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A【学園シリーズ】情報屋Kの恋愛簿  作者: 邑 紫貴
花冠の伝説

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28/81

・・


体育館。

部活の時間帯。


「凌子、捜査してるんでしょ?ね、『髪切り』いつ解決するの?」


バレー部のクラスメートに声をかけられ。


「離れていいぞ、大切な情報源だ。荊は、ここにいて。会話が終わったら、二人で倉庫の中に。俺は先に中で調べるから。」


励治は真剣な表情で指示を出し。淡々と捜査。


「か……っこいい。誰?凌子の彼……いや、武がいたか。」


武と一緒にいることが多いので、みんなが誤解している。


「武とは、つきあっていないよ。それに、あの人は刑事。事件の捜査だからね。」


思わず説明調。

まだ、武とは付き合っていない。付き合えるのか……


「なぁ~んだ。で、どこまで捜査進んでるの?」


「警察が絡んでいるから言えないよ~。捜査に協力を、お願いします。」


断っても、問題のない程度に。

前回、話しかけられていたら返事に困っていたかもしれないな。


「いいよ、分かることなら答えるね。」


「最近、髪の長い子がショートにしてるけど、その中に武を好きな子っているかな?」


私の質問に、彼女はニヤリ。

何を勘違いしたのかな。あえて聞かず。


「いるわよぉ~。まず、橘川たちかわ 茉莉香まりか。最近、体調が悪くて休んでいるけどね。それと、『髪切り』の被害にあった氷上ひかみ 美鶴みづる。後はライバルにはならないから、安心して?」


安心とは。

思わず笑ってしまう。しかし、思った以上にモテるのね。


「一応、捜査の為!他の人の名前を、分かるだけ教えて下さい。」


荊が間に入り、詳しく聞いてくれた。

荊、それは本当に捜査だからかな?目の輝きが、いつもと違うような。


「ね、テスト期間中に体育館に入るとしたら目立つかな?」


「そうね、生徒会の目には付くと思うよ。」


生徒会?不思議そうにしていると。

彼女は体育館の入り口に歩いて行き、指さして。


「ここ、あそこが生徒会室だから丸見えなの。前に、ふざけていた子が……~」


また生徒会?

確かに、入り口から生徒会室が見える。


「あぁ……武は、ここで?なるほど。」



後に、勘の良い情報通な彼女は、荊が推薦して情報屋になった。



情報を得て会話を終え、体育館倉庫に入る。

中にいるのは、後ろ向きの励治。武も、こんな風に後ろを向いていたのだろうか。


私は何だか怖くなって、励治に話しかけた。


「励治、武を殴った武器って……」


「見つかってないよ。」


振り返った励治の顔を見て、少し安心した。


「『髪切り』の共通点を、もう一度考えたほうが良いのかもしれません。」


複数人の女生徒情報を得た荊。

言っていることは正しいので。目の輝きには、あえて触れず。

しかし謎が多すぎる。


【携帯のコール音】励治の携帯。


「はい。……分かりました、今すぐに。」


仕事場から。

働いている大人。私達とは別の世界にいるような壁。


「凌子、別件が入ったから戻る。報告や、疑問等まとめておいて。無茶はするなよ?荊、後は頼む!」


慌てながらも、励治は私の心配をする。

それが、どうしても素直に受け取れず。走っていく後ろ姿を見つめ。


「荊、鍵を返しに行こう。警備事務室で、会議よ!」


気持ちを切り替えなきゃ。


その日、別の事件が起きようとしていた。

謎は深まるばかり……




事件に追われ、忘れていたけれど。

学園は、文化祭の準備が進められていた。


その準備中。

屋上で一人の男の子が、頭を殴られ病院に運ばれた。武と同様だった。


蒼井あおい 秀一しゅういち。高等部二年、成績順位3位。

あれ?蒼井って、生徒会長と同じ苗字?まさか、また生徒会と関係が?


「現場に、【花冠】が落ちていたそうです。」




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