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ミステリー的読書の仕方

作者: 応滝
掲載日:2018/05/05

ミステリ要素なんてお固いだけで、おもしろくない! という部分に反論したかった

 ミステリの根幹は感情で、論理性は用いるけど納得とか共感とかそういう割合がおおいんかなと。

 子供っぽい感情かもしれない。

 喜怒哀楽でいうと、喜びかな?


 常識からの裏切りとかものの例外ってのを知る。

 たとえば、「殺人事件」ってのがあったら普通に想像するのが「人が人を悪意をもって殺傷した」ってことだと思うんだけども

 これを「昨夜その部屋に入った人間は誰もいない」と裏切るわけだ。

 普通だったら、こうだろう。そこからズレる。受け手の感情が動く。


 こういう特別性、特殊性ってどんなものにもあると思う。欲動をかき立てる要素のひとつだとは思う。


 で、「窓からなら入れるんじゃないか」と不思議の理由を見つけて、それが分かって膝をつく。

 なるほど、と。

 そういうことかー、とか。その手があったかーって感情に来る。

 「窓から部屋に出入りする」ってのは普通じゃ考えないからね。


 順序が違うわけだ。

 不思議なことが起こる不安定さ。

 理由が分かったら不思議なんかじゃない安定さ。

 そのふたつの相転移。


 そうだな、たとえば子供の頃のエピソードをします。


 ドアは締めるものって教えられるじゃない?

 冷蔵庫のドアだってトイレのドアだって締めろって言われる。

 ところが、ある日、家族で出掛けて帰ってくると親たちがドアというドア、窓という窓を開け始めるんですよ。

 少年のあたまんなかは、ハテナでいっぱいです。


 これ、出掛けてる間にバルサン炊いてたんですよ。


 ミステリの面白さってこういうことだと思うのです。

 子供が面白いって感じるような感情をそのまま使ってる。もしくはその延長線上にある。


 構造として、順序が違うわけだ。

 まず常識、普通、ルールという前提を用意して。

 それを外れる非常識、特別がある。

 その理由が判明する。


 因果関係を逆順に表示する。

 ミステリっぽさってここなのかな、と。


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