vsメガネチョコ君/vsベビースターラーメン丸
「廊下でバケツを持って立ってなさい!!!」
授業中に何度も居眠りをしてしまい、廊下で目を覚まさせられることになった。
「やーい、怒られてるでカツ」
「早く寝た方が良いって言ってたのに無視するからでカツ」
「昨日発売の新作ゲームを早く攻略したかったんだよ~」
「おかげでクラス一番の進み具合なんだよ」
「早くクリアしないと皆からネタバレされちゃうよ~」
「パーチパチパチパチ」
「見つけたでパチ」
「オイラはメガネチョコの精霊でパチよ~」
「ブラックサンダー将軍に言われてこの世界でビッグカツ坊やを探していたでパチ」
「鳥居から最も近くの人間が集まる場所に隠れるなんて見つけてくださいと言っているようなものでパチ」
「さあうまい棒空気味をよこすでパチ」
「あと、メガネチョコの正式名称はハイエイトチョコなんだパチ」
「メガネチョコ君!!!ブラックオーラに負けるなでカツ」
「元はそんなことをする子じゃなかったでカツ」
「カツオ!!!いくでカツ!!!」
カツオはポケットにしまってあったビッグカツの袋を開けた。
「カツの食感がいいねー」
「絶対に元のメガネチョコ君に戻してみせる」
「そんな言葉はオイラに勝ってから言うでパチ」
「メガネフラッシュ!!!」
ピカーーーーーーーーーン
辺りをまばゆい光が包んだ。
「うぎゃああああああああ」
「眩しいー」
「眩しくて何も見えないでカツ」
「見えないと何もできないでカツ」
「パーチパチパチパチ」
「これで身動きは取れなくなったパチ」
「今のうちに降参すればうまい棒空気味だけで許してやるパチ」
「メガネフラッシュ......いったいどうすればいいんだ......」
「このままじゃカツオが攻撃できないでカツ」
「一体どうしたら......」
「そうでカツ!!!」
「カツオ!!!目を細めるでカツ」
「そうすればメガネフラッシュを無効化できるに違いないでカツ」
「分かった、試してみる」
カツオは目を細めた。
「何をしようと無駄だパチ~」
「メガネフラッシュ!!!」
ピカーーーーーーーーーン
「分かる......分かるぞ」
「メガネチョコ君、これでお前の攻撃は見切った」
「覚悟するんだ」
「ぐぬぬ......メガネフラッシュを攻略したのは褒めてやるでパチ」
「だが目を細めた状態でこの攻撃を避けられるパチかな?」
「メガネビーム!!!」
ビビビビビビビビビビビビ
メガネチョコ君のメガネからビームが発射された。
「ぐあああああああああ」
カツオは衝撃で吹き飛ばされた。
「やはり目を細めながら戦うなんて無理でパチ」
「オイラの攻撃もおおよそしか分からないはずでパチ」
「うっ......一体どうしたらいいんだ......」
「目を細めた状態だと視界が狭くて攻撃があんまり見えない......」
「ちょっとカツオ君うるさいわよー」
「ちゃんとバケツを持って立って......」
「キャアアアアアアアア」
「廊下がボロボロじゃない」
「あっ......いつもの夢か」
先生は気絶してしまった。
「バケツを持って......廊下で立つでカツか......」
「バケツ......」
「そうでカツ!!!」
「カツオ!!!バケツでカツ!!!」
「バケツを使ってメガネビームを跳ね返すでカツ」
「そっか!!!その手があったか」
カツオは持っていたバケツをメガネチョコ君に向けた。
「これでメガネチョコ君のビームは効かないぞ」
「バケツ1個で何が変わるでパチ」
「メガネビーム!!!」
ビビビビビビビビビビビビ
ピカーーーーーーーーーン
ドーーーーーーーーーーン
バケツの底に当たったメガネビームが反射してメガネチョコ君に当たった
「ぐはっ......」
「そ、そんな......必殺技が封じられたでパチ」
「こんなのどうしようもないでパチ」
「さあ、覚悟するんだメガネチョコ君!!!」
「正義のビッグカツパンチ!!!」
メガネチョコ君は正義のビッグカツパンチをくらった。
「オイラはここで何をしていたでパチ......?」
「メガネチョコ君はブラックサンダー将軍のブラックオーラにやられて正気を失ってたでカツ」
「メガネビームを使って廊下がこのありさまでカツ」
「なんと......これは酷いパチ......」
「すまなかったでパチ」
