恋愛簿2
Side:恵。
夏希の記録。
光田 夏希。私立冬北高等学校一年A組。
裏の風紀委員会長。家族は、父・母・夏希。今は寮に入っている。
裏の機関に属するのは、上級クラスの武術に長けた者。
夏は、日本柔術。
幼い頃に血筋の強い人の道場で遊んでいたが、体が弱く習っていたわけではない。
しかし最近、その潜在能力が開花。
同じクラス。生徒会の会計。真庭 優香里。
好きな人に、触れる男(犠牲者第1号)を闇討ち。この時に生まれ持った才能に気付く。
裏にスカウトされ、一気に会長にまで駆け上る。
たまに豹変し、問題はもみ消される。
主に被害者は、真庭に近づく男。生徒会の者が多いようだ。
しかし真庭が知らないのは、どうなのだろうか?
真庭の記録。
成績優秀のため、生徒会に会計として推薦を受ける。
実は、当時の生徒会長が狙っていた。つまり夏の才能を見つけた、犠牲者第1号。
自分の周りの男たちが次々と病院送りになるのに、疑問に思わない。
ちょっと……いや、かなり鈍感だ。
そして夏を弟みたいに可愛がる。真庭……夏は、子犬じゃなく狼だ。
たまに抱きしめているが、夏は可愛いふりをして、胸に顔をすり寄せてニヤリ。
……君の貞操の危機感知能力は、どうなっているんだ?いつか狼に食われる赤頭巾ちゃん。
夏も、いつ自分の本性を明かすのか。真庭は……夏を、男として受け入れるだろうか?
恋は難しい。想いは……思い通りにはいかない。
俺のようにならなければいい。
見守ってみよう……二人を。
……どうして疑問に思わなかったんだろう。
感情の欠如。明らかに不思議な雰囲気。あまりに普通の家庭だった。
持っている情報で安心していた。まさか彼女が……。
夏、待て!まだ気持ちを伝えるな!
間に合え。夏も。真庭も傷つく。
真庭、知ってくれ……夏の心を。
感じてくれ、真庭の存在をどれだけ大きく想っているか。




