路で攻めるしか方法が無い訳だがさてどう攻める?


こちらが普通に考えて王城からは攻める側は眼下になりとても守り易いとわかるが空からの攻撃なら無意味

陸軍の最北端と言っていい位置で補給はどうするのかと考えると補給線は無く、北側は山岳地帯が広がりその向こうは残念ながら海軍領とされる場所で連携無いなら補給無しとわかる

時間の問題で白旗になるかと思い持久戦にする事に

前回は10日睨みあったから今回は蓄えが有るとしても20日位と踏んでの事だった、20日も有ればこちらは十分陣地を基地化できるのでキュール国民の住居や新しい街並み、街の施設も次々と建設していった スメシア風の街並みはキュール国民にも受けが良かった

次に新しく完成した各街に領主を立ててもらう

領主の制度は無かったので説明や教育は後程で他人任せに決め地域性も有るので現村長を領主として活動してもらう事になった 兵士捕虜にも適性を確認し未来の領主候補も見極める 王家を崇拝する者が居ない事が良くわかったので国の再生に王制度は関係ないと踏んだカイは

皇帝の昔話を新しいキュール再生の物語として作成する事にしスメシアの文官達に依頼を出す 

そうこうしているうちに10日が過ぎた頃、陸軍王城から

初の使者がやって来るのだった


使者の数は20人 その中の一人が代表っぽいが周囲を他の19人が警護している状態で代表は装甲車に乗っている

入り口の無い張りぼての前で止まり入り口を探しているらしい 何か周囲の兵士に指示をしているように見える

張りぼての上から兵士が声をかけると一斉にそちらに視線を集中させる使者達は用件を大声で伝えてくれた

「中に入りたいがどうすればよいのか!?」

兵士は使者達に少し下がるように伝え

張りぼての全面を解放する 大掛かりな仕掛けに少し驚いた使者達だったが何の警戒もなく中に入ってきてしまう 張りぼてを抜けた先には土魔法で作った城壁があり張りぼてと城壁に閉じ込められる形になり初めて焦り出す使者達だった すごく警戒し始めるがもう遅い

城壁の上には弓を引いた状態の兵士が端から端まで立っている総勢180人 それを見た使者達は銃を構えて様々な方向に向けているが圧倒的に数で負けている 焦りが見える

使者の代表が箱の中から出て来ないので

死なない程度に弓を放つ19人の護衛は一斉に倒れる

誰も銃は撃つ間も無く倒れてしまったのだった

驚いたであろう箱の中の人は沈黙のままだったので

矢に射られた護衛達を捕縛し城壁内に連れて行き治療する 中に居た同胞達に事情を説明させ武装を解いてもらい目的は何かと問わせると視察と言うことがばれてしまう 箱の中の人が出て来るまで放置すると決め

各自持ち場に戻って行った 捕縛した護衛達には丁重に接し食事を取らせおもてなしをすると先の捕虜達同様にすぐ馴染んでしまうのだった

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