「ボロボロになってしまった廊下はどうしようでパチ」
「それなら僕に任せて!!!」
そう言うとカツオはハッピーターンの袋を開けて食べた。
「手に付いた粉が癖になる~」
「ハッピーハッピーハッピッピー」
「ハッピーハッピーハッピーパウダー」
カツオの手から出たハッピーパウダーのおかげで、メガネビームでボロボロになった廊下は綺麗に直った。
「オイラの代わりに直してくれてありがとうでパチ」
「お礼にうまい棒空気味を渡すでパチ」
「受け取って貰えると嬉しいでパチ」
「あと、ブラックサンダー将軍には4人の超優秀な四天王って呼ばれる存在がいるって噂があるから気を付けるでパチ」
「ありがとうでカツ」
「この1票は大事にするでカツ......」
「うん?ビッグカツ坊やどうしたの?」
「僕がここにいる限りブラックサンダー将軍の追っ手と戦うことになるでカツ」
「カツオに迷惑はかけられないでカツ」
「僕はここを去った方がいいでカツ」
「僕が居ないとどうやってブラックオーラにやられた精霊と戦うの?」
「それに僕はもうビッグカツ坊やを助けるって決めたんだ」
「ブラックサンダー将軍のブラックオーラにやられたビッグカツ坊やの仲間を助けないと」
「カツオを危険な目にあわせてしまうでカツ......」
「それでもいいでカツか?」
「みずくさいなビッグカツ坊や」
「僕たち友達じゃないか!!!」
「ずっと仲良くしてね」
「約束だよ」
「カツオ~~~」
「ありがとうでカツ」
「これからもよろしくでカツ」
「こちらこそよろしくね」
「うーん、廊下がボロボロになってて......」
先生が目を覚ました
「先生大丈夫?」
「廊下はこのとおりピカピカだし夢でも見てたんじゃない?」
「そ、そうね......」
「夢だったみたい......」
「最近夢ばかり見てる気もするけど先生の勘違いね」
「心配させてごめんね」
「今日の精霊は強かったでカツね......」
「これからどんどん強い精霊が襲ってくるかもしれないカツだけれど、カツオとのコンビならどんな精霊が襲ってきても大丈夫でカツ」
「僕たちの友情は永遠だよ」
2人で仲良く廊下に立った。
******
「今日の授業は竹馬をします」
今から竹馬の授業をする。
「竹馬は苦手だな~」
「急に背が伸びたみたいで怖いからな~」
「早く大きくなりたいけど一気に大きくなるのは勘弁してほしいな~」
「僕はもっと大きくなりたいでカツ」
「竹馬に乗ると大きくなったみたいで楽しいでカツ」
「ビッグカツ坊やは楽しめていいなー」
「背が伸びたみたいで怖いのはまだ克服できそうだけど、倒れたらって考えたら高い竹馬には乗れないよ~」
「10分だけ休憩にします」
「10分経ったら竹馬のテストをするからねー」
「竹馬から落ちないように慣れないうちは低い竹馬に乗ってね」
先生は休憩に行ってしまった。
「ベービベビベビベビ」
「やっと見つけたでべビ~」
「僕はベビースターラーメンの精霊なんだべビ~」
「ブラックサンダー将軍の命によりお前の持っているうまい棒空気味を奪いにきたベビよ」
「さあさっさとうまい棒空気味をよこすでベビ」
「あと、ベビースターラーメンのテーマパークはカラフルで綺麗ベビよ」
「お、お前はベビースターラーメン丸でカツか」
「今からベビースターラーメン丸を元の優しい精霊に戻してあげるでカツ」
「カツオ!!!戦うでカツ!!!」
カツオはポケットにしまってあったビッグカツの袋を開けた。
「カツの食感が好きー」
「今助けてあげるからね」
「この僕に歯向かうというでベビか」
「皆まとめて流星群の餌食になるがいいでベビ~」
「ベビースター流星群!!!」
星空から大量の星が降ってきた。
シュバババババババババ
ドーーーーーーーーーン
カツオは流星群を反復横跳びで避けようとしたが、隕石の落下速度が速くて避けることができなかった。
「うぎゃあああああああああ」
「キャアアアアアアアアアア」
「いたーい」
「ママー」
流星群がクラスの皆とカツオを直撃した。
「クラスの皆は関係無いでカツ」
「今すぐ攻撃をやめるでカツ」
「クラスの皆への攻撃をやめて欲しければ、今すぐうまい棒空気味を渡すベビ」
「それともクラスの皆の分の攻撃を全てカツオに集めてやるベビか?」
「分かった......」
