昨日のおやつは
馬鹿な話。
私は不思議な能力を持っている。
生まれつき、相手の患っている病気を食べられるというもの。
病名も食べるとわかる便利仕様。
暇つぶしに、昼ごはんに、おやつがわりにといろいろ食べてみたりしているんだけども
たまにとても美味しいものとかあって困る。
私を太らせるつもりかコノヤロー。病気のくせに生意気だ。
道行く人を伺って、適当にぶつかる。
今日はおやつが少なかったからしょうがない、しょうがないんだ。
口の中にじんわりと味が広がる。
頭の中に浮かんだ病名は「暦必須病」
なんだこれはと思うレベルでまずかった。
え、ナニコレタベモノジャナイデスヨイヤビョウキダケドソウジャナクテ(ry
…はっ、あまりの事態に私の思考がおかしくなってしまった。
例えるならばそう、くさやと生クリームと草とペ○シのあずき味を混ぜたかのような…。
とにかくヤバい。
名前は割と普通のくせにどんだけまずいんだよ!やべーな!
しかももったりと胃に来る感じ、重症な部類だコレ。
私はそそくさとその場を離れ、駅のトイレでリバースした。
もう適当に病気つまむのやめよう、そうしようという思考を私に植え付けるには充分だった。
「普通におやつ買えばよかったよぉ…」
「と、ここまでが昨日の話だ」
「なげーよ!?てかお前の能力キモッ!!」
「しかしさぁ、」
「うん?」
「暦必須病って、なんなんだろうな…」
「知るか」
ていうか、僕が知りたい。