表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
A【学園シリーズ】情報屋Kの恋愛簿  作者: 邑 紫貴
君は小学生?!

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

45/81

・・


「男前の変態なんて、どう注意すればいいのかしら?」


【ドキッ】


いきなり変態って言われた?

俺の心臓があり得ない程バクバクして。


恐る恐る視線を向ける。

俺に声をかけたのは、小学生にしては大人びた雰囲気の女の子。

そして、その後ろから覗き見る女の子の姿。屋上に居た子だ。

嵐が言っていたアヤだろうか。


「へ、変態じゃないよ?」


つい今の状況に、弱気になってしまう。

俺の視線に。


「「ふぅ~ん?アヤに用事があるみたいね。あなた、男前だと中の子が騒いでるわよ?練習にならないわ。」


注意を受けてしまった。


不審者なのは否定できない。

身内でもない高校生が、小学生の新体操を覗いていたとなると。(まだ覗いてないけど)


「私には一生の相手がいるから。それ以外は、男前だろうと顔など認識しない。残念だわ。」


クスクスと笑いながら。

大人びたことを言う。


麗季れき?」


アヤは思っていた以上に、透き通るような綺麗な声。

麗季れきと呼ばれた女の子はアヤを置いて、中に入って行く。


男前と前提を置いてくれても、俺は『変態』かなぁ。

落ち込む俺に。


「私に、用事ですか?」


距離が縮んで。俺を覗き込む。

警戒心がそこまでなかったのだろう。


俺もこんな状況、考えていなかった。


「昨日、屋上にいたよね?」


さっきまでの雰囲気が一変して。

突き刺さるような視線で、近づいた距離から素早く遠ざかり。


「目的は何です?ふふっ、この幼い身体かしら?」


彼女は、小学生とは思えない色気を放つ。

触れてはいけない、踏み込んでもいけない。


俺の奥深く。

警告音を発するように。俺も。


「待て、それ以上寄るな!違うんだ。その、校舎から飛び降りたから!無事か心配になったんだ。ごめん!」


俺は居た堪れなくなって、その場から逃げた。


なんて卑怯なんだ。

あんな薄着で、あの身長に。

突然、空気が変わって色香が増すなんて。


動悸が治まらない!

最近の子は、何食ってんだぁ~~。

もう一人の子も、背は低いけど胸が。


くそぉ~~。俺は、まともだぁ!

いつからロリコンだ?しっかりしないと。


俺の理想は、奏子みたいな大人の女性だろ?

それなのに。アヤの綺麗な顔、綺麗な声が俺の頭から離れない。


君に惹かれ……俺は自分を見失っていく。

アヤ、君は小学生!



家に無事に帰った俺。

聞いた手前、弟の嵐に二人の話をした。


「あぁ、あいつもいたのか。」


自然を装いながら、不自然な動きで顔が真っ赤。

おいおい、お前は麗季ちゃんが好きなのか?

まさか、胸に惚れたんじゃないだろうな?

いや、こいつは言っても同い年。犯罪じゃない。


「アヤは大人しくて、あまり話さないだろ?」


大人しい?

確かに最初は、そうだった。麗季ちゃんの後ろに隠れるように。

けれど、あの屋上で会ったことを言った後。一変し。


漂う色香…………



「ね、もう少し先にいってみる?触っていいよ?」


アヤは俺の手を取り、胸に導き。触れる手前。


「アヤ?」


まだ2回しか会っていないのに。いいのか?

本当に触って良いのか?相手は小学生だぞ?!


アヤは、もう片方の手を俺の頬に当て。

顔を近づけて、俺の唇に


【ピピピピ】

目覚ましの音。



ベッドの上で目を開けて。

なんてとんでもない夢を見たのだと、落ち込んだ。


『目的は何です?この幼い身体かしら』


あの言葉と色香に毒された。

もう近づくのは止めよう。無事だと確認できたのだから。


これ以上は心奪われて、狂いそうだ。

君に誘われるように、夢で手を出した。俺の夢、俺の願望なら。

確実に、手遅れなのか?


何故だ?何故、こんなに心惹かれる?

俺の足りない何かを、求める。

欠けた何かが君の中にある。それが一体何なのか。


知るのは、後のこと。






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