始まりの街【ファスティア】 1
次回は多分掲示板だと思います
再び意識が浮かび上がり、目を開けると眼前には中世ヨーロッパのような町並みが広がっていた。
一つ言わせてほしい。
「スキル『日光克服』ってスキルポイント200の中の150も使うのほぼボッタクリでしょ!?」
まぁ叫んでも何も変わらないので、街に繰り出そうとしたその時、
『称号《流浪の旅人》を取得しました』
脳内に機械的な音声が聞こえた。
えーとなになに《称号》?
ふーん、説明によると条件を満たしたときに得る事ができる特殊なものらしい。
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称号《流浪の旅人》
《効果》敏捷に+1の補正
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さぁ、今度こそ街へ!!
―――しばらくの間歩き続けた結果、こんな事が判明したよ!
サービス開始したばっかだから、人多すぎて潰れるってね☆。
しかも他のプレイヤーさんから見られてるし。
と、いうことでマップ【始まりの平原】に到着!!パッと見ただけでも百人はいるね!
ログインしたときにアイテムポーチに入ってた装備を着る。性能は防御に2の補正とか。最初だから仕方ないよね!!
「すぅ…よし!!一狩り行こうぜ!!」
息を深く吸い込み、活を入れて近くのモンスターに突撃する。更にアイテムポーチから武器を取り出す。
「ギュビィィィィィィ!!」
角の生えた兎型モンスターを『鑑定』する。
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鑑定結果
名
HP 25/25
MP 5/5
力 15
敏捷 30
防御 20
信仰 0
運 15
SP 0
種族 ホーンラビット
種族スキル 無し
スキル 『跳躍』
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「よわっ!!?」
「ギュビィ!!」
ホーンラビットとやらが私の言葉を聞き、一直線に突撃してくる。私は体を一歩引いて、剣でいなす。
バランスを崩したホーンラビットの首に剣を突き刺す。
「ギュビィィィ……ィ」
「戦闘終了……だね!」
そこまでやった後に気付いた。周りの人、めっちゃ見てくるじゃん!?なんで!?
「……まじかよ、あのお嬢ちゃん弱いとはいえホーンラビットをソロ討伐しやがった…」
「……俺ですら二人体制なのに」
そんな中話をしているとは露知らず、ホーンラビットの死体をアイテムポーチに入れた。
すると、ピロンッとシステムウィンドウが浮かび、自らの存在を知らせる。
「え!?解体系じゃない!?ドロップ系かー」
システムウィンドウには私が倒したホーンラビットが死体ではなく【ホーンラビットの足】や【ホーンラビットの前歯】というアイテムを取得したことを知らせた。
「これがわかったなら、採取開始だ!!」
――――――2時間後――――――
二時間採取したあとに私は街に戻っていた。採取できたのは三種類
ちなみに街の名前は【ファスティア】って言うらしいよ。
世界の名前は【ドルイドル】なんだって!
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【薬草】世界全域に存在する植物。錬金術を使うとポーションを作成できる。
【魔力草】世界全域に存在する植物。そのまま使っても加工してもMPが回復する。
【鉄鉱石】世界全域に存在する鉱石。鍛冶魔術を使うと様々な物に使える。
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この中の【薬草】が10個、【魔力草】が12個、【鉄鉱石】が5個も取れた
「ふわぁ……今日はもう疲れたしログアウトかな」
私がログアウトボタンを押すとゆっくり視界が黒く染まり意識が消えた。