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vs雪見だいふくちゃん/vsガリガリ君


「今日の授業は組体操の授業をします」


 今から組体操の授業をする


「笛の合図に合わせて動いてねー」

「サボテン、電柱、シャチホコの順だからねー」


「サボテンが苦手だなー」

「足が滑りそうで怖いし」


「シャチホコはエビフライみたいで美味しそうでカツ」

「ビッグカツの組体操は無いでカツか?」


「ビッグカツの組体操があったら床に寝転がるだけだから簡単だね」


「そんなの組体操じゃないでカツ」


「はい、10分だけ休憩の時間にします」

「10分経ったら再開します」

「休憩時間に組体操の練習はしちゃだめよ」

「危ないからね~」


 先生は休憩に行ってしまった。


「モッチモッチモーチモチ」

「偵察班の言っていた通り学校に居たモチね」

「私はアイス傭兵団所属の雪見だいふくの精霊モチ」

「ブラックサンダー将軍に雇われてビッグカツ坊やを探していたでモチ」

「大人しくうまい棒空気味を渡すでモチ」

「なお、雪見だいふくは冷凍庫から取り出して8分ぐらい待ってから食べるのがオススメでモチ」


「アイス傭兵団は元々災害が起きた時に精霊を救助するだけの軍団だったはずカツ」

「優しかったアイス傭兵団がこんなことするわけ無いでカツ」

「きっとブラックサンダー将軍のブラックオーラの影響を受けているでカツ」

「雪見だいふくちゃんを絶対に元に戻してみせるでカツ」

「カツオ!!!」

「準備するでカツ!!!」


 カツオはポケットにしまってあったビッグカツの袋を開けた。


「カツの食感が病みつきになる~」

「絶対に元に戻してみせるぞー」


「モッチモッチモーチモチ」

「私のお餅は全ての物理攻撃を吸収する」

「そのお餅から繰り出される必殺技受けるがいい!!!」

「モチモチローリング!!!」


ゴロゴロゴロゴロゴロゴロ


ドーーーーーーーーーーン


 雪見だいふくちゃんは周りの鉄棒や校庭を破壊しつつ突進してきた


シュバババババババババ


 カツオは反復横跳びで雪見だいふくちゃんの攻撃を避けた。


「避けるのはいいけど凄まじい破壊力だ」

「一発でもくらったらひとたまりもないぞ」


「校庭がボロボロになっていくでカツ~」

「これ以上ボロボロになったらつまづいて危険でカツ」


ゴロゴロゴロゴロゴロゴロ


シュバババババババババ


「あっ......」


 カツオは雪見だいふくちゃんがボロボロにした校庭のへこみに足を取られた。


「危ないでカツー!!!」


シュバババババババババ


「危ない所だった......」

「時間をかけると転ぶ危険も大きくなるしどうしたらいいんだ......」


「これ以上時間をかけるとカツオが転んで危ないでカツ~」

「どうしたらいいんでカツ~」


「10分経ったから組体操の練習を再開するわよー」

「ってなにこれー!!!」

「校庭がボロボロじゃない!!!」

「あーまた幻覚を見てるみたい......」

「目覚めると何事もなく組体操が始まるのかな......」


 先生は気絶してしまった。


「組体操......体操......」

「そうでカツ!!!」

「カツオ!!!」

「体操でカツ!!!」

「雪見だいふくちゃんはお餅に包まれているでカツ」

「体操をして周りを温めれば熱くなってお餅を脱ぐしか無くなるでカツよ」


「そうか、その手があったか」


ゴロゴロゴロゴロゴロゴロ


シュバババババババババ


フッフッフッフッフッ


 カツオは攻撃を避けつつスクワットを始めた。


「僕たちも手伝うよ」


 クラスの皆がスクワットで周囲を温めるのを手伝ってくれた。


フッフッフッフッフッ


 カツオのスクワットで周囲の気温が10度上昇した。


「暑いでモチ~」

「動けないでモチ~」

「あついあついあついあついー!!!」

「緊急脱出モチ~」


 雪見だいふくちゃんの中身が飛び出した。


「さあ覚悟するんだ」

「正義のビッグカツパンチ!!!」


 雪見だいふくちゃんの中身は正義のビッグカツパンチをくらった。