「クラスの皆が攻撃されるぐらいなら僕に攻撃するといい......」
「そんなことしたらカツオが死んでしまうでカツ」
「流星群はカツオの反復横跳びでも避けられないでカツ」
「よかろう、一点集中型流星群をくらうがいいベビ」
「ベビースター流星群!!!」
星空から大量の星がカツオ目がけて降ってきた。
ドーーーーーーーーーン
カツオは流星群を避けられずベビースターラーメン丸の攻撃が直撃した。
「カツオー!!!」
「大丈夫でカツかー!!!」
周囲に凄まじい量の砂煙が発生した。
「これでお仲間の人間もいなくなったベビよ」
「ビッグカツ坊や!!!君の負けベビ!!!」
「まだ......負けて......いないぞ......」
「カツオ!!!」
「僕はビッグカツ坊やと約束したんだ......」
「ブラックサンダー将軍のブラックオーラにやられた仲間を正気に戻すって......」
「だから僕は負けるわけにはいかないんだ......」
「ふん、ボロボロで立ってるのがやっとじゃないベビか」
「次の攻撃で沈めてやるでベビ」
「みんなー竹馬のテストをするわよー」
「ってなにこれ!?」
「校庭はボロボロだし、皆うずくまってどうしちゃったの!?」
「フッ......これはいつもの夢に違いないわ......」
先生は気絶した。
「竹馬のテスト......竹馬......」
「そうでカツ!!!竹馬でカツ!!!」
「カツオ!!!」
「竹馬を使うでカツ!!!」
「竹馬に乗って足を長くすれば流星群もきっと避けられるでカツ」
「そうか......その手があったか」
カツオはボロボロの体で竹馬に乗った。
「竹馬に乗った程度でこの流星群が避けられるようになるとは思えないでベビ」
「ベビースター流星群!!!」
星空から大量の星がカツオ目がけて降ってきた。
シュバババババババババ
ドーーーーーーーーーン
カツオは見事竹馬の力を借りて流星群を避けきった。
「そんなばかなベビ......」
「僕のベビースター流星群が避けられたベビだと......」
「これでベビースターラーメン丸の攻撃は効かないぞ」
「覚悟するんだ!!!」
「正義のビッグカツパンチ!!!」
ベビースターラーメン丸は正義のビッグカツパンチをくらった。
「僕はここで何をしていたでベビ......?」
「ベビースターラーメン丸はブラックサンダー将軍のブラックオーラで操られてたでカツ」
「ベビースター流星群を使って校庭をボロボロにしたでカツ」
「そんな......それは悪いことをしたベビ」
「ボロボロになった校庭はどうしようベビ......」
「それなら任せて!!!」
そう言うとカツオはハッピーターンの袋を開けて食べた。
「手に付いた粉がたまらない~」
「ハッピーハッピーハッピッピー」
「ハッピーハッピーハッピーパウダー」
カツオの手から出たハッピーパウダーのおかげで、ベビースター流星群でボロボロになった校庭は綺麗に直った。
そして子どもたちの傷も完全に治った。
ベビースターラーメン丸は子どもたちに謝ることになった。
「ごめんなさいでベビ」
「いいよー」
「代わりに流れ星に3回お願いさせて欲しいなー」
「わかったでベビ」
「ベビースター流星群!!!」
昼間にもかかわらずたくさんの流れ星が流れていて綺麗な光景が広がった。
「おおー凄い!!!」
ベビースターラーメン丸はクラスの皆と仲良くなった。
「助けてくれたお礼にうまい棒空気味をあげるでベビ~」
「本当にありがとうでベビ」
「ありがとうでカツ」
「困ったときはお互い様でカツ」
「あれ......校庭が流星群でボロボロに......?」
「なっていないわ......」
「どうなっているのかしら......」
先生が目を覚ました。
「僕たちみんな元気だよ~」
「校庭もボロボロになんてなっていないよ~」
「どうしちゃったの先生?」
「う、うん......」
「先生疲れて変な夢でも見てたみたい......」
「心配かけちゃってごめんね」
「カツオはベビースター流星群に何をお願いしたでカツ?」
「僕はビッグカツ坊やが王様になれますようにってお願いしたよ」
「ビッグカツ坊やは何てお願いしたの?」
「カツオがなるべく怪我しないようにいて欲しいって願ったでカツ」
「叶うといいでカツ」
カツオはこの後の竹馬のテストで、いつもより高い竹馬に乗ることができた。