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新書広東大侠激突  作者: 東武瑛
9/13

山道を行く

宣教師は鞄と聖書を持って馬車から降り立った。

鞄を開けると折り畳み式ライフル銃を取りだし背負う。またガンベルトを腰に巻いた。ベルトに二挺拳銃を差した。そして山道に入って行った。やはり聖書を手にしていた。

 討伐隊は夜中になったため焚き火をし露営していた。早川は剣を抱き焚き火を前に座っていた。いつ、また虎が出て来るかも知れないと用心していた。隊員の多くは眠りについていた。

「早川、まだ起きているのか」隊員の1人が聞く。「寝つけない」早川は答えた。

「お主のおかげで我々は安心して眠れる。申し訳ないな」隊員が言った。

「気にするな」早川は答えた。

日が上って来た。ダーン。銃声で隊員は目を覚ました。皆の前に宣教師が現れた。

 「虎を打ちました」宣教師は言った。

頭部を撃ち抜かれた虎が横たわっていた。

「お主も馬を探しているのか」隊員が聞いた。

「そうです」宣教師は答えた。

「是非とも我々の仲間に入ってくれ」隊員が言った。しかし、宣教師は「私は1人で探します」と言って山道を進んで行った。

同じ頃、李と白も山道を進んで行った。

李も白も棍を手にしていた。

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