「私はここで何をしていたでモチ......?」


「やっぱりブラックサンダー将軍のブラックオーラにやられていたカツか」

「雪見だいふくちゃんはブラックサンダー将軍に操られていたでカツ」

「校庭をボロボロにしたりして大変だったでカツ」


「私がそんなことをしてしまったでモチか......」

「ご迷惑をおかけしました」

「それでボロボロにしてしまった校庭はどうしましょうか?」


「それなら僕に任せて!!!」


 そう言うとカツオはハッピーターンの袋を開けて食べた。


「手に付いた粉が美味しい~」

「ハッピーハッピーハッピッピー」

「ハッピーハッピーハッピーパウダー」


 カツオの手から出たハッピーパウダーのおかげで、モチモチローリングでボロボロになった校庭は綺麗になった。

 雪見だいふくちゃんは子どもたちに謝ることになった。


「ご迷惑をおかけしたでモチ」


「いいよー」

「というかスクワットが楽しかったぐらいで、特に謝られるようなことしてないよー」

「校庭がボロボロになるのはいつものことだしー」


「ありがとうでモチ」


「スクワットしたからアイスが食べたくなったなー」


「分かったでモチ」

「雪見だいふくをあげるでモチ」


 雪見だいふくちゃんはクラスの皆と仲良くなった。


「目を覚まさせてくれたお礼に今まで狩ったうまい棒空気味をプレゼントするでモチ」

「ブラックサンダー将軍の野望をくい止めて欲しいでモチ」

「あと、他のアイス傭兵団に会ったら目を覚まさせてあげて欲しいでモチ」

「皆ブラックサンダー将軍のブラックオーラにやられてしまっていると思うでモチ」


「分かったでカツ」

「必ずブラックサンダー将軍に勝ってみせるでカツ」


「あれ......校庭がボロボロ......じゃない」

「子どもたちもいつも通りね......」

「子どもたちが無事で良かったわ~」


 先生が目を覚ました。


「それじゃあ組体操の続きをするわよ~」

「はい、笛の音に合わせてね~」


「分厚い盾を持った相手に歯が立たなかったでカツ......」

「これは今後の課題でカツ」


「そうだね」

「なんとかしないとだね」


 スクワットを頑張り過ぎたので、カツオは組体操でちょくちょく失敗してしまった。


 ******


「今日の授業はマット運動をします」


 今からマット運動の授業をする。


「前転はできるけど後転が苦手だな~」

「倒立前転とかできないし」

「倒立とか怖くてできないよ~」


「僕も一緒に前転の練習をしてみるでカツ」


 ビッグカツ坊やは前転を始めた。


「目が回るでカツ~」

「止まらないでカツ~」


「何やってるんだいビッグカツ坊や」


「止めてくれてありがとうでカツ」

「どうやら僕には前転の才能がありすぎるみたいでカツ」


「ビッグカツ坊やは天才だねー」


「照れちゃうでカツ~」


「みんなー、10分だけ休憩にします」

「10分経ったらマット運動のテストをしますよー」

「今のうちに休憩しておいてねー」


 先生は休憩に行ってしまった。


「ガーリガリガリガリ」

「偵察班の言っていた通りの場所にビックカツ坊やが居たでガリ」

「僕はアイス傭兵団所属のガリガリ君の精霊でガリ」

「ブラックサンダー将軍の命でビッグカツ坊やのうまい棒空気味を奪いにきたでガリ」

「覚悟するがいいでガリ」

「あと、ガリガリ君リッチも美味しいでガリよ」


「ガリガリ君までブラックオーラにやられてしまうなんて......」

「絶対に元に戻してみせるでカツ」

「カツオ!!!行くでカツ!!!」


 カツオはポケットにしまってあったビッグカツの袋を開けた。


「カツの食感が絶妙~」


「ガーリガリガリガリ」

「全てをガリガリと削る前歯の餌食になるでガリ~」

「ガリガリトンネル!!!」


 ガリガリ君は地面を削って地下に潜った。


「なんだってー!?」

「これじゃあどこから攻撃が来るか分からないでカツ」

「カツオー!!!」

「とにかく動くでカツ」

「そうすればとりあえず襲われはしないはずでカツ」


「分かったー」

「動いてみるー」


シュバババババババババ


「ぐぬぬ......」

「目標が定まらないでガリ......」

