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霧の中の真実
死んで、また死んで。
きっとまた繰り返すでしょう。
彼方は死なないものだと思っていた私には、
その言葉は酷く恐ろしかったのです。
後を追うには、
堕ちるだけ。
彼方は何故、こんなにも
脆く、儚く、美しいのでしょうか。
私はただ、彼方に付いて往くだけ。
そんな私の存在を
彼方は、許してくれますか?
彼方と歩んだ此の道は
濃い霧に包まれて
姿を消してしまいました。
それはきっと、彼方自信。
もし彼方が死んでしまっても
私は彼方に付いて往きます。