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嘘告してきたコミュ障な幼馴染にやり返してやった

作者: 把瑠都
掲載日:2023/01/24

初投稿です。拙い文章ですが、暖かい目で見てください。

    「っていうのは嘘なの。」 俺はそう告げられた。

というのも、俺は浅見拓人。ごく普通の高校3年生だ。そんな俺には幼馴染がいる。名前は中島玲奈と言い、容姿端麗、成績優秀で運動神経までいいというまさに神に愛されているかのような彼女ではあるが、ひとつだけ欠点がある。


 それは極度のコミュ障であるということだ。何事もそつなくこなしてしまう彼女は人と喋るときばかりはそうはいかないのか喋りかけられると必ずといっていいほど俺の背中に隠れてしまうのだが、俺と喋るときだけは普通に喋れるようだ。幼馴染だからなのかはわからないが。

 玲奈と初めて会ったのは小学1年生だ。筆箱を忘れ、誰にも喋りかけられなかったのか、オロオロしている玲奈に俺が鉛筆を貸してあげたのがきっかけだった。

 そんな出会いからもうかれこれ12年の付き合いになる。


 そんな彼女が今日の昼休みに

 「たっくん、きょ、今日の放課後に、は、はなしたいことが、あるの。」

 と珍しく自分から喋りかけてきたので

 

 「わかった。じゃあ、屋上でいいか?」

 

 「う、うん。待ってるね。」 

 というようなやりとりがあり、授業が終わると帰りのしたくをして、玲奈が先に屋上に行ったのをみて、俺も屋上に向かった。


 「玲奈ー。きたぞー。」

 俺は屋上のドアを開けながら、そう呼びかけた。

 そこからしばらく間があったが、玲奈がようやく喋りはじめた。

 「た、たっくん。きょうは来てくれてありがとう。その、あの

  わ、わたしとつ、付き合ってくださいっっ。」

 

 「告白してくれてありがとう。「っていうのは、う、嘘なの」は?」

 

 「ごめんね。」

 そういうと玲奈は屋上から走り去ってしまった。


 「あっ、おい!玲奈!」

 俺はしばらく呆然としてしまった。

 

 そこから、俺は一人で家に帰った。久しぶりの一人での帰り道だ。俺は家までの帰り道を歩く中も家に着いてからもずっと玲奈のことを考えていた。

 一応、昨今のラノベに出てくるような鈍感系主人公ではないと自分では思っているが、今日の玲奈の告白が本当に嘘かどうかはわからない。なんで玲奈はあんなことをしたんだ・・・

 そんなこんなで考え込んでるうちに、夜が明けてしまった。

 「全然眠れなかったな。とりあえず朝の準備しなきゃな。」

 ちなみに俺と玲奈はいつも一緒に学校に通っている。まあ、さすがに昨日のことがあったので、今日の朝はいないと思うが。

 


 朝食や着替えなどをすませ、玄関を出る。

 「いってきまーす。」

 いつもの待ち合わせしている場所にきたが、やはり玲奈はいなかった。

 

 一人で学校に向かっている途中、背後から声をかけられた。

 「拓人、おっは〜」

 声をかけけてきたこいつは田中仁。高校からの友達だ。

 

 「おはよう、仁。」

 

 「今日は中島さんとは一緒じゃないのか?」

 

 「まあ、ちょっとな。」


 「そうか。大丈夫か?なんかあったら気にせず言えよ。」


 「ありがとな、やばかったら相談するわ。」

 

 「おう。ところで、こないだの模試できたか?」


 「どうだかな。自己採点だとまあまあ良かったけどな。」


 「絶対できてるやるの言葉なんだよな〜」

 

 そんな会話をしながら歩いていると、学校に着いた。

 

 教室に着くと、玲奈はいた。同じクラスなので当たり前ではあるが。どうやら今日はいつもの待ち合わせ時間より早く登校していたようだ。だが、玲奈の方を見ても目を逸らされてなかなか目が合わない。

 

 午前の授業も終わり、昼休みになった。


 「玲奈。少し話があるんだが。」


 「ご、ごめんっ。」


 「玲奈っ!」

 

 玲奈は走り去ってしまった。

 

 玲奈は結局、昼休みが終わるまで教室に帰ってこなかった。


 放課後になり、玲奈に喋りかけようとしたが、一足先に帰ってしまったようだった。


 俺は急いで帰るしたくをする。


 「拓人、今日一緒に帰らないか?」


 「すまん、今日は先に帰る!」


 俺は全力で帰り道を全力で走った。


 そしてついに玲奈の後ろ姿を見つけた。俺はその背中にむかって全力で叫んだ。

 

 「玲奈!少し待ってくれ!俺の話を少しでいいから聞いてくれ!」


 玲奈がゆっくりと振り返った。

 

 「た、たっくん、昨日のこと怒ってないの・・」

 

 「そりゃあ、びっくりはしたし、悲しくはなったけどな。」


 「じゃ、じゃあなんであんなことした私にこんな喋りかけてくるの?私たっくんことかなしませたんだよ!」


 「玲奈。俺のこと舐めんなよ。もう付き合いも12年だぞ。昨日の玲奈の行動だって、悪意があってやったことじゃないのはわかるさ。」


 「たとえ悪意がなくたってあんなこ「好きだ!玲奈」ふぇ?」


 「好きだ、玲奈。だから、俺と付き合ってください。」


 「え、あ、う、うぇ、だ、だって嫌いになったんじゃないの」


 「悲しんだとは言ったけど、嫌いになったとはいってないぞ。そりゃあ、俺も嫌われたのかとかいろいろ考えたさ。でもこれまでの玲奈のことを考えてわかったんだ。昨日のことも答えを聞くのが怖くなって言っちゃったんだろ?」


 「そ、そうだけど、そ、それでも許されないよ。あんなこと・・・」


 「俺はそんな喋りベタな部分も含めて玲奈のことが好きなんだ。だから、玲奈。俺と付き合ってくれ。答えをきかせてくれ。」


 「ほんとに私でいいの?たっくんならもっといい人をみつけられるよ。」


 「他のいい人じゃなく、俺は目の前の玲奈がいいんだ。」


 「こんな私でよかったら付き合ってください。」


  そう言った玲奈の顔は涙で濡れていたが、夕日に照らされたその笑顔を俺は一生忘れないだろう。

  

  こうして俺のコミュ障な幼馴染へのやり返しが成功したのだった。


 


 

 





 



 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました!!!

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