「けど地下で待ってるだけで勝手に体力切れになってくれるでガリ」


シュバババババババババ


「このままじゃ体力が持たないよ......」

「何とかしないと......」

「試しに止まって直前で避けてみるか」


 カツオは動きを止めた。


「待ってたでガリ!!!」

「ガリガリアッパー!!!」


「ぐああああー!!!」


 カツオは空中に吹き飛ばされた。


「カツオー、大丈夫でカツかー」

「やっぱり止まったらやられるでカツ」

「一体どうしたらいいでカツ......」


シュバババババババババ


「ガーリガリガリガリ」

「クラスの皆も巻き込んでやるでガリ」

「ガリガリアッパー!!!」


「キャアアアアア」

「転んじゃったーいたーい」

「ママー」


「やめるでカツ!!!」

「クラスの皆は関係無いでカツ」


「さあ、さっさとうまい棒空気味を渡さないとクラスの皆をガリガリしちゃうでガリ」


「早く何とかしないとクラスの皆が......」


「みんなー、マット運動のテストをするわよー」

「キャアアアアア」

「何これー!?」

「校庭は穴が開いてボロボロだしクラスの皆もうずくまってる...」

「これはいつもの夢ね......」

「きっとこのあと気絶してしまうわ......」


 先生は気絶して倒れてしまった。


「マット運動......マット運動......」

「そうでカツ!!!」

「カツオ!!!」

「マット運動でカツ!!!」

「下から攻撃されてもマット運動を思い出して前転すれば大丈夫でカツ!!!」


「そうか、その手があったか!!!」


 カツオは立ち止った。


「何を思いついたか知らないでガリが、とどめでガリよ」

「ガリガリアッパー!!!」


クルクルクルクルッ......シュタ


 カツオは前転して吹き飛ばし攻撃をいなした。


「な、なに~僕の攻撃が効いていないでガリ~」


「これでガリガリ君の攻撃は効かないぞ」

「覚悟するんだ!!!」

「正義のビッグカツパンチ!!!」


 ガリガリ君は正義のビッグカツパンチをくらった。


「僕はここで一体何をしていたでガリ......?」


「ガリガリ君はブラックサンダー将軍のブラックオーラにやられて正気を失ってたでカツ」

「校庭をボロボロにしたのもガリガリ君でカツ」


「そんなガリ......」

「大変なことをしでかしてしまったでガリ」

「ボロボロになった校庭とかどうしようでガリ」


「ボロボロになった校庭なら任せて!!!」


 そう言うとカツオはハッピーターンの袋を開けて食べた。


「手に付いた粉が病みつきになる~」

「ハッピーハッピーハッピッピー」

「ハッピーハッピーハッピーパウダー」


 カツオの手から出たハッピーパウダーのおかげで、穴でボロボロになった校庭は綺麗に直った。

 そして子どもたちの傷も完全に治った。

 ガリガリ君は子どもたちに謝ることになった。


「ガリガリしてごめんなさいでガリ」


「いいよー」

「下から突き上げられて空を飛ぶの楽しかったもん」

「浮遊感サイコー」

「傘差すから下からまた突き上げて欲しいなー」


「許してくれてありがとうでガリ」


 ガリガリ君はクラスの皆と仲良くなった。


「目を覚まさせてもらえたお礼に今までに狩ったうまい棒空気味をあげるでガリ」

「きっと僕の他にもブラックオーラで操られたアイス傭兵団の仲間がいるはずなんだガリ」

「その子たちも助けてあげて欲しいでガリ」


「分かったでカツ」

「必ず助けるでカツ」


「校庭に穴が開いてボロボロに......」

「なっていないわね......」

「子どもたちも元気そうだし、いつもの幻覚だったみたいね......」

「最近幻覚をよく見るけど疲れているのかしら......」


 先生が目を覚ました。


「とにかく皆が無事で良かったわ」

「さあマット運動のテストをするわよ~」


「よーし、テスト頑張るぞー」


「頑張るでカツ」


 ガリガリ君との勝負で前転を極めたカツオは綺麗な前転をすることができた。


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