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vs亀田の柿の種君/vsきのこの山君


「くーっ、わさび味の柿の種は鼻に効くな~」


 学校に柿の種を持ち込んで昼休みにこっそり食べている。


「学校にそんなの持ち込んじゃいけないでカツ」

「先生に取り上げられちゃうでカツよ~」


「このいけないと分かりつつ食べる至福の時間......」

「昼ごはんで腹8分目のところに柿の種を入れて10分目にするのが気持ちいいんじゃないか~」


「そんなこと言ってー」

「先生にバレて怒られても知らないでカツ」

「そもそもクラスの皆には既にバレてるでカツ」

「いつ先生に気付かれるか分からないでカツ」


「まあまあー」

「ビッグカツ坊やも柿の種わさび味、1ついかが?」


「もちろん貰うでカツ」

「ツーンとするのが好きでカツ」


「ターネタネタネタネ」

「やっと見つけたでタネ」

「僕は亀田の柿の種なんだタネ~」

「ブラックサンダー将軍の命により、ビッグカツ坊やを探していたでタネ~」

「さあ大人しくうまい棒空気味を渡すでタネ~」

「あと、とにかく刺激を求める君にはピーナッツ無し亀田の柿の種わさび味をおすすめするタネよ」

「安曇野産わさびから作った粉末わさびはとても刺激的で美味しいタネ」


「絶対に渡さないでカツ」

「このうまい棒空気味はビッグカツ坊やが国王になるために皆がくれた大事な1票でカツ」

「信じて1票をくれた皆を裏切るわけにはいかないでカツ」

「カツオ!!!」

「一緒に戦うでカツ!!!」


 カツオはポケットにしまってあったビッグカツの袋を開けた。


「カツの食感が最高~」


「もともとタダで渡してもらえるとは思っていないでタネ」

「無限!!万華鏡柿の種」


 クラスの子どもたちが急に元気になった。


「亀田の柿の種食べたーい」

「気づいたらもう1個」

「手が止まらな~い」

「亀田の柿の種~亀田の柿の種~」


「クラスの皆は一体どうしてしまったでカツか!?」


「亀田の柿の種は無限に食べられることを利用して軽い催眠をかけたタネ~」

「今のクラスの皆は僕の言いなりなんだタネ~」


「クラスの皆、目を覚ますんだ!!!」


「無駄だタネ~」

「亀田の柿の種の魔力には抗えないんだタネ~」

「さあ、もっと亀田の柿の種が食べたければビッグカツ坊やを捕まえるでタネ」


シュバババババババババ


 クラスの皆が一斉に突進してきたため反復横跳びで避けた。


「一体どうしたらいいんだ」

「クラスのみんなが操られたままじゃ集中して戦えない!!!」


キーンコーンカーンコーン


 授業開始のチャイムが鳴った。


「みんな~授業を始めるわよ~」

「けどその前にやることがあります」

「カツオ君......こっそりわさび味の柿の種を持ち込んでるって噂になってるわよ」

「だから1回持ち物調査をします......」

「ってなにこれー!?」

「みんな急に元気になってどうしちゃったの!?」

「きっとこれはいつもの夢なんだ......」

「目が覚めたらまた元に戻ってるはず......」


 先生は気絶してしまった。


「持ち物調査......わさび味の柿の種......」

「そうでカツ!!!」

「カツオ!!!」

「わさび味の柿の種でカツ!!!」

「わさびでクラス皆の目を覚まさせてあげるでカツ!!!」


「その手があったか!!!」


 カツオは持っていたわさび味の柿の種をクラスの皆の口に入れた。


「からーい」

「びっくりした~」

「目が覚めたー」


「しまった!!!催眠が解けてしまったでタネ~」


「クラスの皆は何とかなったみたいでカツ」


「これで亀田の柿の種君の攻撃は効かないぞ」

「覚悟するんだ!!!」

「正義のビッグカツパンチ!!!」


 亀田の柿の種君は正義のビッグカツパンチをくらった。


「僕はここで何をしていたでタネ......?」


「亀田の柿の種君はダークサンダー将軍のダークオーラを受けて正気じゃなかったでカツ」

「亀田の柿の種の魔力を使ってクラスの皆を操っていたでカツ」


「そんな酷いことをしていたタネか......」

「目を覚まさせてくれてありがとうでタネ」

「お礼にうまい棒空気味を渡すでタネ」

「ありがとうタネ」


「ありがとうでカツ」

「この1票、無駄にはしないでカツ」


 そして亀田の柿の種は子どもたちに謝ることになった。


「勝手に操ったりしてごめんでタネ」


「いいよー」

「亀田の柿の種が美味しかっただけだもん」


「許してくれてありがとうタネ」


「あれ......子どもたちが急に元気に......」

「なっていないわ......」

「良かった......」


 先生が目を覚ました。


「あっそうだ!!!」

「カツオ君、荷物検査をします」

「学校にお菓子を持ち込んじゃだめよ」


「とうとう年貢の納め時でカツ」


「とほほ~」


 カツオは先生にたっぷり怒られた。


 ******


「今日の授業は縄跳びをします」


 今から縄跳びの授業をする。


ビュンビュンビュンビュンビュンビュン


「縄跳びは得意だから楽しいなー」

「まだ二重あや跳びはできないけど二重跳びができるから楽しいなー」


「カツオはすっかり縄跳びの虜でカツね」


「10分だけ休憩にします」

「10分経ったら誰が一番縄跳びを長時間飛んでいられるか勝負するからねー」

「疲れるだろうから今のうちに休んでおいてねー」


 先生は休憩に行ってしまった。


「マーッシュマシュマシュマシュ」

「やっとビッグカツ坊やを見つけたでマシュ」

「僕はきのこの山の精霊でマシュ」

「ブラックサンダー将軍の命によりビッグカツ坊やの持っているうまい棒空気味を奪いにきたでマシュ~」

