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農家の息子

いつのことだろうか

俺がこの世界を目指したのは


いつのことだろうか

この世界で最強を目指したのは


「あのとき........だったかな...」





「ふわぁぁ.........ねっみぃ〜......」


俺ことテイクス・ヘルは王都から遠く離れた小さな村の農家の一人息子だ。


「おぉーい、ヘル。あさだぞおきろー」

おっと親父にお呼ばれされた。急がねーとっ!

「おはよー親父!こんな朝早くからもう作業始めてたのかー?」

「あったりめーだ。野菜は朝に収穫するのが1番だからな!それよりさっさと降りて手伝えー」

「あいよーっ」


見ての通り親父は農家だ。

3年前かぁちゃんを亡くしてから2人でこの畑を管理いている。

この畑を作ったのはかぁちゃんだ!この畑はかぁちゃんが残してった最後のもん

今はちょうど収穫の時期、親父ったら朝っぱらからはりきって.....


「ヘル?まだかーっさっさと収穫して市場に売りに行くぞー」

「あいよー親父、今行くから待っててー」


いい天気だな。こんな日に収穫した野菜ってめっちゃ美味いんだよなー

えぇっと親父はどこにいるかなー


「やっと出てきやがったか。俺はこっちやっとくからお前はあっちの野菜取ってきてくれ」

「おっけー親父!腰やんなよw」

「黙ってさっさと仕事しろ!」

「へいへーい」


よーっし親父もからかったことだし作業作業〜っ


「今日もうまそうだなー。ええっと今日市場に出す分はいつもの量でいいよな。さっさとやるぞーおぉー!」




「いやー結構時間かかったなー」

「まずいなーすぐにでねーと市場におくれちまう。おいヘルもう出るからさっさと乗れ」

「はいよー」



「やっぱ揺れるなー酔っちまいそうだ」

「仕方ねーだろ。こんなとこまで整備されることはねーんだから」


そう、整備されることがない

この辺りには魔物が出る

っつても大したことはない。ここら辺で出るのはG級の魔鼠ぐらいだ。無視していいレベルの魔獣しか出てこない.



はずだった



「親父!もっと早くできねーのかっ!!」

「無理だ!これ以上早く走らせると馬がもたねー!」

「でも!追いつかれちまうぞ!」

「あぁ!くそっ!なんでこんあところにっ!」


『ハイオークの群れがいるんだ!』


「急げっ!急いでくれっ!」

「おねがい......................」






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