表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
遊心詩  作者: 末広のどか
8/43

真夏の朱 / 病原体

真夏の朱


ぶつかったフリをしてお辞儀をする。

厭悪に押し潰される僕は。

森へと。沈下した船。

芸者の積もりで、滴る泪と引き換えに千古の先駆は何処へ逝く。


地を這う様な感覚で君へと。頑是無い君と夕の若草汁。

僕は愚かだ。

疎癒ゆ君を亡くした。

口元が引き攣る様に咲えと嗤う。

嗄れた声で「愛してる。」




病原体


或る日。

路上の紫煙と共に何時か古の噂。

うら若い 女の噺。

彼女は病原体だった。

彼女の躯そのものがウイルスであった。

彼女は触れた者を不治の病にかけ、魘う。

感染こそしないが、周囲から非難され、咎められた。

__そう、病の様に。


出来るのは人を苦しめる事だけ。

やりたい訳じゃ無いのに。

何で。

噂は噂。直ぐに広まってしまう。

直ぐに相手にされなくなって、咎められる。

もう厭なんだ。さよならしよう。

最期に 有りったけの

私を。


それから世界は彼女に苦しめられた。

僕もその一人である。

或る日。路上の紫煙と共に一人の女。

うら若い女の姿。

その女は、顔も見せず、只此方を見て

「…貴方にも私の一部をあげる。…貴方には、全部、あげ…る……。」

と。

__これは、或る日の噂。

1、2年前に書いたもののリメイクです。

至らぬ所があり過ぎて恥ずかしいです……

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