「さあ大人しくうまい棒空気味をよこすんだマシュ」

「あと、たけのこの里の方が人気があるだなんて信じないでマシュ」


「なんだってー!!!」

「たけのこの里君とあんなに切磋琢磨していたきのこの山君までブラックサンダー将軍のブラックオーラにやられてしまったでカツか」

「絶対に元に戻してみせるでカツ」

「カツオ!!!行くでカツ!!!」


 カツオはポケットにしまってあったビッグカツの袋を開けた。


「カツの食感がうまい~」


「マーッシュマシュマシュマシュ」

「ブラックオーラで支配された今はたけのこの里君なんて敵じゃない強さでマシュ」

「みんな廃村してしまえー!!!」

「マッシュルパウダー!!!」


パラパラパラパラパラパラ


「ハーックション」

「クション......クシュン」

「ハーックショックルン」

「なんだ......鼻水が止まらないぞ」

「目がムズムズして涙で前が見えない......」


「マーッシュマシュマシュマシュ」

「おいらの胞子を浴びると花粉症の症状がでるでマシュ」

「さあ次はクラスのみんなが花粉症になる番でマシュ」

「マッシュルパウダー!!!」


パラパラパラパラパラパラ


「鼻がムズムズするよー」

「くしゃみが止まらないよー」

「ママー」


「クラスの皆への攻撃はやめるでカツ」

「一体どうしたらいいんだ......」

「このままじゃカツオは花粉症で攻撃できないでカツ」


「さらにここで追加攻撃でマシュ」

「マッシュルキャノン」


ヒューーーーーーーボフンッ


 胞子の塊が発射された。


「うわー!!!」

「ぐへっ......ごほっ......」

「一体どうしたら......」

「何か打開できる一手を考えないと......」


「みんなー縄跳びの勝負をするわよー」

「今日は二重跳びを最も長くできた人が......」

「ってなにこれー!?」

「皆どうしちゃったの!?」

「ゴホッ......クチュン......」

「なにこれ......」

「校庭が胞子まみれだわ......」

「またいつもの夢ね......」


 先生は気絶してしまった。


「二重跳び勝負......縄跳び......」

「そうでカツ!!!」

「カツオ!!!」

「縄跳びでカツ!!!」

「縄跳びで胞子を吹き飛ばすでカツ!!!」

「胞子の塊は軽いから縄跳びで弾くでカツ!!!」


「そうか、その手があったか!!!」


「今度は眠くなる胞子をくらうがいいマシュ」

「マッシュルパウダー!!!」


パラパラパラパラパラパラ


ビュンビュンビュンビュンビュンビュン


 胞子は縄跳びの風圧で吹き飛んだ。


「これできのこの山君の攻撃は効かないぞ」

「さあ、覚悟するといい」

「正義のビッグカツパンチ!!!」


 きのこの山君は正義のビッグカツパンチをくらった。


「僕はここで何をしていたでマシュ......?」


「きのこの山君はブラックサンダー将軍のブラックオーラで操られてしまっていたでカツ」

「元に戻って良かったでカツ」

「きのこの山君は胞子を使って皆を攻撃していたでカツ」


「そんなことを僕はしてしまっていたのか......」

「この胞子まみれの校庭はどうしよう......」


「校庭なら僕に任せて!!!」


 そう言うとカツオはハッピーターンの袋を開けて食べた。


「手に付いた粉が美味すぎ~」

「ハッピーハッピーハッピッピー」

「ハッピーハッピーハッピーパウダー」


 カツオの手から出たハッピーパウダーのおかげで、胞子まみれになった校庭は綺麗になった。

 そして子どもたちの花粉症も完全に治った。

 きのこの山君は子どもたちに謝ることになった。


「花粉症にしちゃってごめんなさいでマシュ」


「いいよー」

「ずっとは嫌だけど、少しの間だけ花粉症が体験できて面白かった」

「それに花粉症の人の辛さが分かるようになったよ」

「だからキノコ料理を作ってくれたら許してあげるよ」


「わかった、今からキノコ料理を準備するマシュね」

「許してくれてありがとうマシュ」


 きのこの山君はクラスの皆と仲良くなった。


「助けてくれたお礼にうまい棒空気味をあげるでマシュ」

「本当に助かったでマシュ~」


「ありがとうでカツ」

「この1票は大事にするでカツ」


「あれ......校庭が胞子まみれに......」

「なっていないわ......」

「子どもたちも元気そうね......」

「いつもの幻覚だったみたいね......」

「皆が無事で良かったわ」


 先生が目を覚ました。


「何言ってるの先生~」

「僕たちいつも元気だよ~」


「え、ええ」

「先生疲れてたみたい......」

「心配かけてごめんね」

「さあこれから誰が最も二重跳びを長時間できるか勝負よ!!!」


「よーし頑張るぞ」


「頑張るでカツ~」


 カツオは二重跳びを30秒間連続でし続けることができた。


 ******


「鳥居から行ける異世界の情報収集はどうでサンダー?」


「はっ!!!」

「ビッグカツ坊やが異世界に潜伏していることまで掴みました!!!」

「現在、刺客を送っているのでうまい棒空気味を奪えるのも時間の問題かと思われます!!!」


「そうでサンダーか......」

「ビッグカツ坊や......もう逃げられないでサンダーよ......」

「念のためアイス傭兵団とお菓子四天王にも連絡しておくでサンダーよ」

「ビッグカツ坊やのうまい棒空気味は必ず奪い取るでサンダー」

「うまい棒空気味を集めて国王になるのはこの俺様でサンダー」


 ブラックサンダー将軍は不敵な笑みをうかべた。


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