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プロローグ

嘘とか夢とかの言葉がたくさん出てきます。

結末はまだ考えていませんが頑張ります。

 

  結局、こんなものか。

 僕は、その日のために必死で集めた紙の束をビリビリに引き裂き、ゴミ箱に捨てた。

 こうでもしなければ、この怒りをどこに当てればいいか分からなかったからだ。 


 大人は嘘つきだと僕はいつも思う。

 夢は叶うと謳いながら、現実を見ろと諭す。

 努力は実を結ぶと言いながら、その努力を見ようともしない。

 君の味方だと肩を叩き、何もしないで見てるだけ。


 それは、今回の面接にだって言えることだ。

 大きな挨拶で採用は決まるとか大口叩いておきながら、結局は数枚の紙切れの結果で不採用。

 一体何がしたいのか。あんな嘘を信じて、普段出さないような大声で挨拶していた自分が馬鹿馬鹿しい。


 また怒りを覚え、今度は何度も書き直した履歴書の下書きを破り捨てた。

 こんな事をしてても始まらないのはわかってる。

 いくらあたろうとも不採用という結果が変わるわけではない。


 僕は、ゴミ箱に溜まったゴミを一瞥し、教室へと戻った。


 

 教室に戻ると、友人である三野崇が走り寄ってきた。

 「ヒロ、どこ行ってたんだよ。」

 崇は片手に持っていたプリントを僕の前に突きつけた。

 「今度さ、ここの企業説明会行こうと思うんだけど、ヒロも行く?」

 僕は、隆が持っているプリントをつかみまじまじと読む。

 どうやら、電子系、情報系の企業が集まって会社説明を行うらしい。

 次の企業はまだ決めていないし、行ってもいいかな。

 「いいよ、一緒に行くよ。」

 崇は、わかったと言ってパソコンの方へと戻っていった。

 しばらくして、僕の近くにあったコピー機が数枚の紙を吐き出した。

 横目で見ると、さっきの説明会の日程表だった。

 もう一度、崇が駆け寄ってきてコピー機が吐き出した紙を僕に渡してきた。

 「ここのサイトのここに入ればこのページに飛ぶから。」

 そして、持っていた赤ペンでいくつかの日付に丸をつけた。

 「俺は、この日か・・・この日に行こうと思ってるから。」

 「わかった。」

 「参加企業も詳しく載ってるから。」

 「うん、ありがとう。」

 「まあ、まだチャンスはたくさんあるんだから。気を取り直していこうぜ。」

 「うん、わかってる。ありがとう。」

 さりげなく心配してくれていた友人に、僕は感謝した。

 ちょうど、休み時間の終了を告げるチャイムがなる。

 「じゃあ、後で。」

 「うん。」

 僕は、崇と分かれて自分の席に着いた。

 これから始まる授業は話ばかりでつまらないし、インターネットで企業でも調べておこうかな。

 出欠をとる教師の声を聞き流しながら、僕、佐野廣久はパソコンのスイッチを入れた。

 

 


 




 

物語の始まりなので、少し文章が少ないですが

これから増えるように頑張ります。

興味を持っていただけたなら嬉しいです。

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