第151話 魔王さん達 Ⅲ
クレア「食料は貰えるようですが交換条件があります」
魔王「なんじゃ?交換条件とは」
アレキス「貰えるならよかった」
クレア「魔族の情報を出すようにとの事でした」
魔王「魔族の情報?」
アレキス「魔族の歴史とか現戦力とかか?」
クレア「そこ聞いてないな 」
魔王「御前もポンコツよのう、」
アレキス「やはり我が話をしてこようぞ」
クレア「話し合いの約束を取る時は手紙をよこせと言っておったぞ」
アレキス「ほう、手紙か誰に送るのじゃ?」
クレア「それも、聞いてなかったな」
魔王「クレアよ、食べ物を一人占めしおって 肝心な事を何も聞いておらんのじゃないか?」
クレア「まともな食事は久しぶりだった うまかった」
アレキス「ぬぬ!我もまともな食事がしたい!」
アレキスは手紙を書いて兵士に頼み城壁の所に持って行かせた
返事はすぐ帰ってきたので喜んですぐ城壁の方に出発するが残念な事に天気は雨だった
ずぶ濡れになりながら城壁まで行くと直ぐ通してもらえた
結界に覆われた壁の中には雨は降ってなかった
カイ達は緑魔法と火魔法の混合で暖かい風をアレキスに吹き付ける
攻撃ではなく優しい風に心が癒されていく
カイ「狐の魔族さんですか、すごく可愛らしいですね!」
アレキス「狐は怖くないのか?」
カイ「普段は見ませんが南には時々居ますよ毛色は茶色です、あなたのような白ではありません」
アレキス「そうなのか、まあよい 我が来た目的を伝え、!」
カイ達はアレキスをやたらナデナデしてふさふさの毛並みで遊んでいるように見える
豹は怖かったがこの狐のモフモフはたまらんなーとか言っている
アレキスは魔族内でこのような事はされたことがなかったがほどよい気持ち良さに襲われ
不覚にもうっとりしてしまう 小柄な凛服が自分の身体に顔を埋めたり
毛を梳かしたりしてくれている こんな気持ちは初めてじゃ!
カイ「狐さん今回はどんなご用件ですか?」
アレキス「我の名はアレキスじゃ あ、そこはさわら、」
ルカが狐のしっぽの付け根をグリグリしている
ルカ「猫とかはここが気持ちいいらしいよ 嫌がる子も居るけどね」
カイ「猫、どんな動物?」
ナナミ「猫はすごく可愛らしい動物なの」
カイ「見たことあるの?」
メイ「猫島行けばたっくさんいるよ」
カイ「猫島?」
チセ「学園の遠足で行くところだよ?王様行ってないの?」
ルカ「12歳で入園して直ぐ連れてってくれるよ」
カイは鍛練や冒険に明け暮れていたので行けてないだけだった
そうか猫島行けるのかー ダリアが時々変な毛を着けて帰ってくるのがそれか
カイ「ダリ 」
ダリア「やだ!」
カイ「まだ何も言ってないが」
ダリア「ムリ!」
カイ「お気に入りの場所なのかな」
アレキス「今後の話は何方と話せばよいのかな?」
カイ「僕の方でいいですよ 元ルーデンは我が国に編入されましたので
魔王領との間には国境を作らせてもらいます、今後は隣国としてお付き合いさせてもらいます」
アレキス「そのような事になってるのか、我々もそなたの国の中に入る事はできるのか?」
カイ「それは魔王さん嫌がるのでは?人族の配下になんて嫌でしょう?」
アレキス「長年の間に人族から与えられる食事が無いと生きられぬ身体になってしまった
食料が無いと魔力も維持できぬ、かといって魔王領では作物は作れぬ」
カイ「魔法を使って人族に協力する事は可能でしょうか?」
アレキス「例えばどんな魔法じゃ? 主は先ほどから何をやっておるのじゃ?」
アレキスから離れないメイは抱きついたまま寝てしまってる
カイ「気持ちいいみたいですね、寝かさせてやって下さい」
アレキス「仕方ないのう」
カイ「これまでこのようなふれあいは人族としてこなかったのですか?」
アレキス「我は城からあまり出たことがなかったのでのぅ」
カイ「因みに魔王さんは何の動物なんですか?」
アレキス「魔王はこの大陸では見たことがないが猫の姿をしておるのじゃ」
ダリア「猫ですって!」
チセ「猫!会いたい!」
メイ「猫!」
カイ「猫人気だなーおい」
こりゃ本当に共存できるかもだが相手は魔族 どんなきっかけで脅威になるかわからんが
人に例えるならこのアレキスさんは人の良さそうな騙されやすいタイプに見えてしまった
食事を出して歓談に切り替える
アレキスはうまいうまいと言いながら食べている
魔王様にも食べさせたいとか言い出している
カイ「そんなに美味しいなら魔王さんも呼んでみては?」
アレキス「いいのか?」
カイ「魔王さんが良ければですが」
アレキスはばか正直だった魔王を呼んで来ると友達でも呼びにいくかのように魔王城に帰っていった




