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あの頃を思い出せば

作者: 朝焼 悠

逃げたい

もう関係ないって


でも

不自由でいることも

縛りがあることも

嫌だって思ってしまうことも


抜けないと

その先へは

行けないから

力が入る

緊張もする


本来

僕は

ここのいたらいけない

助けられてばかりで


自分の力では

なにもできない

ただここで

逃げたら

もう僕に次はなくて


行く場所もないから


あの頃の

どん底

思い出せば

あの頃と

比べてみたら


今のほうが

ずっと

恐くて

緊張するけど


僕が知る

一番のどん底


あれと比べれば

ここは

暗闇でも

地獄でも

ない


だから

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