一目惚れ
過去から……すべての始まり。
舟越 大和の想いを……巡る。
出会ったときは、君が12歳……覚えていないかな?ほんの数分。
でも、すべての始まりだった。
あの時のことは、昨日のようにはっきり覚えている。
いつものように、桜野博士のところへ遊びに行った。
新聞に載った、未来宝石を見るために。
地質学の大学教授が、ある遺跡から発見!世紀の大発見をしたと、話題になっていた。
僕は、研究所に……顔パスで簡単に入れた。
「田井……駄目だ!触るな!!」
桜野博士の声。緊迫した雰囲気。
『……願いは何か……』
聖花は、田井博士の願いに応え……封印が解かれた。
その勢いで、桜野博士は倒れ……手にあったイリスが、春花ちゃんの身体に入ってしまった。
僕は、田井博士の手に跳びついた……君と同時だ。
目が合って、心引かれた。一目惚れだったよ。
聖花を包んでいた光の球体が、二つに割れ、僕と君の身体に入る……。
体勢を崩した君を守り、僕たちは地面に転がった。
……?男のくせに、甘い匂い……??柔らかい……胸?!!
……当然、殴られたよ……君に。けど、女の子で……安心した。
田井博士の願いは、命と引き換えに叶う。
聖花を取り込んだ、小さな男の子がそこにいた。目覚めるのは未来……。
後日、桜野博士は……田井博士の願いが大きかったからだろう……と、悲しそうに言った。
『研究を引き継ぐ……男の子が欲しくて。女の子に、男の子の名前……男の子として育てた。』
確かに、あの時……男の子かと思った。
そんな君に心を奪われた……。
巡り逢う為に……何度でも、捜してくれますか……。
あの時から……ずっと君を待っていた。巡り逢う時を………ずっと待っていた……
あの時、最初は……男を好きになったのかと思った。
君が女の子だと分かって、嬉しかった。
真っ直ぐな瞳に、強い心。なのに、求めることを恐れる女の子……。
やっと再会したのに、君は覚えていない……。
傷ついた君に……言葉は届かない。気持ちを受け入れてはくれない。
どうしたら……君は信じてくれる?
愛しい……愛しさに……気が狂いそうになる!
君は、巡り逢う為に……俺を、捜してくれますか……?
桜野博士が亡くなったと聞いて、君を捜した。偶然じゃない……。
二つ目のイリスが、君を見つけた。俺は、時役使ではない。
けれど、君と巡り逢わなければいけなかった……。
信じてくれるだろうか?
役目より先に……出会ったときから、君が好きだった。
君は高熱で、俺の腕の中にいた。いっそ、このまま……俺のものに出来たら。
薬を含み、君の唇に触れ……押し流す。
白い肌……意外にある胸。……柔らかい身体……優しい香り……君は寒さに、……俺の体温を求める。
気が狂いそうだ………欲しいのは君の心。どうすれば、手に入る?
愛に疎いワタシに、あなたは言う。
「巡り逢う為に……私を捜してくれますか?」と。
もう、誰も失いたくないのに……。
あなたの想いに、自分を見失いそうです。ワタシに無かった感情で……胸が苦しい。
ワタシの心をあなたは侵食する。
すべて嘘だと、愛してはいないと……言ってくれたら。
まだ、忘れられるでしょうか……?
いいえ……ワタシは、あなたと逢う為に……時を巡ります。
……もう、あなたが失いたくない存在になっている。
あなたを捜し、巡りましょう。
それまで、待っていて……くれるでしょうか……




